都市の巨大化、技術革新。未来を作り上げていく4つの潮流

2月15日(木)20時30分 カラパイア

binary-2175285_640_e

 刻々と変わる未来の姿。それを正確に予測するのは難しい。

 西暦2000年当初、レジを通さずコンビニで買い物できたり、スマートスピーカーを通して音声だけで買い物できたり家電の操作ができる未来が本当にくるとは思っていなかっただろう。

 ハードウェアの製造・開発を行っているHP(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)社の最高技術責任者シェーン・ウォール氏が、今後20、30年の生活・仕事・政治を形作るだろう世界的な潮流について語ってくれた。

【都市の巨大化に伴う動き】

 「人類は400年に渡り都市を築き続けてきた」とウォール氏は話す。1991年、人口1000万人を超える都市は世界に10ヶ所しかなかった。

 2050年までにそれは60ヶ所に増え、その大半はアジアである。都市部の人口密度はますます高まり、それが新しい挑戦を生み出す。製品をいかに設計して届けるのか、エネルギーや廃棄物をいかに管理するのかという挑戦だ。

 これは生活の変化を意味するばかりか、家から目的地までの移動方法の変化をも意味する。自動運転車は渋滞を緩和し、移動時間の短縮や炭素効率の向上を約束するが、それが自宅や職場の延長として機能するために、生活の一部まで新たに作り変えることだろう。

 「車内がオフィスとなり、そこで会議を開けるようになる」とウォール氏。郊外の性質からショッピングモールの性質まで、何もかもを変えることだろう。


【新世代がまったく新しい優先順位を持つようになる】

 今の社会はベビーブーマー世代が大きな割合を占めている。彼らは1940年代半ばから60年代初頭までの未曾有の繁栄と雇用の安定を経験した世代だ。しかし間もなく、もっと不確実な時代に生まれた世代に道を譲ることになる。

 ミレニアル世代やZ世代と呼ばれる若い世代は、古い世代とは違う優先順位の感覚を持っている。

 ウォール氏によれば、新世代は家や車といった従来のステータスシンボルにそれほど拘っておらず、同じ場所や仕事に留まる必要性も感じていない。

 企業は性能にあまり頓著しない消費者世代にアピールできる製品作りをしなければならない。それは「雇用を変え、マーケティング方法を変え、ビジネスの基本も変える」ことになる。


【超グローバリゼーションによって製品の製造と輸送に革命】

 現在、製品の製造プロセスには非効率が満ちている。一般に、製品は一ヶ所で設計され、世界のどこかで製造してから、世界各地に出荷される。

 だがこの間、世界の原油の5パーセントが費やされる。その後も売れるまでどこかで保管しなければならない。

 マルチジェット3Dプリントはこれを根底から覆すだろう。「今後の世界では、アイデアやインターネットのビジネスモデルばかりか、物理的な商品まで迅速化される」とウォール氏は話す。

 その世界では、商品はデジタルデータとして使用地に置かれた3Dプリンターに送信され、そこで需要に応じて必要な分だけがプリントされる。もはや輸送や保管をする必要はない。

 もちろん、これに伴う問題も発生する。政府は輸出入の関税を再検討しなければならなくなる。

 付加プリントが登場したために、こうした未来はすぐそこまで来ている。そして政府もそうした時代に対応するための方法の考察を進めている。


【技術的イノベーションが加速】

 「技術は直線的に進歩するものではない」とウォール氏は言う。処理速度は指数関数的に上昇し、この類の技術の製造コストもまた低下している。「10年後の携帯電話は10倍強力になっているどころか、10億倍も強力になっている」のはそのためだという。

 変化の速度が加速しているのはハードウェアだけではない。技術的イノベーションは新しいビジネスモデルや就業モデルへと我々を誘う。

 製品をデジタルで輸送し、印刷するようになれば、課税や著作権の問題への対策として、ブロックチェーン技術がそうした流れを追跡する手段となるだろう。

「あなたに今あるものと、あなたが潜在的にできることの力を考えてみることだ」とウォール氏は語る。

References:Introducing HP’s New 2018 Megatrends, and how they’re shaping our world/ written by hiroching / edited by parumo

カラパイア

「都市」をもっと詳しく

「都市」のニュース

BIGLOBE
トップへ