断捨離の第一人者・やましたひでこ流、洋服を整理するコツ。ポイントは「飽きたを認めよう」沖縄らしさ満開のクローゼットも公開!
2025年2月18日(火)12時30分 婦人公論.jp
(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「断捨離しなきゃ!」と頭ではわかっていても、「忙しくてできない」「どこから手をつけたらいいかわからない」など、なかなか断捨離に取り組めず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。そんななか「断捨離は一度したら終わりでなく、日々のお手入れです」と語るのは、「断捨離」の第一人者であるやましたひでこさんです。そこで今回は、やましたさんの著書『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』から、簡単に実践できる断捨離を一部ご紹介します。
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寝る前にクローゼット1か所
洋服は「飽きた」に素直になろう
洋服の断捨離のポイントは「飽きたを認めよう」ということ。「飽きた」は感覚・感性です。思考による正当性はありません。私たちは正しいことをしましょうね、いい子でいましょうねという教育を受けているため、「飽きた」は社会的に正当性がないのです。「もう、これは飽きちゃったの」と言ったら怒られてしまいますね。
以前は気に入っていたし、それなりのお値段もしたし、と言い訳してとっておくのです。
でも飽きたのは事実。飽きた服を持っている必要はあるのでしょうか。
せめて洋服くらい自分の感覚・感性に正直に、そして素直に。恋多き女でいいじゃない、と私は言いたいのです。
価格に見合うコストパフォーマンスは考えない
洋服は気分で買います。お店では気に入っても、家に帰ったらピンと来ないなんてこともありますよね。クローゼットにタグがついたままの洋服もあるのでは?
価格に見合ったコストパフォーマンスを考えていたら、洋服の買い物はすべて失敗だと私は考えています。1回着るあたりいくらと考えたら、それこそトレンドの服は大変な値段になるでしょう。そもそも1回しか着ない、着る場がないとしたら——。
『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』(著:やましたひでこ/大和書房)
高い服を買ったので元をとるべく毎日着てます、ということは洋服には起こりません。コスパがいい買い物ができたといえるのは、Tシャツと下着くらいではないかしら。何度も着られるし、洗いざらしでも風合いがある。高い洋服ほど出番がなく、まさに高くついた買い物に。
そうなったら、そこで終わり。早く処分するしかありません。ところが私たちは失敗を認めたくないのです。
気分の上がるクローゼットにするために
クローゼットじたいが気分の上がる空間かどうかも大事なポイント。洋服1枚1枚は気分が上がるのに、それがギチギチに詰まっていたら、どうでしょう。
私に言わせると、クローゼットも洋服のようなもの。洋服も空間なら、洋服がたくさん詰まっているクローゼットも空間です。そこに洋服がハラハラと掛かっていたら「なんだか素敵」と思うでしょう。
ぜひ、空間を基準にして「これは捨てよう」「これはもう卒業だ」と洋服を選び抜いてください。空間にしても時間にしても、無制限だったら私たちはどこまでも持ち続けていくのですから。
以前、ご自宅訪問で訪れたお宅には子どもが7人いて、子ども服が2000着ありました。お母さんは「服がないと子どもに惨めな思いをさせてしまう」「次の子が着られるから捨てずにとっておこう」と思い、溜め込んでいったようです。
でも実際に「服がない」となったら誰かがくれる世の中です。特に子ども服のおさがりは頻繁にやりとりされています。家に置いておかなくても大丈夫。
そのために空間を失っているコストのほうがよほど大きいのです。押し入れがぎゅうぎゅうになり、日常をイライラしながら過ごしている。いずれ売って利益を得ようとしても、そんなレベルではない損失をしています。この俯瞰力を持ちたいですね。
やましたひでこのクローゼット公開!
「今日、着たい服」がゆったり出番を待つ楽屋がココ。
「着たくない服」はもちろんのこと、「まだ着られる服」も断捨離候補です。
Tシャツもバッグもハンガー掛け
ハンガーで浴室乾燥した洋服はそのままクローゼットへ。バッグも風通しのいいココで心地よく保管。
限られたスペースで「総量規制」
(写真:『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』より)
クローゼットの「空間の制限」で洋服の数は決まります。ピンクゴールドのハンガーは「間」を大切に。
※本稿は、『引き出し1つから始める 1日1か所 断捨離』(大和書房)の一部を再編集したものです。
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