日本酒「獺祭」どれを選ぶ? 全25銘柄が伊勢丹新宿店に集結 - 1億円超の"宇宙仕込み"やドジャース佐々木朗希が贈り物にした最上級品も

2025年2月19日(水)10時26分 マイナビニュース


旭酒造は2月19日〜25日、伊勢丹新宿店(東京都新宿区)でポップアップ「獺祭 ザ・ステージ」を開催する。会期中は、現在入手可能な獺祭の全ラインナップ25銘柄、その他含めると30種が伊勢丹新宿店1階ザ・ステージ、B1階和酒、1階 ISETAN SEED、7階レストラン街イートパラダイスに揃う。
○「日本からもプレミアムブランドを」
「世界から見たとき、日本のマスを対象にしたブランドがいろいろな新興メーカーの猛追によって輝きを失っている印象です。なんとかひっくり返したい。そのために私は日本からもプレミアムブランドというのが出ていかなければならないと思っております。また、日本酒はアルコール飲料の業界でワインとシャンパンにやられっぱなし、お寿司屋さんにおいてもうちの寿司にはワインを合わせてほしいなんて言われている有り様。なんとかやり返さなければならない」と桜井博志会長。
同催事場においてシャンパーニュブランド「ヴーヴ・クリコ」が1億2,000万円売り上げたことにも触れ、「これを抜きたい、抜かなければならない」と意気込む。「獺祭にそれだけの力があるんだということを全国に、そして世界にお見せしたい、そう思っております。これはきっと日本酒業界の全国の若い造り手に夢を与えることにもなる」と語った。
桜井一宏社長は「日本のものづくりには技術・手間がある。私たちもそこをすごく大事にしていきたいと思っています。工業製品化していくとどうしてもコストを下げて大量生産という方にいきがちなんですが、そうではなく、やはり私たちは技術・手間を品質を高めてよりいいものを造るために使っていきたいですし、お見せしたい」と話した。
○「獺祭」銘柄一覧
獺祭は、お米をどこまで磨いたか、たとえば100%を45%まで磨いた「45」、より磨いて39%したのが「三割九分」、というように、精米具合によって銘柄を分けている。象徴的なのが「二割三分」で、お米の中心の23%のみを使ったものとなる。二割三分は、試行錯誤や挑戦も多くバリエーションが豊富。
今回のポップアップで購入できる銘柄を紹介しよう。
○宇宙
「宇宙 獺祭 MOON ‐ 宇宙醸造 」(100ml/1億1,000万円)
人類初、宇宙で醸した酒。2040年に人類が月に移住した時に、日々の暮らしの彩りになる存在を求めて計画されている。その第一歩として国際宇宙ステーション ISS 日本実験棟きぼうの中で月の重力(1/6G)を再現して、その環境下で地球から運んだ米(山田錦)、酵母、麹に、地上の水を宇宙飛行士が注入して発酵させて酒を造る。売上は全額を日本の宇宙開発に寄付される。
○その先へ
「獺祭 Beyond the Beyond 2024 」(2300ml/418万円)
「獺祭 磨き その先へ」のさらに上。よい酒米の中からより磨けるものを旭酒造独自の基準で選ぶ「最高を超える山田錦プロジェクト」コンテスト優勝米を3,000万円で購入して醸した最上級の獺祭。選ばれた造り手によるものからさらに選ばれたもの。年間23本限定。今回はさらに希少なマグナムボトル(10本のみ)が販売される。
「獺祭 挑む」(720ml/33万円)
「最高を超える山田錦プロジェクト」コンテストで入賞した酒米から生まれた。
「DASSAI BLUE Beyond ‐ the First Step 」(720ml/13万2,000円)
2023年からNY蔵で酒造りを開始した「DASSAI BLUE」の最上位銘柄。日本の獺祭を超えるうまい酒を造ることを目標とする、SAKEの海外での「挑戦」の結晶のような商品。今回初めてリリースされる。
「獺祭 磨き その先へ」(720ml /4万1,800円)
旭酒造の最高の酒。「磨き二割三分」を超えるものとして造られた。「私たちのそのときできる技術の粋を集めて行う、そのときできるすべてを詰め込んだFカーのようなお酒」(桜井一宏社長)。メジャーリーグのドジャース佐々木朗希投手が背番号「11」を譲ってくれたミゲル・ロハス内野手に贈った日本酒としても話題になっている。
○二割三分
「獺祭 久石譲ラベル 2 本セット」(720ml x 2/2万2,000円)
桜井会長が理事長を務める、大阪にある公益財団法人日本センチュリー交響楽団の音楽監督に久石譲さんが就任。それを記念し作成された、久石譲さんのイラストをラベルにした獺祭。イラストを手がけるのは漫画『島耕作』の作者、弘兼憲史さん。日本の磨き二割三分と、NYのType 23の2本セット。売上の半分は、若手音楽家の海外留学費用への援助として寄付される。
「獺祭 未来へ農家と共に」(720ml/1万8,700円)
8%精米の山田錦等外米の獺祭。等外だから、無心白だからできる限界まで磨いている。等外米は熟練農家でも1割でも出るが、特定名称酒を造れず農家の経済的負担になっているという。そこに向き合う酒。高精白から連想する無色透明な酒質かと思いきや、力強い独特な魅力。
「獺祭 交響曲磨き」(720ml/1万7,600円)
「交響曲・獺祭~磨~」を発酵中の獺祭のタンクに長期間聴かせることで、これまでになかった日本酒が完成したという。
「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 遠心分離」(720ml/16,500円)
遠心分離機を使って圧力をかけずに絞ることによってお酒の透明感、香りの華やかさをより引き出した。
「獺祭 梅酒」(720ml/15,400円)
南高梅の最高級適熟梅を使い、「磨き二割三分」でゆっくりと熟成させて完成した1本。
「獺祭 早田 純米大吟醸 磨き二割三分」(720ml/1万3,200円)
二酸化炭素のマイクロナノバブルの力によって、火入れ(熱殺菌)の時間を極限まで短くした。そのことによって生の魅力を引き出してくれるという。共同研究者の明治大学・故早田保義教授の業績に敬意を表して名づけられた。
「純米大吟醸 磨き二割三分 獺祭 美酔」(720ml/7,920円)
獺祭の魅力を保ちながら発酵をコントロールした。甘みがあってきれいな味わい。アルコール度数が11度しかないのに、香りが高く、純米大吟醸の品格を持った酒。搾った後は、一切の加水を行わず、そのまま瓶詰めしている。
「新生獺祭 磨き二割三分」(720ml/7,700円)
「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分 温め酒」(720ml/7,018円)
「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」(720ml /6,600円)
23%まで磨いた山田錦を使い、最高の純米大吟醸に挑戦したもの。華やかな上立ち香と口に含んだときのきれいな蜂蜜のような甘み、飲み込んだ後口はきれいに切れていきながらも長く続く余韻。「獺祭を象徴する、一番私たちらしいお酒」(桜井一宏社長)。
○三割九分
「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 花冷え」(720ml/3,410円)
14%と春らしく華やかな香りと軽快な呑み口が特徴。
「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 寒造早槽」(720ml/2,981円)
「獺祭 登龍門」(720ml/2,750円)
獺祭の入社3年〜6年の平均年齢20代半ばの若いスタッフ達が2人1チームで1本の仕込みを最初から最後まで完結させたお酒。スタッフ達が獺祭の製造において1人前として認められる登龍門といえる。
○45
「新生獺祭 45」(720ml/2,750円)
「獺祭 純米大吟醸 45 にごりスパークリング」(720ml/2,255円)
「獺祭 純米大吟醸 45」(720ml/2,184円)
○その他
「獺祭の酒粕から生まれた 焼酎」(720ml/4,180円)
「獺祭の発酵技術から生まれた 新生甘酒」(825g /1,375円)
山田錦の等外米を50%まで精米しており、甘さがすっきり綺麗な甘酒(ノンアルコール)。
「新生炭酸水」(250ml/378円)
清酒の発酵過程の初期段階のエクソソームを分離し加えた新生炭酸水(ノンアルコール)。ほのかに漂う獺祭の綺麗な香りと優しい炭酸で口当たりも滑らかでガスが強くて炭酸水が苦手という人にもおすすめ。
「ローション」(8,250円)
「フェイシャルマスク」(3,300円)
「石鹸」(1,100円)
フラッグシップである「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」をはじめ、世界に挑戦する獺祭ブランドすべてが揃うポップアップ。その挑戦を体験してみてはいかがだろうか。

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