ロシアで難解な特殊詐欺事件が発生! 預金を盗まれた被害者が犯罪者にされる?

2023年2月15日(水)17時0分 tocana


 オレオレ詐欺や還付金詐欺など、電話がきっかけで起こる詐欺は複数あるが、海外では更に悪質な、被害者が犯罪をそそのかされるケースが現れた。


 先日、ロシアに住む48歳の男性が、「ロシア最大の銀行の代表者」を名乗る男性から1本の電話を受けた。その人物は男性に「あなたの口座で出入金に疑わしい動きがある」と告げ、財産を守るためにすべての資金を他の口座に移す必要がある、と指示。さらに「男性の貯金を盗もうとする犯人を止めるには、地元の銀行の支店に火炎瓶で火をつけるしかない」と放火を唆したのだ。


 明らかに詐欺の範疇を超えた犯罪教唆にも関わらず、男性は電話越しに告げられた指示に従い、本当に放火を行ってしまったのである。この事実が判明したのは、警察が放火犯として男性を逮捕してからだった。


 男性があからさまに怪しい電話を信じてしまった背景には、政情不安定なロシア国内の事情があるのかもしれない。しかしこの不幸な男性は、放火を唆された上に貯金を失い、更に告訴される可能性が高いとこのと。一方で男性を凶行に走らせた詐欺師は行方がつかめておらず、このままでは罪を問われない可能性があるとか。願わくは犯人逮捕に到ってほしいものである。


 これほど特殊なケースの詐欺被害が日本で起こるかはわからないが、電話でお金の話が出たら自分だけで対応せず、いったん電話を切って、家族に相談することが望ましい。あるいは警察庁の「特殊詐欺対策ページ」などから警察に相談してみよう。お金を盗まれるだけでも大変な被害であるのに、その上犯罪者にされてしまったらたまったものではない。


参考:「Oddity Central」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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