話したくなる腕時計トリビア 第26回 目を凝らせばわかる? ロレックス「GMTマスターⅡ」、レアモデルはどっち?
2025年2月16日(日)12時0分 マイナビニュース
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多くの大人たちを虜にする腕時計。部品の精巧さや機能性の素晴らしさを理解すると、腕時計の世界がもっと楽しくなるだろう。そこでこの連載では、腕時計の初心者から長年のコレクターまで、知っておきたい腕時計の豆知識をクイズ形式でお届けする。
ロレックス「GMTマスターⅡ」、レアモデルはどっち?
一見すると全く同じに見える2つのロレックスのうち、1本は文字盤のある部分が通常とは違うことでレアモデルになっています。それはどっち?
——正解は次のページへ
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【答え】左のモデル(GMTマスターⅡ“スティック文字盤”)
文字盤上に印字された「GMTマスターⅡ」において、最後の「Ⅱ」の文字が、上下に横棒が無く縦棒が2本あるだけの「サンセリフ体」になっているのはレアモデル。
通常モデルでは、「Ⅱ」に、上下に横棒のある「セリフ体」を使っている。「セリフ」とは、文字の線の端につけられる線や飾りのことで、セリフがないことを「サンセリフ」と呼ぶ。サンセリフ体の「Ⅱ」は“棒(スティック)が2本”に見えるため、「スティック文字盤」と名付けられたと考えられる。
スティック文字盤は、2005年から2007年までに生産された型式16710世代のシリアルD/Z/M品番と、2005年から2009年までに生産された型式116710/116718世代のシリアルD/Z/M/V品番に見られる。
『トケイ通信』編集主幹&主筆 須川誠 株式会社コメ兵 商品部のエキスパート。レア物から王道まで、腕時計を見つめ続けて19年。KOMEHYOが運営しているブログマガジン「トケイ通信」の編集長。記事内容の決定から執筆まで一人でカバーし、マニアが楽しく読めるツボをしっかり押さえていると、本当の時計好きから支持されている。専門性としては、「製品の良し悪しの判断」、「ムーブメント」、「真贋」などを得意とする。トケイ通信:https://www.komehyo.co.jp/tokei-tsushin/ 株式会社コメ兵:https://komehyo.jp/ この著者の記事一覧はこちら