インド風の唐揚げが絶品! 東京・新井薬師にできたスパイスバル『マロロガバワン』がスゴい
2020年2月19日(水)12時0分 食楽web
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今年1月、東京・中野の新井薬師にオープンしたインド料理バル『マロロガバワン』。昼はインドカレーや定食などのランチセット、夜はスパイスの効いた一品料理やタンドール料理などをアテにお酒を楽しめるのですが、これだけでは言い尽くせないほど魅力たっぷりのお店なのです。
木のぬくもりを感じる店内風景
ちなみにお店の外観も内観も、一般的なインド料理店の感じはなく、木のカウンターを中心にした明るい雰囲気。入口のカウンターでは立ち飲みもできる、カフェやビストロのようなカジュアルな空気感です。
開店から間もないというのに、すでにファンや常連が連日詰めかけ、昼も夜も「あれが食べたい、これが食べたい」というお客さんで活気に溢れている『マロロガバワン』。その魅力をご紹介していきましょう。
スパイス使いが光る鶏の唐揚げは必食!
ランチ限定の「唐揚げ定食」(900円)は、「チキン2020」と、お好きなカレー1種類、ライス、サラダが付きます
まず食べていただきたいのが、『マロロガバワン』のプレオープン時に提供して、飛ぶように売れたためにメニューに定着してしまったという鶏の唐揚げ「チキン2020」です。
夜の一品メニューの「チキン2020」(660円)。添えられたチリトマトチャトニをつけても美味
この唐揚げ、ただの鶏の唐揚げではありません。20種類ものスパイスを使っていて、その熟練したスパイス使いがいかに卓越したものかは、食べればすぐにわかるはず。揚げ油によってテンパリングされた複雑な香り、お肉に染み込んだ味とジューシー感…。まさにスパイスのマジックによって生み出された揚げたてサクサクの絶品唐揚げなのです。
唐揚げを仕込むご主人
店を切り盛りするのは若い礒邊夫婦。ご主人・和敬さんは、南インド料理の名店で15年間務め、奥様の麻由さんはフレンチバルで腕を振るってきたという、まさに実力派コンビ。
お店で料理を振る舞う礒邊和敬さんと麻由さん
筆者は、唐揚げだけでは物足りない、と思い、昼も夜もいろいろ食べてきました。
もちろん、絶品カレープレートもハズせません!
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0219/1946985253/srw_1946985253_7_thum800.jpg)
まずはランチに礒部さんのカレー6種類をいっぺんに味わえるという「全部のせプレート」1500円を食べてみることに。
ランチの「全部のせプレート」1500円は、カレー6種類と無糖のヨーグルト、真ん中のパパド(豆のおせんべい)の下にはライス(おかわり自由)。この他にサラダ、インドのお茶が付く。
6種類のカレーは、チキン、キーマ、バターチキン、サンバル、野菜のカレー、日替わりの豆カレー。ひとくち食べるたびに、「美味しい」と叫びたくなるくらい秀逸なカレーたちです。かいつまんで特徴をいうなら、サラサラの骨付きのチキンカレーは肉の旨味がたっぷり、バターチキンは甘ったるさがなく、トマトの酸味と爽やかな辛さ、日替わりの豆カレーは、絶妙な硬さのブラックダ─ルの食感が後を引く、これまで食べたことがない味わい。
そして、特筆したいのはキーマカレー。粗挽きの鶏肉のホロホロッとした食感。赤くないのにじわりと辛く、上品なスパイスの香りとココナッツのまろやかさが身上。非常に上品な味です。
真ん中にあるのが「キーマカレー」。辛味スパイスはパウダーではなくホールを使っています
店主の礒邊さんにお話を伺ってみると、インド料理の道に進むことになったきっかけはまさにこのキーマカレーなのだとか。
「小学5年生のときに厚木の『マドライ』という店で食べたキーマカレーが美味しくて、カレーが大好きになりました。そのお店は閉店してしまったので、大人になってからインド料理店を食べ歩いて、似た味を探していたんです。偶然見つけたのが高幡不動の『アンジュ』。すぐに働かせてほしいと頼み込み、運よく働かせてもらえることになったんです」
『マドライ』のキーマカレーのルーツは、『アジャンタ』だったそう
その後、礒邊さんは、南インド料理の名店『エリックサウス』に移り、腕を磨いてきました。
「でも、実は、インド料理店を目指していたわけではないんです。この『マロロガバワン』は、だからインド料理というより、スパイスを使って、お客さんが喜んでくれる僕の料理を作っていきたいなと思っているんです。そんなところから、唐揚げも誕生しました。夜の一品料理の多くは、そんな自分らしいメニューになっているんですよ」
それでは、夜の一品料理を少しご紹介しましょう。
プリッと太いソーセージと発酵キャベツの「ゴアソーセージとシュークルート」880円
生から焼き上げる「タンドリーチキン」1/4羽800円
豚肉を使った酸味のある煮込み料理「ポークビンダルー」990円
どうです? どれも美味しそうでしょう? そして実際に美味しいんです。スパイシーなお料理をチョコチョコつまめる気軽なスパイスバル。筆者は、キーマカレーや唐揚げと赤ワインの組み合わせが最高だと思いました。ぜひ遊びに行ってみてください。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
![](https://news.biglobe.ne.jp/trend/0219/1946985253/srw_1946985253_14_thum800.jpg)
店名:マロロガバワン
住:東京都中野区新井1-35-12 マロロガバワン
TEL:080-8150-3523
営:11:00〜15:00、17:00〜22:30(LO)
日11:00〜22:00(LO)
休:月