大阪で行列必至の粉もんグルメ。名店『あべとん』の名物料理「すじコンねぎ」を食べてきた!
2024年2月12日(月)10時48分 食楽web
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●たこ焼きやお好み焼きと並ぶ大阪グルメ「ねぎ焼き」。連日行列ができる老舗店『あべとん』の「すじコンねぎ」を堪能してきた。
大阪の名物グルメと聞いて真っ先に思い浮かべるものといえば、「たこ焼き」か「お好み焼き」ですよね。粉もん文化が発達している大阪では、小麦粉を溶いた生地に山盛りのねぎを入れた「ねぎ焼き」もよく食べられています。
「すじコンねぎ焼き」
美味しいねぎ焼きを食べられると有名なのが、大阪万博が開催された昭和45年(1970年)創業の老舗お好み焼き店『あべとん』。あべのハルカスや天王寺動物園などの観光スポットが集まる天王寺に店を構え、地元民や観光客に愛されています。
2018年、2019年、2022年の食べログ百名店にも選ばれていて、休日には長蛇の列ができる人気店です。筆者は平日の13時ごろに訪れたので行列はありませんでしたが、店内はほぼ満席。
入り口付近の大きな鉄板では、次々とお好み焼きやねぎ焼きが焼かれており、ジュージューと焼ける音とソースの香りにお腹の音が鳴り止みません。
人気No.1の「すじコンねぎ焼き(ポンズ・ソース半々)」
「すじコンねぎ焼き(ポンズ・ソース半々)」1350円
ねばりの強い山の芋を使った生地に、甘辛く炊いた牛すじとコンニャク、ねぎをトッピングした「すじコンねぎ焼き」は同店の人気No.1メニュー。この日訪れていたお客さんの半分以上が注文していました。味付けは「ポンズ」「ソース」「ポンズ・ソース半々」の3種類から選べるので、今回は「ポンズ・ソース半々」を頼んでみることに。
10分ほど待ったところで、半分に切られたねぎ焼きが運ばれてきました。ポンズの方はコテでマヨネーズを塗り広げ、卓上にあるポンズをかけていただきます。
口に運んでみると、びっくりするほどのやわらかさ! 他のお店のねぎ焼きと比べてねぎの量が圧倒的に多く、生地の割合が少ないんです。ねぎとすじコンを繋ぎ止めるためだけに、生地が存在していると言ってもいいくらいです。
山の芋のおかげで粉の重さがなく、口当たりが軽やか。お好み焼きの生地が使われているからか、少しだけキャベツが混ざっていて、甘さと食感を添えてくれています。
1番下はサクサクと香ばしく、生地はふわふわ。真ん中にホロホロと崩れる牛すじとプリプリのコンニャク、上にはしっかり火が通ったやわらかいねぎがのっていて、一口でいろいろな食感が楽しめます。
マヨネーズのコクと爽やかなポンズの酸味が相性抜群。ソースがかかっていない分あっさりした味で、ねぎの独特の風味と牛すじの甘辛さ、生地の旨みがダイレクトに伝わってきます。
続いてはソース味を食べてみましょう。
ソースの方には、大きめの削り節と青のりがかかっていて、マヨネーズとからし、ケチャップ、ソースが塗られています。これらを混ぜて塗ることで4つの味が一体となり、まろやかなコクと深い味を生み出しているんだとか。
ソースは比較的甘めで、ケチャップの酸味が効いています。また、ツーンとしたからしが刺激的! シャープな辛みが味をグッと引き締め、味にアクセントを加えてくれます。からしやケチャップがない方がいい場合は、注文時に伝えて抜いてもらいましょう。
濃厚なソースと甘辛い牛すじが合わさることでこってりした味わいになり、ポンズ味とはまた違ったおいしさです。
巨大な牛すじがゴロッゴロ!
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食べ進めていてびっくりしたのが牛すじのサイズ感! 大鍋でじっくり煮込まれた牛すじは、ゼラチン質のプルプル感と繊維質のホロホロッと崩れる食感がたまりません。生地もねぎもやわらかいので、より食感が際立つんです。
牛すじと一緒に煮込まれたコンニャクにも旨みがしっかり染み込んでいて、噛むたびに思わず顔がほころびます。ねぎ焼きで1000円超えは一見高そうに思えますが、ここまで大量の牛すじが入っているなら納得です。
調査結果大阪万博の年に誕生した『あべとん』の「すじコンねぎ焼き」は、ねぎと牛すじをふんだんに使った豪快な一枚。たこ焼きやお好み焼き以外の大阪グルメを味わいたい方は、ぜひ足を運んでみてください。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
店名:あべとん
住:大阪市天王寺区堀越町13 アベノ地下街1号B1F
営:11:00〜22:00(L.O.21:30)
休:不定休