【漫画】ながらスマホにキャリーバッグ、外国人観光客で溢れる現在、一番の難所は<ターミナル駅>だった?登山も都会も「ルートファインディング」の技術が必要かも
2025年2月22日(土)12時0分 婦人公論.jp
(以下全てイラスト:たまご)
『レジャー白書2022』によれば、登山の参加人口は440万人(21年度)。一時のブームから落ち着きを見せたとは言え、今もたいへん多くの方が楽しんでいます。一方、登山を通じて遭遇した出来事や気づいたこと、”あるある”などをブログで発信し、人気を博しているのが主婦のたまごさん。今回のテーマは「登山の最終試練<電車の乗り換え>」です。
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充足感に包まれながら帰路へ
東京に住む私。
「電車で行ける近場の山へサクッと登りに行こう」
そう思い立ったら、ガイドブックで<軽登山>に分類されている低山へGO!
【1】いくら低山だろうと…
やっぱり山を歩くのは気持ちがいい。都会の喧騒から離れて、自分のペースで進む時間はとても心地がよいもの。
「やっぱり山は楽しいな」「来てよかったな」
そんな充足感に包まれながら下山し、帰路へつくわけです。
とにかくターミナル駅での乗り換えが辛い
しかし、いくら登山道が整備されていて登りやすい山ではあっても、山は山。
長い長い林道や、展望のない樹林帯の上り。さらには雨の影響で道はぬかるみ、登山靴は泥だらけになったりして。
軽登山の山とはいっても、疲れるのは同じです。
一方で帰りの電車。東京近郊の登山口に近い駅の多くは、沿線の端のほうにあるので、帰りの電車では座れることが多い。
そうなれば、登山ザックを抱えて座り、乗り換えのあるターミナル駅までウトウト。
【2】身体が重い…
しかし問題はここから。とにかくターミナル駅での乗り換えが辛いんです!
思うようにはなかなか進めない
東京エリアに住んでいる私が登山の帰りによく利用するターミナル駅といえば、新宿駅、渋谷駅、池袋駅、東京駅など。いずれも日本を代表する巨大な駅ばかりです。
なのでもちろん休日の夕方にもなれば、どの駅も人だらけ…って、私もそのうちの一人なんですけど。
【3】休日の夕方にもなれば、どの駅も人だらけで…
いざ! と人の流れを見極め、大きい荷物を背負いながら「よし、左側通行だから左に寄って歩けばいいよね」と、人の流れに飛び込む。
でも反対方向からやってきた人とかち合ったりして簡単にはいかない。
そして流れに乗ったら乗ったで、今度は人の流れに合わせて歩かなければなりません。
特に最近の駅中には、スマホを見ながら歩く人、キャリーバッグを引く人、外国人観光客などでいっぱい。予測がつかない動きをされる方が多いので、思うようにはなかなか進めないのです。
「ルートファインディング」の技術が必要?
私も私で、大きな登山ザックを背負って人混みの中を歩いているわけです。
そうなれば誰かにとって邪魔になるのはもちろん、不用意な扱いをすれば、背負った荷物が武器にもなってしまいかねない。
なので周囲へ可能な限り気を配りながら歩いていると、山よりターミナル駅の中のほうが実はどっと疲れたりして。
「うまく歩けないのは年のせいじゃない?」
まあ、それもあるかもしれませんが…。
ともあれ、山も都会も、適切な道筋を探るための「ルートファインディング」の技術が必要なのは同じなのかもしれない。
そんなことを考えながら、今日も私は登山の最終試練<電車の乗り換え>に挑むのです。
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