e-Taxとは? 確定申告を電子申告で行うメリット

2月15日(木)20時30分 All About

e-Taxを使うと自宅から24時間、いつでも申告・納税ができます。ただOSやブラウザの利用環境、個人認証(電子証明書)など、いくつかクリアしなければならない条件があります。なお、マイナンバーカードで本人認証を行うので、住民基本台帳に格納されている電子証明書の有効期限の確認も必要です。

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e-Taxでますます便利になった確定申告

確定申告において、国税庁のホームページが年を追うごとに充実してきています。申告書や届出書の類はほとんど国税庁のホームページからダウンロードできますし、記載方法がわからなければ「確定申告の手引」もダウンロードできます。さらに便利なのが、決算報告書や確定申告書が申告書作成画面で作成できるなど、申告手続きまでオンラインで済ませられる「e-Tax」というサービスです。

e-Taxとは「申告・納税などに関する国営オンラインサービスシステム」の呼称で、正式名称を「国税電子申告・納税システム」といいます。e-Taxは2004年から運用が開始されていますので、既に15年近くの運用実績があるのですが、実際のところどうなのでしょうか。e-Taxの利用方法やメリット・デメリットを紹介します。

e-Taxを利用するための事前確認・準備

ただし、e-Taxを利用するためには、なりすまし申告や不正を防止する相応の準備が必要です。

●OSやブラウザなど利用環境を確認
平成30年3月期申告で、e-Taxを利用する場合、推奨環境は次のとおりです。

・Windows:OSは7以降、ブラウザはInternet Explorer11
・Mac:OSは10.10以降、ブラウザはSafari10.1以降

特にWindows10使用対象者は、次のことを注意しましょう。

・Windows10であれば、Internet Explorer11を利用すること(Microsoft Edgeが利用できないこと)

なお、国税庁のウェブサイトには「確定申告書等作成コーナーで作成した申告書などのデータを、e-Taxで送信するには、推奨環境を満たす必要があります。推奨環境とは、国税庁において動作を確認した環境です。」との記載がありますので、確認しておいたほうがいいでしょう。

●電子証明書の取得

次に必要なのが、電子証明書の取得です。マイナンバー制度の施行にともない、e-Taxで申告手続きをする際に使う「公的個人認証サービスに基づく電子証明書」は、平成28年1月から交付開始となる「マイナンバーカード」に格納されています。

なお、今まで住民基本台帳カードに格納されていた電子証明書はその有効期間内であれば、継続使用が可能です。ただし、電子証明書の有効期限は3年ですので、以前取得したことのある方は有効期限に注意してください。電子証明書の有効期限の確認方法は、公的個人認証サービスポータルサイト「自分の証明書をみる」に確認方法が掲載されています。

●ICカードリーダライタを用意

そして最後に必要なものは、上記の電子証明書を読み込む「ICカードリーダライタ」という機器。家電量販店等で購入することができます。購入したらパソコン本体にICカードリーダライタのドライバをインストールしましょう。また、 ・マイナンバーカードを取得された方 ・パソコンを買換えられた方 ・OS(Windows又はMacintosh)をアップデートされた方は、以前購入したICカードのドライバ等を再インストールする必要もありますので、こちらの対応も確認する必要があります。

e-Taxを利用するためのソフトウェアのインストール・設定

ここまで済んだらWindows又はMacintoshといった利用の環境に応じて国税庁ホームページからファイルをダウンロードし、セットアップを行います。以前にセットアップを行った場合でも、毎年セットアップを行う必要があります。

e-Taxの事前準備の流れ(出典:国税庁)

上記のページの下段にファイルのダウンロード画面があります。手間はかかりますが、なりすまし申告や不正を防止するため最終確認であると理解してください。

確定申告書の作成・申告手続きなど

ここまでできたらe-Taxで申告できる環境が整ったということになります。しかし、実際に申告するためには電子申告開始届出書を提出することなどにより、利用者識別番号の取得が必要となります。なお、以前にe-Taxで申告した方は、既に利用者識別番号が発行されています。利用者識別番号を失念した方は新たに取得する必要がありますが、この場合、以前の利用者識別番号は使用不能となります。税務署等で申告書を作成の相談をする場合も、この利用者識別番号は重要となりますので、手帳等にメモを残しておくといいでしょう。

e-Taxのメリット・デメリットまとめ

e-Taxはこのように決算書や申告書の作成に取りかかるまでの準備や導入が大変なのですが、パソコン操作が苦にならない人であれば「一度、設定してしまうとかえって楽」という人がいるのも事実です。また、事前準備がたいへんなe-Taxですが、その分、優遇されている点もあります。自宅のパソコンで申告書が作成できるばかりか、確定申告期間中は、24時間、送信による申告手続きが可能です。また、申告段階では添付書類の提出が省略できたり、還付手続きが書面申告と比較するとスピーディになったりします。

また、e-Taxや確定申告作成コーナーの操作説明に限りますが、e-Tax 作成コーナーヘルプデスク(0570−01-5901)が常設されていますので、活用するのもいいでしょう。受付時間は祝日や平成29年12月29日〜1月3日を除く午前9時〜午後5時(平成30年1月15日〜3月15日までの平日は受付時間帯がさらに伸長)となっています。電話機によってつながらない場合、03-5638-5171という番号も公表されています。

決算書や申告書の作成作業は、e-Taxで申告する場合も、申告書をプリントアウトして税務署に提出する(郵送含む)場合も、大きく変わるものではありません。申告方法が違う程度なので、確定申告の提出頻度、パソコンなどの操作の習熟度、導入等に割ける時間などを基準に決めればいいでしょう。
(文:田中 卓也)

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