あなたが“進化系人類”かどうか一発判定する簡単テスト! たった3%の超特別な人だけが捨て去った「長掌筋」の神秘

2月21日(水)7時30分 tocana

イメージ画像:「Thinkstock」より

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 類人猿からホモ・サピエンスへと変貌を遂げていった人類の進化——。人類を取り巻く環境は激変したが、実は我々現代人の体にはその遠い過去の姿の痕跡が少なからず残されている。

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■現代人の15%は手首内側の腱が浮き上がらない!?

 退化器官と呼ばれる、尾てい骨や虫垂(盲腸)、奥歯の親知らずといった、祖先では機能していたものが現在は縮小、萎縮してほとんど役に立たなくなっている人体パーツがある。

 その中には人によって備わっていたり、あるいは完全に消失している器官も存在している。気になるのは、自分の体の中にまだその名残りがあるか否かだが、一瞬で判別する方法があるので話の種に試してみよう。

 やり方はとても簡単である。手のひらを上にして小指と親指をくっつける、そして手首をくいっと上に少し持ち上げてみるだけだ。その際に手首の中心部に腱が浮き上がるかどうかを確認してほしい。

 浮き上がった腱は「長掌筋(ちょうしょうきん、palmaris longus muscle)」と呼ばれる、類人猿・霊長類を含む哺乳類に存在している上肢の筋肉の一部であるが、実はこれ、現代人のおよそ15%に欠如しているという。白人では15〜20%、日本人では3〜5%の人が該当しているらしいので、逆に欠如している方がレアということになる。

 ただし、もしここに腱が確認できなくても悲観することはない。元来は木の枝をつかむときなどに手首の動きを支えるためのものであったが、橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)はじめ周囲の筋肉で容易に代用されるため、もはや存在しなくても全く支障をきたさない。つまり、長掌筋を持たない人は“進化系”人類と考えることもできそうだ。

 唯一、長掌筋が注目され活用される代表的な場面はメジャー・リーグにある。つまり靭帯の再建手術であるトミー・ジョン手術に使われることがあり、主に野球選手の断裂した肘関節の内側側副靭帯に反対側の腕から長掌筋の腱を移植するのだ。

■人体に必要なくなった器官は意外に多い

 また、同じようにあまり意味をなさなくなった器官は、現代でもさまざまな動物も共通している部分があり面白い。

 例えば立毛筋、いわゆる鳥肌もそのひとつだ。人間の場合、立毛筋は寒い時や恐怖、驚きなどの情緒性ストレスでも収縮したり、体温上昇時における悪寒戦慄と同時に生じるが、毛皮を持つ動物の場合は、敵の脅威にさらされた際に全身の体毛を膨らませて体をより大きく見せ、また威嚇する時にも見ることができる。多少の違いはあれ、立毛筋があることは基本的に身を守るための防御機能なのだ。

 どれだけ時を経て進化しても現人類がいまだに遥か太古の、そして他生物と同じ器官を持ち続けているのは本当に不思議である。これから数十、数百万年後にはこれらの退化器官は完全に失われていくのだろうか? もしくは環境変化に適応すべく、異なる器官が生まれたり発達していくのかもしれないと考えると、なかなか興味深いミステリーであることに間違いはない。
(文=Maria Rosa.S)
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