冷凍しても美味しい食材は?お肉、ごはん、大根は鮮度を保つのが可能!整理収納アドバイザー直伝「すっきり」冷凍庫収納術
2024年2月5日(月)12時30分 婦人公論.jp
イメージ(写真提供:Photo AC)
食材をまとめ買いして冷蔵庫にしまっておいたものの、使い切れずに傷んでしまった…なんて経験はありませんか? そんなお悩みを解決するのが「冷凍保存」です。今回は生鮮食品の冷凍保存術と、整理収納アドバイザー・伊坪美和氏おすすめの冷凍庫保存術をあわせてご紹介します。これで大量の食材をスッキリ収納することができますよ。
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お肉の冷凍テクニック
(1)肉についたドリップ※をふき取る
※「ドリップ」:肉の内部から出てくる赤い血のような液体。肉から染み出た水分、たんぱく質、うま味成分が含まれていて臭みの原因になるため、冷凍前に取り除く必要があります。
(2)冷凍用密封保存袋に肉を入れ、空気を抜きながら密封し、できるだけ薄くする
(3)冷凍庫内は「平ら」にして冷凍する
★おすすめの解凍方法
「流水解凍」。失敗しにくく、肉のうま味が損なわれにくいです!
ごはん・大根の冷凍テクニック
(ごはんの冷凍のポイント)
・炊きたてアツアツを包み、水分を閉じこめる
・包むのはごはん茶碗 1 杯ずつ。大きなかたまりでの保存は NG!
・美味しく食べるなら、1ヵ月が目安
(大根の場面別・冷凍のポイント)
・使いやすく「切って」冷凍
(1)大根の皮をむき、用途に合わせて「短冊切り」「いちょう切り」「輪切り」にする
(2)ペーパータオルで水気を拭き取り、使いやすい量で小分けにし、ラップで包む(輪切りはラップに包まなくて OK)
(3)冷凍用保存袋に入れて口を閉じ、冷凍する。冷凍庫で 2 週間程度保存可能
★おすすめの解凍方法
凍ったまま加熱調理すると、中心まで味が染みやすく、生の大根で作った煮物よりもほろっとしたやわらかな食感になります。
・「下味をつけて」冷凍
(1)1 回で食べる量を冷凍用保存袋に入れ、好みのドレッシングや甘酢などを加えて(大根 200g に対して大さじ 1 と 1/2 程度)、袋の上からもんでなじませる
(2)大根を平らにし、空気を抜くように袋の口を閉じ、平らな状態のまま冷凍する。冷凍庫で 3 週間程度保存可能
★おすすめの解凍方法
冷蔵庫で自然解凍または電子レンジの解凍モードで解凍し、手で水気を絞る。
・「すりおろして」冷凍
(1)大根の皮をむいておろし器ですりおろし、ザルに入れて自然に水を切る。手で水気を絞ると水分が抜けすぎて食感が悪くなるので注意
(2)Sサイズの冷凍用保存袋に 1 食分ずつ入れ、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍する。冷凍庫で 3 週間程度保存可能
★おすすめの解凍方法
冷蔵庫で自然解凍または電子レンジの解凍モードで解凍。
整理収納アドバイザーが伝授!冷凍庫収納術
まとめ買いなどにより食材を買い貯めてしまい、冷蔵庫や冷凍庫がパンパンというご家庭も多いのではないでしょうか。
そんな方に、整理収納アドバイザー・伊坪美和氏による冷凍庫収納術をご紹介します。
(1)上段・下段の使い分け・ゾーニング(区分け)する
下段は深さがあるので、小さい食材よりも大きい食材を入れるのがおすすめです。
上段は引き出しが浅いので、基本的には平置きがおすすめ。冷凍用保存容器は、ふたが半透明のものを使うと必要なものが探しやすくなります。
(2)100 均のアイテムを活用すればスッキリ収納できる
ごはんや小容量のお肉などは立てて上段に収納すると見つけやすくて便利です。そのままでは立てにくいので、100円ショップなどで手に入る長方形のプラスチックケースを利用しましょう。
さらに、にんにくや生姜のかけら、使いかけのベーコンなど、少量になった食材もプラスチックケースにまとめることで迷子になりにくくなります。
食材を立てて収納するなら金属製のブックエンドも便利です。100円ショップなどで手軽に手に入るものでOK。引き出しの高さに合わせたサイズを選びましょう。かごと違って、食材の量や形に合わせて移動が可能なので、臨機応変に対応できるメリットがあります。
プラスチック製ではなく金属製のものを使うことで、ブックエンド自体が保冷剤の役割を果たし、冷却効果アップも期待できます。
(3)冷凍庫の食材で料理を作るリセットデーを決める
冷凍庫の中に何が入っているか、きちんと把握することが大切。買い物に行く前に冷凍庫の中をチェックして食材を無駄にしないようにしましょう。例えば、お給料日前日を、冷凍庫にあるものを優先して使う「リセットデー」にするなど、見直す日を決めると食べ切りやすくなります。
<「ほほえみごはん(R)」について>
ニチレイフーズが運営する食のライフハックメディア。
『“冷凍”を賢く使って豊かな食卓に。』をテーマに、生活者の役に立ち楽しめる情報を発信している。
https://www.nichireifoods.co.jp/media/
監修
ニチレイフーズ
整理収納アドバイザー 伊坪美和
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