【限定】糖質ゼロの黒ビール、サントリー「PSB<黒>」をソーセージとともに味わう

サントリーから、糖質ゼロの黒ビール「パーフェクトサントリービール」が限定販売された。ラガービールとは大きく異なる味わいの黒ビールを、糖質ゼロでどこまで再現できるのだろうか。ソーセージとともに試飲してみよう。
○物足りない“糖質ゼロビール”はどう変わった?
2024年12月より順次リニューアルが進んでいる、サントリーの「パーフェクトサントリービール」(以下、PSB)。リニューアルによって“糖質ゼロ”ビールに感じる物足りなさを改善し、缶デザインもシンプルで分かりやすくなったことで、手に取る人も増えているのではないかと思う。
そんな新PSBに、2月12日から数量限定商品が追加された。「パーフェクトサントリービール」(以下、PSB)だ。
黒ビールは、麦芽を高温で焙煎した「濃色麦芽」を使うことで、濃いカラメル色や独特な苦みや甘みを実現している。糖質ゼロでこの味わいを再現するのは難しい印象があるが、実は黒ビールで糖質ゼロを実現したのは今回は初というわけではない。実は2023年に、旧PSBが“日本初の糖質ゼロ黒ビール”を発売している。
だが、2023年のPSBは、軽い仕上がりのスッキリとした味わいで、「もう一押しほしい」と思った黒ビール好きも多いハズだ。リニューアルによってPSBがどれくらいかわったのか、ソーセージと合わせて試飲してみたい。
○黒ビールのうまさが伝わる秀逸なニューデザイン
サントリーは2025年事業方針の会見においてビール類各ブランドのリニューアルを発表し、その中でもPSBは大きなデザイン変更が行われた。PSBも、この新しいデザインを踏襲している。
新しいPSBの缶はビールを想像させる金色に黒色のラベルというデザインで、ロゴの視認性も高く非常に秀逸だと感じていたのだが、PSBは輪をかけて“良い!”と思ってしまった。
黒ビールを連想させる黒色に、黒ビールの泡を連想させる白とシャンパンゴールドのラベル。まさに黒ビールのおいしさの色がそのままデザインに反映されている。黒ビールを注いだシズルのあるグラスが画像として入れ込まれているのも分かりやすい。封印シールをイメージさせる赤色の“限定”マークも消費者が手に取るきっかけになるだろう。
なお、PSBに書かれたPRメッセージは「上品な芳ばしさと爽快さがたのしめる黒ビールです。」とシンプルかつストレートだ。
○これぞ黒ビール!!な香りがたまらない
それではグラスに注いでいこう。PSBとPSBの違いは当然ながら一目瞭然。勢いよくシュワシュワと泡が立ち、黄金色のビールが注がれていくPSBに比べ、ゆったりもこもこと泡が立ち、黒く見える濃いブラウン色のビールが注がれていくPSB。そうそう、黒ビールといえばコレだよね。
焙煎したコーヒーの芳ばしさ、カラメルの甘さを感じさせる芳香、ふんわりと形を保ったままビールを覆う泡がたまらない。寒い季節にはやはり黒ビールが飲みたくなってくる。
口に含むと、焙煎から来る独特のほのかな酸味・甘みとともに、力強い飲みごたえが口の中で踊る。よく味わうと一般的な黒ビールよりさっぱりしている感じはするが、なにも伝えずに飲んだらこれを糖質ゼロビールとは思わないだろう。2023年の旧PSBの味はうろ覚えではあるが、よりじっくりとコクを味わえるようになった気がする。
○脂たっぷりソーセージと黒ビールを合わせる
黒ビールに合う食事は色々あるが、今回はがっつりと肉と脂の旨みを味わえるフランクフルト・ソーセージをチョイスしてみた。
太いソーセージにナイフを入れると、パリッ!!という音とともに肉汁が弾ける。粒マスタードをつけて口に運ぶ。塩気と脂たっぷりのソーセージが口の中に旨みを届けてくれたところで黒ビールをあおると、ほろ苦く芳ばしい液体のうまさが倍増。
そして爽快な後味と、ほのかに余韻として残る甘みが、次の一口をよりおいしいものにしてくれる。こうなるともう手も口も止まらない。普通のラガービールも良いが、寒い冬に暖房で暖まった部屋で楽しむ黒ビールはやはりサイコーである。時刻はまだお昼どきなのだが、もう今日はゴールした気分だ。
糖質ゼロというジャンルで、ここまで黒ビールならではの味わいを引き出しているのは非常にうれしい。いましか飲めない限定発売のPSB、楽しめるうちにしっかり楽しんでおきたい。
サントリーは、ビール類事業において「健康」を大きな柱のひとつとしており、身体のことを気にしている方にもビールを味わって貰うべく、日々改良を続けている。リニューアルされたPSBとPSBは、その意気込みが伝わってくる奥深い商品だ。糖質ゼロビールを敬遠していた方も、一度味わってみる価値のある一品だと思う。