ワンちゃん×雪=最強! 400年続く秋田・湯沢の「犬っこまつり」

2018年2月5日(月)12時30分 Jタウンネット


2018年は戌年。このごろは首都圏にも大雪が降り、庭を駆け回るワンちゃんも多いだろう。童謡に歌われるくらい「雪」と「犬」は、切っても切れない関係にある。


そこで今回は、豪雪地帯の秋田県湯沢市で行われる「犬っこまつり」を紹介しよう。毎年2月の第2土曜、日曜に開催される小正月の祭りで、18年は2月10日と11日に行われる。


起源はどろぼう除け?


起源は400年前、江戸時代といわれる。殿様が、当時横行していた「白討(はくとう)」と称していた盗賊を退治し、その後も盗賊除けにと玄関先に「犬っこ」と呼ばれるしん粉細工(原料は米)を置くことを奨励したのが習慣となり、小正月には雪で作られたお堂に犬っこやお札を祀ったり、犬の雪像を作り平安を願う祭りが定着した。


「犬っこ」を彩る雪像のモデルはもちろん秋田犬(あきたいぬ)。大館原産の大型和犬だ。ちなみに秋田弁では可愛いものや愛着があるものの最後に「っこ」をつける。


愛犬家が集う


Jタウンネットは、秋田県東京事務所あきた売り込み課を通して、湯沢市に「犬っこまつり」の詳細を聞いてみた。おススメの時間は夜で、日が暮れたお堂にあかりが灯ると、会場が幻想的な雰囲気に包まれるという。初日には湯沢南家佐竹太鼓の演奏と、冬花火の打ち上げも行われ、その夜が「まつりのハイライト」だそうだ。


犬っこまつりには犬好きも多く集まる。当日は「わんちゃん雪像コンクール」などのイベントや愛犬家が喜ぶ「犬っこお祓い」や「愛犬祈願祭」、「雪上ドックラン」など各種イベントが予定されている。なお「愛犬祈願祭」は、かつて市民が行っていた「愛犬の集い」が、10年ほど前に犬っこまつりへ組み込まれたものだそうだ。


酒どころならではの「酒蔵開放」や稲庭うどんふるまい、山菜鍋ふるまいなど、グルメにも嬉しいイベントも企画されている。また、主会場の湯沢市文化会館では2月10日、11日に「秋田県こけし展」も行われ、県内から700点のこけしが展示・販売される。


イベント当日は臨時列車「快速 犬っこまつり号」(往路:大館〜湯沢、復路:湯沢〜秋田)が運行され、湯沢駅からはシャトルバス「犬っこ号」も無料で運行される。「犬っこ祭り」でワンダフルな1年をスタートさせては?


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