全身タトゥーと耳・唇・指切断で原型ゼロ! 本当の自分を取り戻すための「黒いエイリアン計画」とは?

2023年2月13日(月)20時30分 tocana

 自らの変身願望を着々と実行に移している男がパリにいる。彼の最終目標は“黒いエイリアン”になることだ——。


27歳ではじめた「黒いエイリアン計画」

 徐々に海外旅行にも行きやすくなっている昨今だが、フランス・パリを訪れる場合にはちょっとした心の準備が必要なのかもしれない。パリの街角で不意に“黒いエイリアン”に遭遇するかもしれないのだ。


 顔を含む全身にタトゥーを彫り、耳と上唇を切除し、指の一部を切断する等々の“身体改造”を段階的に着々と進めているアンソニー・ロッフレード氏は、この“進化”のプロセスを「黒いエイリアン計画(The Black Alien Project)」と名づけ、現在も鋭意進行中だ。そのプロジェクトの名前通り、その目標は自分を黒いエイリアンに変身させることだ。


 ロッフレード氏のこの“進化の旅”は27歳のときに始まり、このプロジェクトは人生を理解するのに役立ち、自分が自分であると実感できるようになったと話す。


 彼はトランスジェンダーの人々に共感しており、自分が間違った身体に生まれたと感じている。本当の自分を取り戻し、心の安寧を得るための取り組みがこの「黒いエイリアン計画」であるということだ。


 日に日に“黒いエイリアン”に近づいていく彼を、身近な人々はどう思っているのだろうか。ロッフレード氏によれば母親は彼のプロジェクトを支持しているということだ。


「(私に対して)心を開いている人もいれば、心を閉ざしている人もいます。まぁそういうものでしょう」と彼は英メディア「LADbible TV」で語っている。


「私はすべての人に対してすべてをオープンにすることはできません。それこそが全人類に対しての基本姿勢です」(ロッフレード氏)


 ロッフレード氏の奇異な姿を見て批判する声も少なくないようだが、彼の姿を見てこれまでの経緯を知った人から「むしろ安心しました」と言われたこともあるという。


進む計画の中で片足を切断する予定も

“身体改造”のための手術の多くは、ヨーロッパやアメリカでは禁止されている。そのためロッフレード氏のいくつかの手術は外国で行ったという。


 彼の最も強烈な身体改造には、指、鼻の一部、上唇の切除が含まれている。ロッフレード氏が上唇を切除した後、うまく喋ることができなくなり、話し方を再学習する必要に迫られたという。


 2021年にポッドキャスト番組に出演したロッフレード氏は手術費用として3万ドル(約350万円)を調達したと語り、「黒いエイリアン計画」は46%しか進んでいないと説明している。


 そして今後の大きな手術としては片足を切断することが見込まれているという。


 計画が進み望み通り風貌がエイリアンに近づくほどに、徐々に公共の場所に出難くなってきていることはロッフレード氏も認めている。


 彼の地元のカフェやバーでは、彼がほかの客を怖がらせるため“出禁”にする店が増えはじめているという。


「レストランで食事をしたい場合、テラスでは食べられないとお店の人から言われることがあります」とロッフレード氏は話している。


 まだ半分ほどしか進んでいないという「黒いエイリアン計画」が完成した暁にはロッフレード氏はいったいどのような存在になっているのだろうか。そして一部でファナティックに盛り上がっている“身体改造(body modification)”はどこまで進むのか。生まれたままの身体ではいられない人々の飽くなき情熱が向かう先に注目が集まる。



参考:「LAD Bible」ほか

tocana

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