“真紅の川”が流れる街……原因不明の異変に広がる不安=アルゼンチン

2025年2月9日(日)16時0分 tocana


 アルゼンチンの首都ブエノスアイレス近郊で、川の水が突如として鮮やかな赤色に変色し、住民の間で不安が広がっている。地元メディアによれば、この川が異常な色に変わるのは今回が初めてではなく、過去にもさまざまな色に変化してきたという。


@skynews A river on the outskirts of Buenos Aires has turned bright red, sparking fears of contamination. #skynews #BuenosAires #Argentina ♬ original sound – Sky News


繰り返される異変、住民の懸念

 問題の川は、ブエノスアイレスの郊外を流れ、ラプラタ川の河口へと注ぐサランディ川である。住民が撮影した映像や写真では、川全体が不気味なほど赤く染まっている様子が確認できる。


 この異変について、地元住民の一人は「私は生まれてからずっとここに住んでいるが、今日のように水が真っ赤になったのを見たのは初めてではない」と語る。そして、「これまでにも川の水は灰色、緑、紫、青みがかった色、そして非常に濃い茶色にもなったことがある」と、その異常性を強調した。


 また、別の住民は「以前は黄色く濁った水が川の表面を覆い、まるで硬い層のようになったこともあった。そのときは酸性の刺激臭が漂っていた」と述べ、これが単なる自然現象ではなく、何らかの汚染によるものではないかと懸念を示した。


当局の対応と調査

 今回の異変を受け、環境当局の職員が現場を訪れ、川の水を採取して検査を行うこととなった。アルゼンチンの環境省は地元メディア「La Nacion」に対し、「水の変色の原因を特定するため、詳しい分析を行う」と発表している。


 住民たちは、こうした異変が繰り返される背景に工場排水や化学物質の流入があるのではないかと疑っている。サランディ川は工業地域を流れており、過去にも水質汚染が問題視されてきた。


 過去にも変色を繰り返してきたサランディ川。次は何色に変わるのだろうか。 今回の調査で、原因が究明され、安全性が確認されることを願うばかりだ。


参考:Sky News、ほか

tocana

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