【激ヤバ】自分のクローンを作って増える“謎の新種ザリガニ”が世界で大繁殖中!地球の生態系崩壊へ!

2月10日(土)7時30分 tocana

※画像は「Wikipedia」より引用

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 ヨーロッパで新種のザリガニが大繁殖していると問題になっている。しかもこのザリガニ、たった25年ほど前に水槽の中で生まれた新種であり、なんとメスしかおらず、自分のクローンを産んで大増殖しているというのだ。このザリガニに関する論文が今月5日、学術誌「Nature Ecology & Evolution」に発表され、「Neesweek」や「NY Times」といった大手ニュースメディアも取り上げる大きな話題となっている。

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■謎のザリガニ

 大きな話題となっているのはマーブルクレイフィッシュ(学名Procambarus virginalis)というザリガニだ。マーブル(大理石)クレイフィッシュ(ザリガニ)という名が示す通り、大理石のようなまだら模様が特徴的なザリガニだ。日本ではミステリークレイフィッシュの名で販売されており、愛好者の間で親しまれている。

 ミステリーと冠される通り、このザリガニは非常に不思議な生物である。まず、ミステリークレイフィッシュにはメスしか存在しない。そしてたった一匹でも卵を産み、自分とほぼ同一のゲノムを持ったクローンの子供たちを大量に作る。不思議なのは驚くべき生態だけではない。なんとこのザリガニ、ほんの25年ほど前にドイツの水槽で生まれた新種なのだ。

■明かされた出生の秘密

 以前よりミステリークレイフィッシュを研究している独ガンリサーチセンターの生物学者フランク・リコ氏らのチームは、この不思議なザリガニの全ゲノムの解読に成功し、その出生の秘密の一端を解き明かした。遺伝子解析により、このザリガニの祖先は米国ジョージア州やフロリダ州を流れるサティーラ川を原産とするProcambarus fallaxという種と確認された。

 ある日、通常は二組のはずの染色体を偶然三組持って生まれたProcambarus fallaxの子供が生まれた。この突然変異種のメスは仲間との間に子供を作れない代わりに、自分の卵だけで胚を発生させることができた。生まれた娘たちは母親とほぼ同じ遺伝子を持つクローンであり、やはり単為生殖が可能だった。そして、25年ほど前にドイツの水槽の中でただ一匹の生まれた突然変異のメスは、世界中にいるおびただしい数のミステリークレイフィッシュの祖となったのである。

 リコ氏らはこのザリガニを、生物の進化を研究する上で重要な種であると見ている。単為生殖は爆発的に増えることができるので短期的な戦略としては優れているが、病気には弱いという欠点がある。過去の研究では性別のない種は長続きしないことが分かっており、このザリガニもいずれは有性生殖へと移行すると考えられる。つまり、進化によって性別が生まれる瞬間を人間が観察できるチャンスなのだ。

■世界中で大繁殖の危機

 このザリガニは90年代後半、まずドイツの愛好者の間で評判となり広がった。だが、たった一匹でも簡単に繁殖するミステリークレイフィッシュは、持て余した飼い主の手であちこちの水辺に捨てられた。ミステリークレイフィッシュは自然環境下でも非常に強い繁殖力を持っていた。そして現在、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地やマダガスカルで在来種を押しのけて大繁殖している。特にマダガスカルでは爆発的に増加中で、在来種を脅かすとして大きな問題となっている。

 ミステリークレイフィッシュはすでに日本の野外でも見つかっている。最近でも2015年の夏、愛媛県松山市森松町の水辺で一匹のミステリークレイフィッシュが発見されている(朝日新聞)。おそらくは愛好家が逃がした個体だろう。

 オスなしでも一人で勝手に増えていくザリガニとは、まるでパニックホラー映画の冒頭のようだ。日本では外来種のアメリカザリガニが問題視されているが、繁殖力旺盛なミステリークレイフィッシュも大繁殖の可能性が否定できない。現在のところ特定外来種には指定されていないが、いつの間にか川や田んぼはミステリークレイフィッシュだらけ……なんてこともありえないことではない。そのような日が来ることのないよう願いたいものだ。

(編集部)

※画像は「Wikipedia」より引用

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