東京が誇る最高峰のホットドッグ「福生ドッグ」を食べに福生に行ってきた

2021年2月21日(日)10時48分 食楽web


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 コロナ禍で旅行に行けない鬱憤を晴らすべく、ある日、友人を誘って、都心から少し遠出を計画しました。ただし、県はまたがないように、東京都下の福生(ふっさ)の名物「福生ドッグ」を食べに行くという、遠足のようなプランです。

 ご存知のように、福生市は米軍横田基地があることで知られていますが、実はホットドッグの町としても有名なのです。というわけで、新宿から中央線を乗り継いで、1時間ほどかけて福生に向かいます。ポカポカと温かい小春日和で、旅行気分の筆者の横で、友人は「1時間もかけてホットドッグ食べるの?」とやや不満顔。


東京観光情報センターでもらったパンフレットには「福生ドッグ」を出すお店が9店舗、載っていました

 途中で「八王子のラーメン巡りにしない?」とか、「奥多摩で地酒と川魚を味わうのは?」などと言ってきます。気持ちはわからないでもないのですが、「福生ドッグ」は、そんじょそこらのホットドッグではないのです。

「福生ドッグ」とは、今から10年前の2011年に誕生したご当地グルメであり、厳しいルールを守っていなければ「福生ドッグ」を名乗ることはできません。どんなルールなのかというと、

(1)福生の2大ハムブランド「大多摩ハム」と「福生ハム」のいずれかのハム工場で作られた手作りソーセージを使用していること。
(2)ソーセージのサイズは、横田基地沿いの国道16号にちなんで長さ16cm、太さは福生(ふっさ=23)にちなんで23mmであること。
(3)「福生ドッグ」を出す各店は、こだわりのオリジナルのバンズと、オリジナルソースなどを使用すること。
(4)美味しくて安全・安心で、福生の町のホットドッグらしさがあって、みんなに愛されるもの。

 といった具合です。フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインだけがシャンパンと名乗れるのと同じく、非常に厳格なのです。

 というわけで、今回、行ってみたのは『シュトゥーベン・オータマ』という福生駅から近いドイツ料理店です。


『シュトゥーベン・オータマ』は福生駅から徒歩3分

 こちら、実は「大多摩ハム」工場の併設店舗で、1階はハム・ソーセージの直販、2階はレストランになっています。そして、ここの「福生ドッグ」は、東京都の誇るブランド豚「TOKYO X」で作ったウインナーとベーコンを使用しているのです。

 ちなみに「TOKYO X」は、北京黒豚、バークシャー、デュロックという3種類の豚を掛け合わせて作られた、東京生まれの新種の豚。量産ができない希少な品種で、東京でもめったにお目にかかれない幻の豚なのです。

福生の地ビールと福生ドッグは最高の組み合わせ!

『シュトゥーベン・オータマ』の扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのはずらりと並んだハムやソーセージ。どれもこれも美味しそうで、テンションが上がります。さっそく2階のレストランフロアへ。天井が高いビアホールのような雰囲気です。


福生の地ビールのピルスナーとペールエール。ともにグラス520円

さっそく福生の地ビールと「福生ドッグ」(単品460円)を注文します。
遠出してきた甲斐あって、福生の地ビールが格別に美味しい。口の中は、今か今かとホットドッグを待ち焦がれる状態です。


ルール通りのボリューミーなソーセージ

 そして満を持して「福生ドッグ」が運ばれてきます。プリプリと光るソーセージ、その下に横たわるベーコン、バンズは濃い茶色でテカテカに輝いています。そして、なんともよい香りが漂ってきます。

 まずはそのままかぶりつくと、プルンとしたソーセージの皮がプリッと音を立てて弾け、中からスモーキーな香りと脂が口の中にほとばしります。同時に、ベーコンの旨みと塩気が追随。さすが「TOKYO X」です。めちゃくちゃ美味しい!


付属のケチャップとマスタードをオン

 パンは、ドイツのプレッツェルを思わせるもちっとした食感と香り。適度な塩気もあり、ソーセージとベーコンと一緒に味わうと、口の中で三位一体となって旨みが増幅してきます。美味しすぎて、2人でひたすら黙食。福生の地ビールと福生ドッグで、口の中は幸せいっぱい。友人もようやく満足した様子でひと安心です。


1階の直売所には、作りたてのハムやベーコン、ソーセージがずらり

 そして帰りには1Fの直売所でTOKYO Xのベーコン、ソーセージ、ハムの三点セット1200円を購入。ちなみにテイクアウト用の「福生ドッグ」も売っていたので、こちらも家族用に購入しました。


テイクアウト用の福生ドッグも販売中

 結局、福生での滞在時間は1時間半程度。都心から往復4時間弱の小旅行でしたが、美味しいホットドッグに出会えて大満足。「福生ドッグ」は、福生にあるほかのお店でも、それぞれ趣向を凝らした一品を出しているので、食べ比べをするのも楽しそうです。ぜひ皆さんも食べに行ってみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:シュトゥーベン・オータマ

住:福生市福生785
TEL:042-551-1325
営:
1F直売店 平日10:00〜18:00 土日祝11:00〜18:00
2Fレストラン ランチ11:30〜15:00LO、ディナー休業
休:レストランは火休
※新型コロナウイルスの影響で、通常とは営業時間が異なる場合があります
https://www.otama.co.jp

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