「ベビーカーの娘と行った夢の国。早く入りたい人たちに『邪魔だ』と押され、必死に娘を守っていると...」(愛知県・40代女性)

2022年2月13日(日)8時0分 Jタウンネット

2021年で開業20周年を迎えた「冒険とイマジネーションの海」東京ディズニーシー。

せっかく来たのだから、一秒でも長く遊びたい! そんな思いからか、開園時間の前には入場待ちの列ができることもある。

愛知県のJタウンネット読者・Aさん(40代女性・仮名)も、約10年前に東京ディズニーシーを訪れた際、ベビーカーに乗せた娘とともにオープンを待っていた。

そしていざ開園の時間になると、それまで綺麗に作られていた列が乱れ始めた。早く中に入りたくて、焦り始めた人たちが出てきたのだ。

周りの人たちやその荷物が、ベビーカーの上に乗りかかり、後ろからは押される。Aさんは娘を守るのに必死だった。

そんな状況に、彼女たちの前に並んでいた学生が声をあげた。

「ベビーカー邪魔」と言われてしまった

もう10年ほど前、当時幼かった娘とディズニーシーに行ったきのことです。1月末の平日でした。

ベビーカーに乗せた娘と2人で開園を待っていて、前には高校生の女の子3人、男の子1人の4人組が並んでいました。

いざ開門時間になると、後ろからすごい勢いで押されはじめました。当時できたばかりのアトラクションのファストパス目当てに、みんな1秒でも早く入場して走りたくて、慌てているのです。

綺麗に並んでいたはずなのに、どんどん列が乱れてベビーカーの娘の上に周りの人やその人たちの荷物が乗りかかってきます。

私たちより後ろに並んでいた人にも「ベビーカー邪魔」と言われながら押され、列から抜けようにも周りにびっしり人がいて身動きが取れなくなってしまいました。

私は娘の安全確保に必死。そんな時、前にいた高校生グループの男の子が声をあげました。

高校生の行動に嫌な顔をする人もいたが......

「危ない、ここに小さい子がいるのに! みんなベビーカーを押さないで」

その子は、周りに大きな声で呼びかけてくれたのです。それだけでなく、ベビーカーを少し守るような姿勢までとってくれていました。私はその行動に驚き、心から感謝しました。

高校生の声に対してあからさまに嫌そうな顔をしている方もいましたが、周囲の押す力は少しだけ緩和されました。

私は男の子に「ありがとう」と声をかけ、娘と無事にゲートを越えることができました。

人には常に親切にしたいと思っていますが、同じ状況だったら大人の私でも声をあげるのは難しいだろうなと、彼の勇気には頭が下がりました。そしてその優しさに、心が温かくなりました。

あの後、男の子はどんな大人になったのかな。もうお父さんになっていても不思議ではないな......と時々考えます。

あの時は本当にありがとう。今でも折に触れて思い出す感謝の瞬間です。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

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