2泊3日の旅行に行く際、愛猫は<ペットホテル><おうちで留守番><連れていく>獣医師のオススメは…「完全室内飼いで寂しがり屋さんが増えた」

2024年2月22日(木)17時30分 婦人公論.jp


どうしても2泊3日の予定が入ってしまったら…(写真提供:Photo AC)

本日2月22日は「猫の日」です。猫にまつわるあれこれが一層盛り上がっていますが、誰よりもかわいい「うちの子」を世界一幸せな猫にしたいのは、飼い主(と書いてげぼくと読む)全員の願いではないでしょうか。いったいうちの子は何を望んでいて、どんなことを考えているのか…。SNSを中心に、猫の気持ちを知りたい飼い主たちに圧倒的な支持を受けるのが、獣医学博士の資格を持ち、現在は難治性疾患の基礎研究に従事する獣医にゃんとす先生です。自身も愛猫家である氏が、猫との暮らしの「わからない!」にお答えします。

* * * * * * *

2泊3日の旅行に行く時、どうするべき?


「愛猫と一時も離れたくない!」と思っても、家族の旅行や帰省、出張などで、やむをえず家を空けなければならないこともあるでしょう。

そんな時、猫ちゃんが最もストレスなく過ごせる方法は…

A おうちでお留守番させる
B ペットホテルや動物病院に預ける
C 一緒に連れていく
のうちのどれでしょうか?


愛猫を寂しがらせたくないし、飼い主だって離れたくない…!

この場合の正解はAの「おうちでお留守番させる」です。

2泊3日の旅行なら、お留守番がストレスが少ない


猫は自分の縄張りの中でのんびりと過ごすことを好む動物なので、環境が変わるのを嫌います。


『どっちが正しい?幸せになるねこ暮らし』(獣医にゃんとす:著、オキエイコ:イラスト/ワニブックス)

なので、ペットホテルや動物病院のような慣れない場所に預けたり、一緒に旅行に連れていったりすることは大きなストレスになります。そのため、基本的には1〜2泊程度であれば、おうちでお留守番させたほうがいいでしょう。
3泊以上の長期で家を空ける場合も、家族や知人にトイレや食事のお世話をお願いしたり、ペットシッターのサービスを利用したり、なるべく普段と変わらない環境のほうが、猫ちゃんにとって負担は少ないはずです。
ただし、糖尿病や慢性腎臓病のような定期的な処置が必要な場合などは動物病院等に預けたほうが良い場合もありますので、かかりつけの先生とよく相談しましょう。

室内飼いが進み、寂しがり屋の猫ちゃんが増えた


猫はお留守番が得意なイメージがあるかもしれませんが、最近では完全室内飼いが進み、飼い主さんとの距離が近づいたことから、寂しがり屋な猫ちゃんが増えてきました。

お留守番中に飼い主さんを求めて鳴き続けたり、トイレ以外の場所でおもらしをしたり、物を壊したりする場合は「分離不安症」による不安行動かもしれません。
分離不安症は、特に去勢したオス猫で多いといわれており、また引っ越しや新入り猫を飼い始めたなどのストレスが原因で症状が現れる場合もあります。
お留守番中の猫ちゃんのストレスを少しでも和らげるためには、知育トイがおすすめです。

頭を使って食べる行為が猫のストレスを発散


知育トイは、おもちゃの中におやつやごはんを入れて工夫して取るというゲームのようなもので、猫本来の捕食行動を模倣した遊びです。
猫には狩猟本能があるため、「頭を使って食べる」という行動がどうやらストレス解消や満足度の向上につながるようです。実際に、知育トイによって分離不安症による問題行動が軽減したという例も報告されています。
知育トイを使った食事は、米国猫獣医協会(AAFP)と国際猫医学会(ISFM)の定めたガイドラインでも推奨されている方法です。お留守番中のほか、認知症による問題行動、トイレの失敗、同居猫への攻撃行動の解消につながる効果など、様々なメリットが期待されています。
その他のお留守番対策としては、飼い主さんのにおいがついた服や毛布を置いておく、自動給餌器を使って普段と同じ時間帯に食事を与える、といった方法もおすすめです。飲み水や猫砂もいつもより多めに用意しておきましょう。

通院用のキャリーバッグはどっちが良い?


猫の外出の際に便利な必須アイテムであるキャリーバッグ(キャリーケース)。

様々な材質・形状のものやおしゃれで可愛いものも販売されていますが、動物病院に行く時に最適なのは
A プラスチック製の箱型タイプ
B 布製のリュックタイプ
のどちらでしょうか?

あらためて通院用のキャリーバッグのおすすめは、Aの「プラスチック製の箱型タイプ」です。

通院には上部がガバッと開くタイプが便利


動物病院への通院用には、上面がガバッと開くプラスチック製の箱型タイプのキャリーバッグがおすすめです。

というのも、一方向しか開かないタイプのキャリーの場合、診察や処置をする際に猫ちゃんを無理やり引っ張り出すことになってしまいます。
また、リュックタイプは布製のものが多いので爪が引っかかりやすかったり、あまり大きく開かないので手を入れる空間が狭かったりと、嫌がる猫ちゃんを取り出す際に非常に苦労します。
そうこうしている間に猫ちゃんのボルテージがあがって処置ができなくなってしまう…なんてことも多々あります。

上面が開くキャリーバッグであれば、上からタオルや毛布をかけてゆっくり出すことができるので、猫も興奮しにくく、処置もしやすくなるのです。

特に病院が苦手で大暴れしてしまうような猫ちゃんは、このタイプのキャリーだと負担も少なくて済みますし、チャレンジできる検査や治療の幅も広がるはずです。

日ごろからキャリーバッグに慣れさせる工夫を


また、日頃からキャリーバッグに慣れさせておくと、通院や診察室でのストレス軽減効果が期待できます。

ある研究によると、キャリートレーニングによって通院時の車移動のストレススコアの低下につながり、スムーズな診察が行えるようになったそうです。
次の手順で、焦らずゆっくりステップアップしていくことがポイントです。

1 キャリーの扉を開けて部屋に置いておく
2 キャリーの中でおやつや食事を与える
3 キャリーの中に慣れたら扉を閉めてみる
4 扉を閉める時間を延ばす
5 キャリーを持ち上げて室内をうろうろ歩いてみる

ちなみにリュックタイプのキャリーバッグは通院用には不向きですが、両手があくので災害時の避難用におすすめです。通院用と避難用で使い分けることができれば理想ですね…!

※本稿は『どっちが正しい? 幸せになるねこ暮らし』(ワニブックス)の一部を再編集したものです。

婦人公論.jp

「猫」をもっと詳しく

「猫」のニュース

「猫」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ