公務員の退職共済年金は、どんな人が受給できるの?

2024年2月15日(木)8時10分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人も……。今回は、退職共済年金がもらえる人について、専門家が回答します。

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老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。
今回は、退職共済年金がもらえる人についてです。

Q:退職共済年金がもらえる人とは?

「退職共済年金は、誰がもらえますか? 公務員だったらみんな受給できるの?」(匿名希望)

A:2015年(平成27年)9月30日までに年金受給権が発生した公務員が受け取れます

公務員と会社員の年金制度の「官民格差」を是正するために、2015年(平成27年)10月1日から公務員の共済年金は、厚生年金に統一されて、公務員や私学教職員も厚生年金に加入することになりました。この一元化により共済年金の3階部分としての「職域部分」が廃止され、新たに「年金払い退職給付」が創設されました。
一元化後の現在も、一元化前に運営されていた公務員の共済年金については、各共済年金組合が管理しています。したがって、一元化前の2015年(平成27年)9月30日までに受給権が発生した元公務員は「退職共済年金」というものを受け取っています。
退職共済年金は次の受給資格を全て満たすと支給されます。
・65歳以上であること
・1年以上の組合員期間があること(または退職した人で、組合員期間1カ月以上を有すること)
・共済組合員期間等(国民年金や厚生年金等、他の公的年金の加入期間含む)が25年以上であること
2015年10月1日以降に、年金の受給権が発生した公務員は、退職共済年金ではなく、厚生年金を受給することになります。
監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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