鹿児島県民「鹿児島王将の天津飯は絶対に食べるべき」→ いつもの「餃子の王将」と比べたら違うどころの話じゃなかった
2025年2月9日(日)14時0分 ロケットニュース24
端的に言うと京都でも大阪でもない王将。それが鹿児島の餃子の王将なのだが、鹿児島県民の誰に聞いても「天津飯が全然違うからオススメ。絶対に食べるべき」と言われるから気になった。同じ料理でそんなに違うものなの?
・鹿児島王将へ
ということで、鹿児島王将(中町店)へ突撃してみた。注文したのはもちろん天津飯(631円)、それから餃子(300円)。っていうか……
自分で注文を書き込むスタイルなのが初っ端から新鮮でおもしろい。これに記入して店員さんに渡すと調理スタート。座ったのがカウンター席だから調理を眺めつつ、待つことしばし──。
こちらが鹿児島王将の天津飯だ。なんだかデフォで色が濃いような気もするが、結論から言ってしまうと、県民が推すだけあってなかなかにスゴい天津飯だった。
見たまんまといえばそうなのだが、めちゃくちゃドロッとしていたのである。ただぁ!
単にドロドロした料理かと問われたらそうじゃない。甘いなかに酸っぱさが同居していて、なかなかどうしてクセになる。しかも、なんだかソースイズムを感じるネットリ具合は他にないような気もしたのだ。
なお、米はしっとり系で餡と合わせるとかなりネットリ。キクラゲがいいアクセントになっていて、かなり食べ応えある一品だった。
そして餃子はちょっと縦に長いタイプで、食べたら黒胡椒が効いてて舌がピリッとする。いつもの王将の餃子は生姜とニンニクなイメージだけにビビったが、こちらもなかなかのパンチ力があって楽しめた。
そのままでも美味しく食べられてタレに依存しない味はビールと合うし、これだけでお酒を飲めてしまう。これが鹿児島王将か……!
・いつもの(本社が京都の)王将へ
では、実際どんな違いがあるのだろう。それを確かめるため、興奮冷めやらぬうちに都内にあるいつもの王将へ。
ここでも天津飯(671円)、餃子(341円)を注文。似たような価格帯だが、少しだけ東京の方が高い設定だった。まぁこのあたりは仕方ないか。
そう思っていたら、メニューを見た時点でタレを3種類から選択することができてビックリ。鹿児島のは先に書いたように「甘いなかに酸っぱさが同居」だから、似たような味を目指して甘酢にしてみた。
そして出てきた天津飯がこちら。もう見た目からして違うのはなんとなく分かる。食べてみると、いつもの王将の天津飯はたまごフワッ&餡がトロトロ。鹿児島に比べたらとにかく軽さが印象的だ。
しっかり甘酢が効いてて、ご飯との相性もよし。シンプルながら美味しい天津飯は、確かに鹿児島と全然違っていて驚くしかなかった。
また、天津飯だけじゃなく餃子も全然違う。黒胡椒の鹿児島に対して、いつもの餃子は餡しっかりで生姜も強め。同じ「餃子の王将」という名前でも、ここまで味が違うものなんだなぁ。
・全然違った
まさしく鹿児島県民が言う通り。特に天津飯は「いつもの餃子の王将」という脳内再生で食べると、ちょっとした異次元体験を味わえることだろう。
2025年2月現在、鹿児島王将は県内に8店舗。珍メニューのトリチリ、それからまさかのヤンニョムチキンなどといったメニューもあるので、もし鹿児島に行く機会があって興味あれば天津飯と一緒に試してみてはどうだろう。
参考リンク:鹿児島 餃子の王将
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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