【おばあちゃんの知恵袋50】物価高騰でも食費は下げられる!先人に学ぶ節約生活「使いきる」「長持ちさせる」「復活させる」簡単にできる裏ワザ

2023年2月21日(火)8時0分 週刊女性PRIME

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 帝国データバンクによると、2月は5463品目の飲食料品が値上げされる見込み。記録的な物価上昇に歯止めがかからない。光熱費の料金も大幅な上昇となり、家計はますます苦しく……でも、泣いてばかりはいられない。食材の保存法や調理のやり方を見直せば、まだまだ食費は下がる! 先人が残した食費節約の裏ワザを紹介。

野菜の外葉も芯も茎も、とことん使いきる!

 毎日の調理で捨ててしまうものの中には実は活用法がいっぱい。昔から受け継がれてきたテクこそ、究極のフードロスに役立つ。

■根菜の葉の部分は水耕栽培で育てる



 通常切り落としてしまう大根やにんじんの葉の部分、玉ねぎの先の部分などは、小さな器に水を入れて水耕栽培を。何日かたつと、新しい芽や葉が伸びて、みそ汁の具材に使える。



■ブロッコリーの茎が漬物に大変身!



 美味しいのはつぼみの部分だけだと思うのはもったいない。ブロッコリーの茎は皮をむいて筋をとれば、炒めものやぬか漬け、みそ汁の具として食べられる。味も栄養価も文句なし。



■栄養たっぷり、うまみ多し!えびの殻



 えびの殻はサッと洗い、熱湯で15分ほど煮る。火を止めて5分置いたあとキッチンペーパーなどでこせば、美味しいだしの完成。同じ方法で魚の骨でもいいだしがとれる。

■大根やにんじんその皮もったいない!



 野菜くずとはいえ捨てるなかれ。にんじん、大根、さつまいも、れんこんなどの根菜類の皮はきんぴらが最適。細く切って油で炒め、甘辛い煮汁でいり煮にすれば立派な副菜に。

■余った刺身のつまがかき揚げに変身



 つい捨ててしまいがちな大根のつま。よく洗い、衣をつけて油で揚げれば美味しいかき揚げに。にんじんや玉ねぎ、かにかまなどとあえて揚げればボリュームアップ。

■キャベツは外葉も芯もまるごと使える!



 キャベツの芯は薄くスライスしてサッとゆで、からしじょうゆであえるとシャキシャキとした美味しい副菜のできあがり。外葉は煮魚やシューマイの鍋底に敷くなど、煮込みや蒸しものに活用して。

■鮭の皮がサクうま!ふりかけに早変わり



 オーブントースターで鮭の皮を約5分、カリカリになるまで焼く。細かく刻んで、白ごまと刻みのりを混ぜてふりかけに。生鮭の場合は焼く前に塩をひとふりして。

■意外と簡単な天日干し余り野菜は乾物に



 使いきれなかった野菜や果物もしっかり活用。大根は一日干しただけでもうまみが出て、煮物など料理の味が断然アップ。

 根菜類も干すと美味しくなるものが多く、香りも甘みも増す。ざるに並べて干すだけと簡単なうえに、長持ちしていいことずくめ。

・定番切り干し大根

 大根をせん切りにして、ざるに広げて乾燥させるとコリコリとした食感に。水に浸すともどるので、普通のせん切り大根としても使える。



・根菜はスライスして

 煮物や炒めものに使いやすい形に切って。薄くスライスすると、短時間でもいい具合に乾燥する。よく洗えば皮つきのままでもOK。

・トマトは4〜5日じっくり干す

 数日かけて、たっぷりの日差しで干したいのがトマト。好みの大きさに切り、キッチンペーパーなどで水けを吸い取ってから天日干しに。

・りんご、柿、みかんは薄く切って

 薄めにカットすることと水けをよく拭くことがポイント。熟す前の少しかたいくらいが干しやすい。フレッシュな甘さに仕上がる。カレーや肉料理にも使える。



■果物からさば缶まで残り汁でもう一品!



 具だけ使って、汁は当たり前に捨てるなんてもったいない。食材の風味やうまみが溶け出ている漬け汁は料理のアレンジにピッタリ。

 みそ汁のだしに、パスタの味つけに、お菓子の材料に、使い道いろいろ。

・パイン缶の汁で肉だれ

 パイン缶の汁(シロップ)、しょうゆ、塩、こしょうを適量混ぜ、あめ色になるまで煮つめる。豚や魚の揚げものに合う、甘辛でフルーティーなたれに。



・コーン缶で卵スープ

 ホールコーンの汁を水で薄める(500gの缶汁全量に水3カップが目安)。火にかけて溶き卵のスープを作り、水溶き片栗粉でとろみをつけて。



・さば缶の汁で煮物

 鍋にさば缶の汁+だし汁1カップ、しょうゆ、みりん、砂糖各大さじ1を入れ、大根やじゃがいもをひたひた程度に加えて弱火で煮る。

■へたも皮もまとめて煮ればうまみだしに



 玉ねぎや大根の皮、ピーマンやにんじんのへたなど「食べるにはちょっと」と思うものは保存袋で冷蔵ストック。

 たまったらまとめて熱湯でアクを取りながら煮て。こせば万能野菜だしスープに。





食材を長持ちさせる保存テク!

 これで特売日に買いだめしても腐らせない!生鮮食材は保存方法や保存の仕方で鮮度を保てる期間が劇的に変わる!

 傷みにくいポイントを知って食材のムダをゼロにしよう。

■葉野菜は霧吹きしてシャキシャキを保つ



 水分が足りないとすぐにしなびてしまう葉野菜。ほうれん草や小松菜などは買ってきたら必ずポリ袋から出し、全体を霧吹きで水分補給。新聞紙で包み、根を下にして野菜室に立てて保存。

■背の高い野菜は切り分けて立てておく



 長ねぎやセロリなどは寝かせておくと、立ち上がろうとして養分を消費し、鮮度がどんどん失われてしまう。適当な長さに切り、ラップで包むか保存袋などに入れてから野菜室に立てて保存。



■キャベツやレタスは芯に細工を



 まるごと買ったら、芯をくりぬいて水を含ませたキッチンペーパーかコットンを詰め、ポリ袋に入れて野菜室へ。

■かぼちゃはまるごと常温。カット後野菜室へ



 カットしたかぼちゃは、種やわたを取り除きラップで包んで野菜室へ。まるごとなら常温保存で。

■もやしは水を張り密閉容器で冷蔵室へ



「安いから」と、とりあえず買って野菜室に入れておいたら、汁が出て茶色に変色。そんなもやしあるあるを防ぐには、密閉容器に入れて水を張ってから冷蔵保存。長くシャキシャキ感が味わえる。



■すりおろした大根は冷凍保存できる



 まとめてすりおろして冷凍すれば、保存がきいて使い勝手も抜群。軽く水けを絞ってから冷凍用ポリ袋に平らに入れ、凍る途中に菜箸などで筋をつけておくと、使う分だけパキッと折れて便利。

■しょうが、にんにくは皮をむいて冷凍OK



 生と同様に使えるので、まとめて下処理して冷凍するとラクチン。しょうがもにんにくも皮をむき、1片サイズに分け、金属トレーに並べてラップをせずに冷凍室へ。凍ったら冷凍用ポリ袋に移して。

■ひき肉は生よりも炒めて冷凍を



 そのままでもOKだが、ひき肉は一度炒めてから冷凍すると長持ちする。小分け冷凍すれば使いやすさUP。



■納豆はパックのままラクチン冷凍



 買った後すぐ、未開封のパックのままポリ袋に入れて冷凍すると美味しさキープ。からしやたれごと冷凍してOK。



冷凍保存におすすめの野菜3選

 コツさえ覚えれば、味が落ちることなく上手に冷凍保存が叶う野菜を紹介。調理時間の短縮にもなるテクがこちら!



・完熟トマト

 へたを取り、1個ずつラップしてから冷凍用ポリ袋に入れて冷凍室へ。半解凍で切りやすく、加熱する料理には凍ったまま使えて便利。



・根菜

 かための野菜である根菜やブロッコリーは、適当に切り分けて固ゆで。冷めたらラップ&冷凍用ポリ袋に。自家製野菜ミックスの完成。



・かぼちゃ

 角切りやくし形切りなど用途に合わせて切り、耐熱皿に並べ、ラップしてレンジでチン。冷めたら密閉容器に移して冷凍。使うときは解凍不要。



古くなった食材を復活させる!

「食べ物を捨てる?」そんな選択肢こそ今すぐ捨てて!

 もう食べられないと思っても捨てるのはちょっと待って。おばあちゃんの暮らしの知恵には、古くなった食材の使い道がいっぱい!

■はちみつで古米を美味しく大変身



 お米はしっかり水けをきった後、長めに浸水。炊くときは米2合につきはちみつ小さじ1をプラス。はちみつの酵素がお米の甘みを引き出し、古米でもツヤが出てふっくら。



■元気がなくなったパセリは乾燥させて



 パセリがしんなりしたら電子レンジで加熱して乾燥パセリに(※量に応じて加減しながら加熱を)。パスタやスープ、サラダにパラパラかけて彩りに。瓶などで保存すれば日持ちする。

■ひからびたハムは牛乳でリフレッシュ



 冷蔵室でひからびてしまったハム。捨てる前に牛乳に浸してみて。やわらかさがカムバック!

■みそ漬けの魚の美味しさ復活



 食べごろを逃し塩辛くなったみそ漬けの魚は、同量の酒と水を煮立て、冷ましたものにしばらく浸す。塩気が抜けてふっくら。

■シケたのりは佃煮や韓国のり風に



 シケた焼きのりは小鍋で煮つめて、しょうゆ、砂糖、みりんで味つけすれば佃煮に。ごま油を入れたフライパンで焼いて塩をふれば韓国のり風になって美味しくいただける。



■ぬかみそに卵の殻を投入して元の味へ



 ちょっと放っておくとすぐに酸っぱくなるぬか床。そんなときは卵の殻をガーゼに包んで入れておけば、卵のカルシウムが酸味の原因となる乳酸を中和し、元の味に調えてくれる。

■シケたおせんべいは電子レンジでチン



 おせんべいはシケると味が落ちて食べる気ダウン。でも電子レンジに入れて数秒加熱し、あら熱を取るだけでパリパリに復活。

■水っぽいトマトは甘みを足して完熟に



 トマトは小さく切って種を取り、トマト1個に対し小さじ1の砂糖をまぶし、冷蔵室に半日置く。甘み凝縮の完熟トマトに!





少ない肉でOK!節約アイデア5選

 食費の大部分を占める肉。通常の半量でも、ごく少量でも満足感たっぷりなコスパメニューを紹介!

■肉だんごを豆腐でかさ増し



 合いびき肉200gを練り、水きりした豆腐2分の1丁を崩して加える。おろししょうがやしょうゆで味つけして調理すれば、かさ増し肉だんごの完成。

■コロッケをゆで卵でかさ増し



 卵はかためにゆでて刻み、コロッケやメンチカツのたねの中に混ぜる。これだけでかなりのかさ増しになるし、味わいもグッド。

■ハンバーグを、輪切り野菜でかさ増し



 玉ねぎやれんこんを1cm程度の輪切りにし、その上に形を整えたハンバーグだねをのせて焼く。上げ底になって少量の肉でもサイズ倍増。

■はんぺんジューシー丼でかつ丼もどき



 はんぺんに、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、中温の油できつね色に揚げる。それをとんかつの代わりにし、かつ丼を作る手順で調理。味が染みてうまみがジュワ〜。

■揚げ「おふじゃが」で肉じゃがもどき



 卵1個を溶きほぐして牛乳大さじ1を混ぜ、焼き麩8個を10分ほど浸したら、中温の油できつね色に揚げる。それを肉じゃがの肉の代わりにして調理する。

美味しく使いまわし「リメイクおかず」

 残りものは冷蔵室へ、そしてそのまま捨てることに。な〜んてなるのはもったいない。賢くリメイクすれば翌日の食卓の主役に!

■ポテトサラダはちくわに詰めて揚げる



 残ってしまったポテトサラダ。ちくわに切り込みを入れ、そこにポテトサラダを詰めて天ぷらにしていただく。子どもも喜ぶボリューミーな一品に。

■そうめんを刻んでお好み焼き風



 ゆでて余ったそうめんは刻んで、卵1個と長ねぎ、にらと混ぜ合わせてフライパンで両面を焼き、しょうゆかソースをかければ、お好み焼き風に。

■肉じゃがは卵とじ丼に



 温めた肉じゃがに溶き卵を加えて煮て、どんぶりにかけるだけで「卵とじ肉丼」に。ほかにも、つぶしてまるめて衣をつければコロッケにも。

■煮きったおでんは天ぷらに



 具の汁けをきって、天ぷらの衣をつけて揚げれば、天つゆなしでも美味しくいただける天ぷらが完成。おでんの最後の食べきりにおすすめ。

■春雨サラダが揚げ春巻きに



 余った春雨サラダに、炒めたひき肉をプラスして春巻きの皮で巻き、揚げ春巻きに。ゆでたえびをプラスして、ライスペーパーで巻けば生春巻きにも。

■シューマイを刻んでオムレツにIN



 溶き卵に刻んだシューマイを混ぜ、フライパンで焼けば、肉のうまみたっぷりのオムレツに。刻んだシューマイをごま油で炒めるだけでも美味。

■から揚げでうまみたっぷり親子丼



 味つけしてあり油で揚げている鶏のから揚げ。残ったら翌日は卵でとじれば食べ応え抜群の親子丼に。野菜と炒めて甘酸っぱく調味した酢豚もgood。

■カレーは焼くだけで飽きずに次の日も



 耐熱皿にバターを塗ってご飯を盛り、カレーをかけてピザ用チーズを散らす。卵を割ってのせ、オーブントースターでこんがり焼けばカレードリアに。

参考文献/『日本人が忘れた おばあちゃん100人の生活の知恵』、『母が教えてくれなかった食費節約ワザ300』(ともに主婦と生活社刊)

(構成・文/加藤夏絵)

週刊女性PRIME

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