【漫画】「天気が良くても実際の道には積雪が!?」冬の登山に役立つ<SNS>。でも信じすぎるのも問題が…私が冬に登る山を決めるポイントとは
2025年2月8日(土)12時16分 婦人公論.jp
(以下全てイラスト:たまご)
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「冬に登る山の選び方」です。
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冬に登るのは「雪がない山」だけ
冬も人気の登山。では冬に登る山を決める際のポイントってなんでしょう?
もちろん人それぞれだとは思いますが、私が冬にどの山を登るかどうかを見定めるポイント、それはとにかく「雪がない山」であること。なぜかと言えば、それは単純。私が「雪山登山」をしないからです。
「雪山登山」を避けている理由はいくつかあるのですが、特に家族から「雪山の単独登山だけはやめて」と要望されているのが大きい。
【1】SNSで山探し中〜
いつも一人で登山をしている私。
その緊急連絡先でもある家族の願いを無視してまでの登山はできません。
頼りになるのが「SNS」
翻って冬の登山では、ガイド本を読み、特徴として「雪が降らない」と書かれている山を選んでいます。
それでも相手は自然。もちろん積雪は普通にあったりします。たとえば積雪の印象のない東京都にある山・高尾山だって、気象条件によって雪が降って当然。
なのでそのことを念頭に置いた上、登山に向かう直前に天気や状況をしっかり再確認するように心がけています。
そんな時に頼りになるのが山に特化した「SNS」です。
「今週末は山に登りたい!」と考えた時、そうしたSNSで気になるエリアを検索すると、お天気のデータではしばらく雪が降った様子がなくとも、実際には、雪が積もった登山道お写真が出てくることがしばしば。
それを見て「これは登れない」と感じたようなら、そのまま山探しを続けます。
【2】セレクトできているの?
SNSだと直近の投稿が多いため、現在の登山道の様子を知ることができるので、有難い。それでいて実際に登った人の感想や注意点まで書かれているので、非常に勉強になります。
とはいっても、SNSで発信された情報をまるまる信じるのは危険でもあります。
たとえば「歩きやすい」と書かれた道が、書き込んだ方にとってはたまたまそうでも、自分にはかなり難しかった、なんてことも。
なので、SNSを通じて登ってみたいと思う山が見つかっても、それだけで決めることは決してなく、登山サイトやガイド本を使って情報を調べるのは欠かせません。
どんな条件で山を選ぶか
そのほか「どんな条件で冬に登る山を選ぶか」について、あらためて考えてみたいと思います。
まずなにより考えているのは「行きやすいかどうか」。
特に冬だと、登山バスが運休になっている場合もあるのでよく調べたいところ。
次が「登山道の状態」。
【3】白い写真はスルー!
夏にはさほど危険ではない登山道も、冬になれば凍結して滑りやすかったり。冬ならではの危ない場所はあるか、について意識して調べます。
さらに忘れてはならないのが「行動時間」。
冬は夏などに比べ、どうしても行動時間が短くなります。なので実際に行程を組んでみて、どれくらいの行動時間が取れそうか、を検証するのは必須です。
当日になって登山を中止した理由は…
なお行動時間を多めに取るためには、いわゆる<早出早着>がマストとなります。
それはもちろんわかっていますが……。
冬の朝の山はめちゃくちゃ寒い! どうしても陽が昇ってから出発したい気持ちになりますが、私は午後3時までには下山しておきたい派。
そうなると行動時間を確保するべく、どんどん朝は早くなり「午前4時起床! 始発電車で山へ!」が当たり前に。
ただ、朝になっても布団から出るのがあまりに辛く、結局、当日になって登山を取りやめたこともあったのは、ここだけの話……。
条件を整理していくうち「冬にこの山を登るのは厳しいな」といった結論に至りがち。でも、「冬は無理でも夏ならどうかな?」と考え、その時に備えて山をリストアップしておくのも楽しいもの。
検討した行程は、別のシーズンの計画を立てる際のヒントにもなりましすね。
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