【大学受験2022】国公立志願状況、難関大に積極的に挑戦する動き…河合塾

2022年2月9日(水)14時15分 リセマム

国公立大志願状況(出願最終日15時現在) (c) Kawaijuku Educational Institution.

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河合塾は2022年2月8日、大学入試情報サイト「Kei-Net」の入試・教育トピックスに「速報!2022年度国公立大志願状況」を掲載した。難関10大学全体の前期日程の志願者数は前年を上回り、積極的に難関大学に挑戦する動きがみられる。東京大学や京都大学等では、すでに前年入試の確定志願者数を上回っている。

 「速報!2022年度国公立大志願状況」は、2月4日で出願が締め切られた国公立大学一般選抜の志願状況について、文部科学省の発表をもとに河合塾がまとめたもの。

 国公立大学の2次試験志願者数は、出願最終日となった2月4日午後3時時点で40万9,259人。前年最終日同時点と比較すると、前年比102%と増加。募集人員に対する志願倍率は、前年最終日同時点の4.05倍から、0.1ポイント増の4.15倍となった。

 日程別にみると、前期日程の志願者数が22万3,999人(前年比100.4%)と前年並み。後期日程は前年比102.8%と増加。河合塾によると、センター試験では平均点が大きく下がった年は国公立大学の出願を諦める受験生が増え、特に募集人員が少なく難易度が高くなりがちな後期日程でその影響が顕著だったが、2022年度は共通テストの平均点が大幅ダウンとなった状況でも前向きに出願した受験生が多かったようすがうかがえるという。

 公立大学で実施される中期日程は、前年比113.0%と1割以上増加。河合塾では、人気系統である薬学部、2022年度入試で新たに中期日程を実施する前橋工科大学、新設の大阪公立大学等が志願者を押し上げたと分析している。

 前期日程の志願状況について学部系統別にみると、「人文・社会」学系は前年比99.6%とおおむね前年並み。法学系で堅調に志願者が集まっている一方、経済系の学部で志願者が減少している。理系・医療系では、「理工」が前年並み、「農・水産」「医」は志願者増にともない志願倍率が上昇。「薬」は前年から1割以上増加。「看護・保健」系は前年から1割減少。「教員養成」「その他」学系は、前年並みを維持している。

 旧帝大を中心とする難関10大学の志願状況については、難関10大学全体の前期日程の志願者数は5万5,096人と前年を上回っており、「積極的に難関大に挑戦しようとする受験生の強気志向がみられる」という。前期日程の志願状況を大学別にみると、北海道大学(前年比106.8%)、東京大学(同104.6%)、東京工業大学(同104.5%)、一橋大学(同100.9%)、京都大学(同102.5%)、大阪大学(同107.2%)では、すでに前年入試の確定志願者数を上回っている。東北大学(同97.5%)では、減少率がやや高くなっている。

 後期日程でも堅調に志願者数を増やした大学が目立ち、特に北海道大学(同117.3%)、一橋大学(同119.7%)では、1割以上増加。一方、名古屋大学(同79.5%)は後期日程で大幅に志願者が減少している。

 河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」では、2022年度国公立大出願状況について、最新の大学別の情報を随時更新して公開している。

リセマム

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