まるでプロレスリング?「ロープ式ホームドア」に注目 導入メリットをJR西日本に聞いた
2020年2月2日(日)8時0分 Jタウンネット
今や設置されているのが当たり前となりつつあるホームドア。電車の扉とほぼ同じタイミングで開閉するのが一般的だが、駅によっては少し変わった形をしているものもある。
ツイッターで注目を集めているのが、こちらだ。
開閉式のドアの代わりに設置されたのは、五線譜のように貼られた赤と黄の線。見たことがないという人もいるだろう。ツイッターでは、
「プロレスのリングを思わせるホームドア?がなんとも斬新」
「どういう動きするのか全然分からんくて、皆プロレスの選手入場みたいに電車乗り降りするのかと思ってました」
「これ普通じゃないんか 関西やったら結構ある」
といった声が寄せられている。
JR西日本のホームドアのプロレス感 pic.twitter.com/FQ4oAMTBTX
- ペロリーヌ415(勤) (@415haan) March 29, 2019
このホームドア(?) プロレスのリングロープみたいで逆に勢い付いちゃうじゃない? pic.twitter.com/rZfGA1SlA5
- さとしう。 (@shiu_s) December 24, 2018
関西を中心に設置されているという柵のようなホームドア。プロレスリングのロープに見えるというのも何となくわかる。
いったいなぜこのような形をしているのだろうか。
扉の枚数が異なる車両に対応
Jタウンネットは1月30日、JR西日本の広報に話を聞いてみた。
JR西日本では自社が開発に携わっているこの形状の柵を「昇降式ホーム柵」と呼んでいるとのこと。電車が来ると柵が上がり、人が通れるようになるという。
JR西日本では2014年12月13日から六甲道駅で試行運用を開始、そのまま導入の流れとなった。20年1月30日時点で、大阪駅、高槻駅、三ノ宮駅にも設置されている。2月からは明石駅の一部ホームに導入予定だ。
ロープにはステンレスやカーボンを使用しているとのこと。このような形状になっている理由を聞くと、広報担当者は、
「扉の枚数が異なる車両にも対応できるように設置しております」
と回答。4ドアと3ドアの車両の発着が混在するホームでは、電車によって乗車位置が異なるため、どちらにも対応できる長いロープかつ昇降式のものが開発されたというわけだ。
また、西日本鉄道の「西鉄福岡(天神)駅」でも、同様のものが「昇降ロープ式ホーム柵」として19年2月から試験導入されている。