「出社率7割減」達成企業は3割のみ? 「不安でしかない」「会社の指示に従わざるを得ない」
2021年2月17日(水)20時9分 キャリコネニュース
ペーパーロジックは2月17日、「テレワークの実施率」に関する調査結果を発表した。調査は1月にネット上で実施し、現在テレワークをしている会社員107人から回答を得た。
現在、東京や大阪など10都府県で緊急事態宣言発令が発令されている。社内の出社人数を聞くと、2回目の緊急事態宣言前と比べて「ほとんど減少してない」(18.7%)が最も多かった。次いで「1〜2割程度減少」(16.8%)、「9〜10割程度減少」(15.9%)、「7〜8割程度減少」(15%)と続いた。
出社7割未達成企業に勤める人の過半数が「実現可能」と回答出勤についてどう感じているのか。回答者からは「会社の指示に従わざるを得ない」(52歳)、「不安でしかない」(44歳)などの声が寄せられた。一方、「どうしても出社しないといけない仕事は仕方ないし、マスクなどの感染対策をしていれば感染は防げると思っている」という声もあがっている。
政府の推奨する「出社率7割減」を達成できていない企業に勤める人のうち、「出社率7割減は実現可能」と答えた人は54.7%だった。
一方、「不可能」の割合は32.8%だった。理由を聞くと、最も多かったのは「テレワーク業務と連携したワークフローが構築されていない」(42.9%)だった。2位以降、「オンラインでの業務ではストレスが増加する」(33.3%)、「紙ベースの業務でありオンラインでは業務が進まない」(28.6%)と続く。
「会社で仕事をしたほうが楽しい」という声も勤務先で「テレワーク化をもっと進めて欲しい」と感じている人の割合は80.3%。具体的には、
「出社しないことのメリット(通勤時間がない)をとても強く感じている。トータルでも残業時間も短くなっていると思う」(47歳)
「満員電車に乗りたくない」(58歳)
など、通勤に関する声が多かった。また、「テレワークを始めて、以外と生産性が落ちないことが分かってきたから」(51歳)、「今もテレワークだが不便さを感じていないから」(29歳)などの意見も寄せられた。
「思わない」(19.7%)と回答した人に理由を聞くと、
「会社で仕事をしたほうが楽しい」
「すぐに相談できる相手が近くにいる方が仕事が捗る」
「ミュニケーションの取り方が難しく、同じ温度差で話ができない気がする」
といった声が寄せられた。