恵方巻論争、2018年も燃えた! 「食べない派」は年々減ってるけど...

2018年2月9日(金)6時0分 Jタウンネット

「恵方巻き」をめぐる論争が、今年も派手に繰り広げられた。朝日新聞デジタルは、2018年2月3日、「恵方巻き、大量廃棄の現実 店頭に並ばないケースも...」という記事を発信した。売れ残った商品の大量廃棄の実態を報じたのだ。


それを受けて、ツイッターには「#恵方巻き」にさまざまな意見が寄せられた。賛否両論というよりは、否・否・否......と、否定的な意見が多かった。それらのツイートについて紹介する前に......


実は、Jタウンネットは2018年1月12日から2月7日までの約1カ月間、「節分に恵方巻、食べますか?」というテーマでアンケートを実施した。963人の読者から回答をいただいた。


Jタウンネットでは過去にもアンケート調査を行っている。2014年と2015年の2回の調査結果(14年の記事はこちら。15年の記事はこちら)と比較しながら、2018年の結果を見てみよう。


「今年も食べない!」は大幅に減少?


全国の結果を比較してみよう。下の図は、2014年、2015年、2018年の結果を棒グラフにして並べたものだ。


「今年も食べる!」と回答した人の割合は、2018年は30%。2015年の結果から、わずか0.1ポイントしか増えていない。一方で「食べたことはあるが、今年は食べない」と回答した人は21.3%と、15年の14.3%から大幅に増えた。また「今年も食べない!」と回答した人は43%と、15年の53.9%から逆に大幅に減少している。また、「食べたことはあるが、今年は食べるかも」という人は15年の1.9%から18年は5.7%と増えた。


つまり「食べない!」と宣言した人は、明らかに減っているのだが、「今年も食べる!」と言い切った人はほとんど変わっていない。「食べない!」人が減った分だけ、「食べたことはあるが、今年は食べない」人と「食べたことはあるが、今年は食べるかも」が増えたことになる。なんとも微妙な数字である。


しかし「食べない!」人が減った分、大手スーパー、コンビニの販売キャンペーンは、着々と成果を上げていると言えるだろう。


2018年の東京の結果を、詳しく見てみよう。


「今年も食べる!」とした人は26.4%で、対する「今年も食べない!」は43.4%に達する。「食べたことはあるが、今年は食べない」も22.5%となり、「食べない」派は合せて65.9%と約3分の2を占める。全国調査の数字にほぼ近い結果と言えるだろう。


一方、大阪の結果を見てみよう。大阪は恵方巻の起源とされている。スーパー・コンビニなどから始まって、20年ほどで全国に広まったと言われている。


その大阪府民に恵方巻を食べるかどうか尋ねたところ、「今年も食べる!」とした人が56.1%でもっとも多かった。今年は食べないが、「食べたことはある」という人も17.1%で、「食べる」「食べたことはある」が73.2%に達した。「今年も食べない!」人は24.4%に留まった。やはり大阪では恵方巻の人気は根強いようだ。


だが全国規模ではどうか? 前述したように、販売キャンペーンもあって、減っているとはいえ、「食べない」派の抵抗はまだまだしぶとい。


「いい加減やめればいいのに」「豆まき...で十分」


さて冒頭にも触れたが、ツイッター上で「#恵方巻き」に寄せられた反応も見ておこう。


「いい加減やめればいいのに」
「無駄に作って捨てていく。誰かの損失が誰かの利益」
「発祥地はどんな思いなんだろう。食糧を無駄にする悪しき習慣として認識されるようになったよね」
「ただただ売上高だけの為にモノをむやみに大量製造大量廃棄する時代は、もう終わりにしなければならない」

また、「節分は豆まきで十分」「普通に豆まきをして、柊鰯を飾りました」などのつぶやきも......。節分の日には、鰯(イワシ)の頭を柊(ひいらぎ)の小枝に刺して戸口にはさんで、炒り豆をまいて、邪気を払い、悪疫退散、招福の行事を行う風習がある。


恵方巻が毎年大量に廃棄される現状を受けて、「もうやめにしよう」と発言した某スーパーのチラシも話題になっている。


一方、「誤った情報が流れてるが、恵方巻は太巻きではないのだ!ただの巻き寿司...細巻きでもええねんで」と言う人や、「関西圏から出ない方が良かったんちゃう」と嘆く人もいた。おそらく関西人からのツイートだろう。


そろそろ立ち止まって、見直した方がいい時期なのかも知れない。

Jタウンネット

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