【株主優待】でお得に温泉を楽しめる。ドーミーイン、ベルーナ、ツムラ…外でも家でもリラックス時間を

2025年2月16日(日)9時0分 婦人公論.jp


極楽湯(筆者撮影)

日々の疲れを癒してくれる温泉も、株主優待券があれば無料で楽しめたり、割引価格で楽しめたりします。節約をしていても、ゆっくりお風呂に入る時間を持つだけで「明日もがんばろう」と気合いが入るもの。もし近くに温泉施設がないなら、自宅で楽しめる入浴剤がもらえる「株主優待」を選んでもよいでしょう。上手に使えば、日々、家事に子育て、仕事に奔走している人もリラックス時間を楽しめそうです。※株価は2月7日終値

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温泉・温浴施設が楽しめる株主優待は?


温泉や温浴施設が楽しめる株主優待は、ひそかに人気です。また、通常もらえる「株主優待」とは別に割引券がもらえる場合もあるため、細かく確認しておきましょう。

無料で指定施設の「極楽湯」や「RAKU SPA」を楽しめるのが、5万円程度で買える極楽湯ホールディングス(2340※)(株価520円、最低投資額5万2,000円)です。100株だと継続保有1年以上で4枚、2年以上で6枚の優待券がもらえます。権利月は9月です。

※証券コード…証券取引所に上場する企業に割り振られる識別コードです。従来は数字のみの4桁で構成されていましたが、2024年1月以降に新規上場した企業には、数字だけでなく英文字も入ったコードが設定されるようになっています。

魅力は、「株主優待」があれば無料で温泉を楽しめることです。そして、RAKU SPA GARDEN 名古屋では、タオルなどもセットになっているので手ぶらで行くこともできます。施設内には漫画やハンモックまであります。

ただし、施設によっては優待券が利用不可だったり、1回の利用で必要な優待券の枚数が異なっていたりする場合があるため注意が必要です。例えば、極楽湯や祥楽の湯では1人1枚ですが、RAKU SPA 鶴見やRAKU SPA GARDEN 名古屋などでは1人2枚必要となります。また、極楽湯ホールディングスは無配銘柄※でもあり、株主優待が廃止になると売られやすいため、リスクは少し高めだといえるでしょう。

※無配銘柄…株主に配当が支払われない銘柄のことをいいます。

ニフティライフスタイル(4262)(株価1,188円、最低投資額11万8,800円)も、温泉銘柄です。

100株で、対象温浴施設(温泉サイト「ニフティ温泉」に掲載されている施設)で使える2,000円分の優待券、もしくは1,000円分の電子ギフトまたは社会貢献団体への寄附を選べます。筆者は2024年の権利を取りましたが、優待券が利用できる温浴施設は関東や関西地方が多かった印象でした。ただ、もしこれらの施設が近くになく、利用できない場合でも、他の選択肢としてPontaポイントなども選べました。権利月は3月です。


ニフティライフスタイルの優待(筆者撮影)

日本駐車場開発(2353)(株価208円、最低投資額2万800円)の「株主優待」の中には、温泉施設の割引券もあります。

内容は、白馬姫川温泉「岩岳の湯」の入浴料が割引されるというものです。大人の場合は、700円が350円に、3歳〜12歳の場合は、350円が150円に割引されます。この割引券は、1枚で5人まで使えるのもポイントです。日本駐車場開発の「株主優待」は、電子チケットなら500株から「株主優待」を受け取れます。権利月は7月と1月です。

ほかには、ビジネスホテル「ドーミーイン」を運営する共立メンテナンス(9616)(株価3,052円、最低投資額30万5,200円)の「株主優待」を温泉割引券として使う方法もあります。

100株では優待割引券2,000円(年間4,000円)とリゾートホテル優待券1枚がもらえ、3月権利では3年以上継続保有で2,000円分の加算もあります。

優待割引券はホテル「ドーミーイン」だけでなく「スパ」でも使えます。対象施設のうち、1つは東京大谷田の「明神の湯」。利用料は大人平日1,100円、土日祝日1,300円、小学生600円なので、平日に大人1人で行くなら、1,000円券があれば100円で入れます。他の対象施設は、京都嵐山の「風風の湯(ふふのゆ)」と、沖縄の「Terme VILLA ちゅらーゆ」です。そのため、対象施設のお近くに住む人でなくとも、旅行で立ち寄った際に使うこともできます。権利月は3月と9月です。

ベルーナ(9997)(株価870円、最低投資額8万7,000円)の「株主優待」は、100株だと梅干しや大福が選べますが、それだけではなく、「ベルーナグループが運営及び提携するホテル、飲食店、ゴルフ場の優待割引券」ももらえます。

使えるのは「SPA&SAUNA コリドーの湯」で、100株なら1,000円割引券2枚(年間4枚)が受け取れます。SPA&SAUNA コリドーの湯での利用条件は、「1人1枚(1,000円分)まで適用可能」なので、もし60分コース1,900円(平日)を利用するなら、900円で楽しめます。権利月は3月と9月です。

「温泉優待」での注意点や問題点は?


いわゆる「温泉優待」ですが、注意点や問題点もあります。それは、「株主優待」の対象施設が近くにない人も多くいる可能性がある点です。そこで、“おうちで温泉気分を味わえる銘柄”を選ぶのもよいかもしれません。

漢方薬で国内シェアの8割を誇るツムラ(4540)(株価4,325円、最低投資額43万2,500円)の「株主優待」は、3年以上の継続保有条件がつきますが、100株なら入浴剤「バスハーブ」210mlが1本もらえます。いわゆる“3年修行(株主番号を変えずに3年以上の継続保有)”が必要ですが、条件に当てはまれば毎年入浴剤が送られてくるようになります。

より少ない投資額で、同じツムラの「バスハーブ」をもらえる裏ワザが使えるのは日本調剤(3341)(株価1,371円、最低投資額13万7,100円)です。権利月は3月9月の年2回で、100株保有で「日本調剤オンラインストア」で使える1,500円の優待券1枚(年間2枚、3,000円分)がもらえます。過去、筆者は日本調剤で、ツムラの「株主優待」と同じ「バスハーブ」210mlをもらっています。

また、ヴィレッジヴァンガードコーポレーション(2769)(株価1,020円、最低投資額10万2,000円)で入浴剤を買う方法もあります。ヴィレッジヴァンガードコーポレーションの「株主優待」は、税込2,000円ごとに1枚1,000円割引として使える金券で、100株保有で、期間に応じて1万円〜1万2,000円分がもらえます。店内にはキャラクターのバスボムやプレゼントにも使えそうな入浴剤があり、約半額で買えるのなら、自宅使いもしやすいでしょう。


ヴィレッジヴァンガードで買った入浴剤(筆者撮影)

ほかには、バリューHR(6078)(株価1,508円、最低投資額15万800円)も選択肢に入ります。「株主優待」は1ポイント1円で使えるポイントですが、選べる商品には、ツムラの「バスハーブ」や生活の木の入浴剤「薬草湯」がありました。

複数社の企業が導入しているプレミアム優待倶楽部を調べたところ、生活の木の薬草湯セット(3種類4包セット)がWILLsCoin(ウィルズコイン)8,800coin分で交換できました。

「株主優待」を多く保有していると、「自宅で温泉気分を味わいたいなら株主優待でなんとかしてみよう」といった逆転の発想もでき、「これもあれも使えそう」とアイデアを思いつくこともあるでしょう。

〈「株主優待」とは?〉

ここで、「株主優待」について説明しておきます。私たちが株を買うと「株主」になれます。企業は株主に対し、割引券や優待券、お米やカタログギフトなどをプレゼントすることがあり、これが「株主優待」です。

〈「権利付最終日」とは?〉

権利付最終日とは、株主がその銘柄を保有することで、配当金や優待などの株主権利を得られる最終取引日のことです。

つまり、配当金や「株主優待」などを取得するためには、企業が決める「権利確定日」に、株主として株主名簿に記載されている必要があります。

例えば、2025年2月末の権利付最終日は2月26日、権利落ち日は2月27日です。そのため、2月末に優待を実施している企業の「株主優待」の権利を受けるためには、2月26日までに株を買っておかなければなりません。2月は西松屋チェーンやしまむらが2月20日の権利日となっていますが、この場合、権利付最終日は2月18日、権利落ち日は2月19日です。

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