脱・イライラママ!育児ストレスを軽くする3つのコツ

2月5日(水)21時15分 All About

育児中、特に子どもの前でイライラしないママになるためには、「こだわりの強さ」「発想のくせ」「行動範囲の幅」を少しずつでも変えていくことが大切です。詳しく解説します。

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育児ストレスから慢性的にイライラ……子育て中のママが抱える悩み

カウンセリングでは、子育て中の方の悩みも多くお聞きします。

「何度注意しても言うことを聞いてくれない」「休日の予定も、着ていく服も、習い事も、前もって準備しているのに、いつも子どもがくつがえす」「私ばっかり育児を頑張っていて、夫はいまいちわかってくれない」……と、抱えられている悩みは様々です。

育児にはどれもつきものの出来事ですが、これらのちょっとしたストレスが慢性的なイライラにつながり、自分の気持ちが乱され続けるのは辛いものだと思います。

おそらく多くの人は、自分自身に関することであれば、感情や思考をコントロールしながら行動することができるのでしょう。しかし、子どもは自分とは別人格。他者である以上、考えること、感じることは手に取るように分かりません。

したがって、良かれと思ってやったことが子どもの気持ちを逆なでしてしまったり、自分が苦労していても、子どもにはわかってもらえず切ない思いをしたり、ということは日常茶飯事です。そして、これは夫との関係でも同じように感じてしまうものです。

育児中のイライラ……悩みが多いママの3つの傾向

なぜ育児中はいつもイライラしてしまうのでしょう? 長年のカウンセリング経験では、育児中のイライラにひどく悩まれている方には、次の3つの傾向が見られることが多いです。

1. つい、こだわりすぎてしまう

育児にまつわるこだわりに多いのは、次のようなことです。

・子どもにはこういう教育を受けさせるべき(習い事、進学先など)
・食事の内容、食べ方はこうするべき(ジャンクフード、食事前のジュースはNGなど)
・よその家庭と比べて恥ずかしくないようにしたい(身なり、持ち物など)
・そもそも「ステキなママ」でいたい!(雑誌に出てくるようなステキなママに)

こだわりの対象は人それぞれですが、育児において「こうであるべき」という考えが強いほど、ストレスはたまりやすくなるもの。なぜなら、子どもには未熟ながらも自分の意思があり、感情的にそれを主張してきます。その子どもを、母親の「こうあるべき」でコントロールしていくのは難しいものです。

そして、育児は終わりなき作業。何かに強いこだわりを持ってしまうと、他の作業が進まず、オーバーフローになってしまいます。

2. 発想がネガティブ傾向になってしまっている

そもそも、物事の受け止め方、考え方がネガティブ寄りだと、育児はストレス続きです。

育児中に生じるさまざまなハプニングに対して、たとえば「私の育て方が悪かったから?」「私ってママ友に避けられてる?」「なんで私ばっかりこんな目に遭うの?」「嫌われないように、目立たないようにしなければ」といった考え方が癖になっていると、ネガティブな答えしか浮かばなくなり、ストレスが増えてしまいます。

3. 行動や人脈のチャンネルが少なくなっている

家事・育児だけが自分の世界。かかわる友人はママ友だけ。主な行動範囲は、家と幼稚園とスーパーだけ。子どもが幼いうちは、このような状態になっていることが多いでしょう。

しかし、この状態を続けていると、どうしても視野が狭くなりがちで、意識が子どもや家庭、夫、ママ友、地域といった領域に限定されてしまいます。すると、一つのハプニングに対して深く、深刻に考えすぎてしまう傾向があります。

また、他の領域から得られる情報が少なく、気晴らしによって育児から思考を切り離す機会も少なくなるため、発想が広がりにくくなってしまいます。

「ママのイライラ」は子どもにも悪影響

母親が育児ストレスを抱え込みすぎると、子どもも母親の考え方や状態からよくない影響を受けてしまいます。上記の1〜3に照らし合わせて順に考えてみましょう。

1. こだわりの強さから、自分らしさを抑圧してしまう

母親が子育てにこだわりを持ちすぎると、子どもは母親からほめられるハードルが上がってしまいます。すると、子どもは母親からなかなかほめてもらえず自信を失ったり、ほめてもらうために無理をしてしまいます。その結果、本人が本心からやりたいこと、楽しいと感じることを見出す機会が減ってしまいます。

2. 発想のくせから、子もネガティブになってしまう

子どもは、身近にいる大人の言葉や態度を参照しながら物事を考えていきます。そのため、親がネガティブ寄りな発想をしていると、子ども自身の発想も自然にネガティブに寄りやすくなります。

その結果、失敗しないための防衛策を考えることは上手になりますが、やりたいことに積極的にアプローチしたり、新しいことに挑戦したりする発想力、行動力が育ちにくくなります。

3. 活動圏が狭まるストレスから、子にイライラした姿を見せてしまう

いつも母親が近くにいてくれることは、子どもにとっていちばんの安心感をもたらします。したがって、特に子どもが小さいうちはお母さんは欲張らずに、なるべく子どものそばにいて見守ってあげるようにした方がよいでしょう。

ただし、母親の行動範囲が狭まり、限定された地域の中で子どもと密着して生活していると、どうしてもストレスがたまります。その結果、イライラした態度が続いてしまうと、子どもにはお母さんのそうした姿ばかりが印象に残り、不安な気持ちになってしまいます。

子どもの前でイライラしないための3つの方法

それでは上記を踏まえた上で、育児中のイライラを減らし、子どもの前でイライラしないための3つのアプローチを試みてみましょう。

1. こだわりをうまく外す練習をする

自分の行動規範、価値観を持つことは、とてもすばらしいことです。しかし、育児や子ども、家庭にまつわることに対してそのこだわりに固執してしまうと、思い通りにいかないイライラが増えてしまいます。

普段から「○○すべき」というこだわりを持ちやすいなら、意識してそのこだわりを外すくらいでいると、ほどよいバランスを保つことができます。

「○○すべき」という言葉が頭に浮かんだら、「そうできればいいけど、そうでなくても大きな問題はないのでは?」と自分に問いかけてみてください。実際にそうであることの方が多いのではないでしょうか。この問いかけを続けていくと、こだわりが外れやすくなります。

2. ネガティブ寄りな発想を修正する

発想をポジティブに変えるには、ネガティブな思考に気づいた時に、こまめにポジティブな思考に修正していくことです。

たとえば「私の育て方が悪かったから?」とふと思った時には、「私はその都度、悩みながらも最良の選択をしてきたんだ。だからこの育て方で大丈夫!」と自分に答えてみる。「なんで私ばっかりこんな目に遭うの?」とふと思った時には、「トラブルは人を成長させてくれるもの。この体験で私はどんな学びを得たんだろう?」と自分に問いかけてみる。

このように、こまめに思考をポジティブに修正していきましょう。続けると、ポジティブな発想がはじめから浮かぶようになります。

3. 行動や人脈のチャンネルを意識して増やす

子どもや育児以外のチャンネルを増やしていきましょう。とはいえ、働きに出る、起業をするといった大掛かりな変化に挑戦しなくてもかまいません。SNSのコミュニティに参加して気の合う仲間と思い切り話す。週に1日短時間だけでも趣味のスクールに通うなど、できる範囲で、行動と人脈のチャンネルを広げていくとよいでしょう。

そうした機会を持つと、その場所でさらに新しい刺激や情報、友人に出会うことができ、次々と自分の世界が広がっていきます。

今、育児ストレスのイライラで辛い方へ

子育て中は、誰もがストレスでいっぱいになりがちです。しかし、その試練は必ずあなたを成長させてくれます。もし、ストレスで投げ出したくなってしまった時には、お伝えした3つのポイントを思い出して、少しずつでも実行してみてください。すぐに変化はなくても、続けていくと少しずつストレスから解放されるようになっていくと思います。

大美賀 直子プロフィール

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
(文:大美賀 直子(公認心理師))

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