JR東労組“列車運行に支障のないスト”通知、業務改善活動を休止へ 担当者「会社側にダメージはない」

2018年2月21日(水)18時14分 キャリコネニュース

厚労省は2月20日、東日本旅客鉄道労働組合(JR東労組)からストライキ等争議行為の通知があったと発表した。だが「争議行為により列車運行に支障をきたすことはない」としており、ネットで話題となっている。

同労組はJR東日本の労働組合の中で、最も加入人数の多い団体だ。

今後、列車運休も含めて本格的なストをやるかは「協議していきたい」

通知によると、開始日は3月2日以降の予定で、同労組は全組合員一律のベースアップを求めている。内容は、「全組合員(助役を除く)による本来業務以外に対する非協力(自己啓発活動等)の形式による争議行為」というものだ。そのため列車運行に支障は出ないという。

この"業務外の自己啓発活動等"とは何だろう。同労組情宣部担当者によると、業務改善を行うため従業員が自主的に行っている活動のことで、JRでは「小集団活動」と呼ばれているという。

「団体数も多いので活動内容や頻度に差はありますが、例えばゴミ箱の位置はここでいいのか、机の配置をどうすれば業務を効率的に行うなどについて話し合うこともあります」

しかしこのストについて「自主的にやっていることを辞めるわけですから、会社にダメージはないと思います」と話す。交渉が決裂すると列車運休など、本格的なストに突入するのかと聞くと「まだ決まっていませんが、今後協議していきたい」としている。

「頼むから業務を丸投げしてほしい」「これだけの抵抗が現代のスト……?」

このダメージのないストについて、ツイッター上も騒然としており、

「電車が止まらないスト、会社側は痛くも痒くも無いじゃねーか。その上なんだそのスト内容は…」
「頼むからストライキするときは業務を丸投げしてほしい。奴隷根性を放棄して欲しい」

など少し厳しい声も目立つ。時間外の自己啓発は行わない"ということについて「たったこれだけの抵抗が現代のストライキなのか…」と驚く声もあがっている。

対象の職場は東京都の上野運転区、田端運転所、東京新幹線車両センター、千葉県の松戸車両センターなど。


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