堀江貴文氏がテレビよりYouTubeに注力する理由

2月2日(日)7時0分 NEWSポストセブン

メディアと働き方の今後について、堀江貴文氏は言及した

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 国が大号令をかけて進める「働き方改革」だが、働く人の「8割は改革を実感していない」との調査結果(日本能率協会)もある。これに対して堀江貴文氏は「働き方改革」だけではなく、「生き方改革」が必要だと説き続けている。発売たちまち大増刷となった最新刊『雇用大崩壊〜マンガある若手技術者の会社を変える挑戦〜』では、それによって、「二つの財」が同時に成せるようになると紹介しているが、二つの財とは何か?


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 AIやロボット、情報技術などのテクノロジーの進化によって、「働く」ということの定義が、急速に曖昧になってきた。ひと昔前まで「仕事」とは言えなかった遊びや趣味が、従来的な仕事に成り代わり始めているのだ。


 従来的な仕事を辞め、それらによって、稼ぎまくっている事例も枚挙にいとまがない。現代は好きなこと、楽しいことでお金が稼げる時代に、もうなっているのだ。


 もちろん、私自身もそうだが、見渡せば、私の周囲にも趣味や娯楽で暮らしている人は、数え切れないほどいる。ゲームが好きすぎて、ゲーム実況者のプロになった。キャラ弁当作りが得意で、キャラ弁のレクチャーが仕事になった。恋愛テクニックを指導するメルマガで、多くの読者から支持され、課金運営もうまくいっている──という具合に、遊びがきっかけで稼いでいる人は、いくらでも挙げられる。


 学校の教師も、ビジネスコンサルタントも、元を辿れば、いわば遊びを仕事にしたケースと考えていいかもしれない。子どもに勉強を教えるのが好きだった、ビジネスの知識を勉強することや、人にコンサルするのが好きだった……。それらの好きが高じて、生業になったと言える。


 それでも、「好きなだけでは続けていけない仕事もある」と反論する人がいるかもしれない。しかし、少なくとも好きだけでやっている人たちが、そうでない人に比べ、総じてうまくいっているというのは事実である。


 とにかく、うまく遊びや、好きなことを仕事にできた人たちは、おしなべて「ひたすら好きなことに時間を割いただけ」なのだ。 彼らは、“自分遊びのエキスパート”だと言い換えてもいい。


◆お金よりも大切な「無形の財」が得られる


 ここ数年、国が提唱する「働き方改革」とは別に、一部の先進的な社会人たちの間で、本当の意味での「真の働き方改革」を成し遂げようという動きが顕著になりつつある。


 新たな価値観で、仕事をとらえ直し、それぞれのライフスタイルに応じた仕事に取り組んでいこうという試みだ。


 例えば、好きなことを人に見せて、広告収入を得ているYouTuberは、自分たちの収入だけでなく、「楽しみを共有する」という“無形の財”を生んでいる。ライブ配信サービス「SHOWROOM」を使って発信するアイドルやタレント、趣味のものや旅行先の写真をアップして稼いでいるSNSインフルエンサーなども同じだ。


 また、従来はお金にならなかったボランティア活動が、クラウドファンディングで支援されるようになり、「仕事じゃないけれど家事や子育て、困っている人を助けるのが好き!」という人への報酬がNPO法人などのサポートで、支払われる仕組みも整ってきた。


 彼らが創出し続けているのはお金という「有形の財」だけでなく、先に述べた「楽しみを共有する」新たなコミュニティや、自分がやりたいことをやっているという充実感など、様々な「無形の財」である。


 ちなみに私はここ数ヶ月、YouTubeを使った発信に力を入れ、チャンネル登録も短期間で100万人近くに達した。自分の言いたいこと、伝えたいことを好きなタイミングでよりスピーディに発信できるようになり、何よりテレビのように共演者に発言を遮られてストレスを与えられたり、編集によって真意が伝わらなかったりするということが全くない。


 テレビとは違い、私の考え方に関心があったり、ある程度、勉強していたりする人が見ているので、意見が伝わりやすく、コミュニティ形成にも役立っている。収入も充実感も、テレビに比べて圧倒的に高いのは言うまでもない。


 これら有形、無形の「二つの財」を同時に成す働き方、生き方があり、それによって人々のライフスタイルや社会基盤、価値観の潮流が根底から変わっていく可能性があることは、改めて指摘しておきたい。


※堀江貴文・著『雇用大崩壊〜マンガある若手技術者の会社を変える挑戦〜』より抜粋して再構成

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