「月1万円の積立」で子どもを大学まで通わせる方法

2月5日(火)11時30分 All About

教育費を「負担」と感じている人は、原点に立ち戻ってみましょう。「月1万円」の積立で子どもを大学まで行かせられるのです!

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教育はお金がかかる?

子どもの教育にはお金がかかる、といわれています。

オール国公立でも約1000万円、中学から私立なら2000万円以上になります。でも、よく考えると、子どもの教育は「かかる」以上に「かけている」のも事実です。塾に行かせるのも、習い事をさせるのも、そのご家庭あるいは本人の「選択」で行っているはずです。

学歴よりも実力や才能の時代とはいえ、親としてはやはり子どもの最終学歴を大卒に、しかもできれば名の通った大学を卒業させて、就職に有利になるようにしてあげたい……。そう考えるのも自然なことでしょう。あるいは、才能を見出そうと、あれこれスポーツや習い事をさせたくなるのも親心です。

厳密には、「かかる」のではなく、「かけている」状態で、他の支出を削ってでも教育にお金を回したい。それが親の「義務」という思い込みから、「教育資金恐怖症」に陥っている人もいるのではないでしょうか。

発想を変えてみる

月1万円だけ貯め続ければ大学まで行かせることができます。

こう聞いたら、どう思いますか?「1000万円かかる」「2000万円かかる」などと言われる印象と全く違いませんか? 大学での費用に備えるだけなら、それでも何とかなるのです。具体的に見てみましょう。

まず、子どもが産まれてから18歳まで、毎月1万円を貯蓄し続けます。すると、元金だけで216万円になります(18年間で試算)。

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月1万円×12カ月×18年=216万円
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中学校卒業まで児童手当(3歳未満は月1万5000円・小学校修了まで1万円で、第3子以降1万5000円・中学生は一律月1万円)が国から支給されるので、受け取れる人はこの分を充て、不足分を家計から出すイメージです。

このほか、お年玉やお祝い、親戚からのおこづかいなど子どもがもらった分の一定割合も貯蓄に回します。たとえば、お祝いやお年玉で年3万円を18年間いただいたとして、54万円。仮にその半分をお祝返しや子どもに使わせたとしても、残りの27万円は貯蓄できますね。

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平均3万円×18年÷2=27万円

216万円+27万円=243万円
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何で運用するかにもよりますが、利息や配当がついたりすれば、250万円はほぼいただいたお金で貯められるのではないでしょうか。

月1万円貯め続けるには……

「月1万円を貯め続ける」と書きましたが、子どもの学齢や進路、あるいは親の年収・貯蓄できるゆとりによっては、貯めるのが厳しい時期や、逆にもっと貯められる時期もあるでしょう。その場合、貯められない時期を貯めやすい時期で補えばいいのです。

もちろん、もっと貯められる人は、ペースを上げて貯めるにこしたことはありません。余れば自分の老後資金に回すことができます。

また、進路が中学や高校から私立になる場合は、その資金も準備する必要があります。ただし、収入が安定的に高く、子ども1人につき年120万〜150万円の教育資金を捻出し続けられる場合には、私立の期間も乗り越えられます。

教育資金は250万円で足りる?

なんとか大学の教育資金として月1万円を貯め続けることができたとして、250万円で足りるかどうかについても考えなくてはなりません。

それにはまず、大学で年度ごとにいくらかかるかを把握する必要があります。

下記は、日本政策金融公庫「平成29年度 教育費負担の実態調査結果」を元にガイド豊田が作成したもの。大学でかかる学費などのほか、生活費まで含めたものです。金額は自宅通学のもので、このほかに自宅外の場合は、自宅外通学を始める費用約37万円と、仕送りが年93万円かかっています。

大学の年度ごとにかかる目安額

■国公立(自宅)
1年目   177.7万円
2〜4年目 108.5万円
———————————
<合計> 503.2万円

■私立文系(自宅)
1年目   254.2万円
2〜4年目 161.3万円
———————————
<合計> 738.1万円

■私立理系(自宅)
1年目   267.2万円
2〜4年目 180.2万円
———————————
<合計> 807.8万円

国公立ですら自宅通学でも4年間で500万円かかります。私立の学費負担はさらに大きく、家計を圧迫します。自宅外だと生活費もかかります。学費負担はかなり大きくなっています。

不足分は子どものバイトや奨学金で補う

子どもの教育資金として準備してきたお金では明らかに不足してしまうことが分かったときは、どうしたらいいのでしょう?

国立・自宅でも500万円かかるため、250万円では半分程度です。不足分を埋めるには、次のような方法が挙げられます。

<1>家計から捻出
<2>奨学金を借りる
<3>子どもにもバイトしてもらう

といった3つの方法があります。

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■国立(自宅)

500万円−貯蓄(250万円)=250万円
250万円−子ども自身がバイト(年40万円×4年間)=90万円

さらに足りない90万円は、
<1>家計から捻出
<2>奨学金を借りる
といった方法で考えることになります。
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私立文系で試算してみます。

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■私立文系(自宅)

740万円−貯蓄(250万円)=490万円
490万円−バイト収入(年40万円×4年間)=330万円

330万円はどうする?
<1>家計から捻出
<2>奨学金を借りる

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最低でも月1万円の積立を続け、最低でも250万円程度を貯めることができれば、どうにかなるのです。不足分を奨学金などで補えば、子どもの高等教育の選択肢も広がります。

なお、児童手当は1人につき200万円弱出ますので、これを別に貯めれば、250万円+200万円=450万円近く貯められることになります。それができれば、自宅であればかなりラクになりますね。

自宅外なら積立額を月2万円に

自宅外の可能性が高い人は、児童手当+毎月2万円ペースで貯めるなど、目標額を上げる必要はあります。ですが、細く長く貯めていけば、後がラクになります。しっかり準備して、奨学金も最小限に抑えられるようにしたいですね。
(文:豊田 眞弓(マネーガイド))

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