「駅から出た途端、新卒だった私の目の前は真っ暗に。フラフラになって歩いていると、1人の大学生が...」(東京都・年齢不明男性)

2022年2月21日(月)16時7分 Jタウンネット

目の前が暗くなりアスファルトの上に崩れ落ちてしまいました——。

東京都在住のJタウンネット読者・Oさん(年齢不明・男性)から、仕事を早退した帰り道での体験談が編集部に寄せられた。

それは今から20年以上前の夏のこと。Oさんは朝から体調が優れず、会社を早退したという。

しかし、自宅の最寄り駅までたどり着いたところで、地面に倒れてしまった。

どうにか意識を取り戻したものの、歩けばフラフラで......。

するとそんな状態の彼に、がっしりとした体型の男性が声をかけてきたという。

周りの人は誰も気に留めてくれず......

今から20年以上前の夏のことです。

当時大学を出て仕事に就いたばかりの私は、会社で研修を受けておりました。

その日は朝から体調が悪く、昼前には早退をすることに。しかし会社からようやく自宅の最寄り駅に着き、改札を出て歩き始めた途端、急に目の前が暗くなったのです。

そしてアスファルトの上に崩れ落ち、気を失ってしまいました。

幸いすぐに意識を取り戻しましたが、なおフラフラの状態。そこは下町の駅前商店街だったのですが、周りの人は誰もそんな私を気に留めてくれず、少し心細く思いながら再び歩き始めました。

そんな時に後ろから、声をかけられたのです。

「上着を脱いで」

「大丈夫ですか?」

話しかけてきたのは、背の高いがっしりとした体格の男性でした。彼はフラフラの私を見て

「少し暑くなってきましたから、熱中症かも知れません」

と言って、「上着を脱いで」「ネクタイを外して」アドバイスしてくれたうえ、私に肩を貸してくれて日陰まで連れて行ってくれたんです。

男性はさらに、近くの自動販売機でスポーツドリンクまで買って来てくれました。その上、

「お金は要りません。少しここで休んでから帰ってください」

と一言残し、颯爽と去って行ったのです。去り行く彼のTシャツの背中には、体育大学の学生と分かるプリントがされていました。

あの時、名前だけでも聞いておけば良かったのですが、ボーっとした頭ではそこまで考えが至らず、しっかりとしたお礼も言えずじまいでした。

あの時の優しさを今でも覚えています。本当にありがとうございました。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。

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