【高校受験2022】東京都立高校入試<理科>講評…思考力を求められた

2022年2月22日(火)17時52分 リセマム

【高校受験2022】東京都立高校入試<理科>講評

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令和4年度(2022年度)東京都立高等学校入学者選抜(都立入試)の学力検査が、令和4年2月21日(月)に実施された。東京都教育委員会が令和4年2月14日に発表した最終応募状況によると、全日制は3万306人の募集人員に対して4万1,489人が志願し、最終応募倍率は1.37倍。

 リセマムでは、SAPIX中学部(サピックス)の協力を得て、学力検査の「理科」(共通問題)の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)と進学指導重点校についても同様に掲載する。

<理科・共通問題>講評
(SAPIX中学部 提供)




1.小問集合(物理・化学・生物・地学)

 例年通り、物理、化学、生物、地学の4分野から、基本的な知識や理解度を測る問題でした。設問数は、2020年の5問に戻りました。問3を除き典型的な内容なので、取りこぼしは少なくしたい大問です。

2.小問集合(物理・化学・生物・地学)

 物理、化学、生物、地学の4分野について、レポートの文章を読んだうえで答える問題で、例年通りの形式でした。一方、計算問題が出されなかった点が例年と異なり、解きやすくなっていました。

3.地質(地学)

 岩石や地質時代に関する知識と、地層について考察する問題でした。問2でやや細かな知識が取り上げられたほかは、典型的な内容が扱われていました。

4.植物、遺伝(生物)

 植物の分類や生殖に関する知識問題と、遺伝に関して実験結果から考察する問題でした。条件を見誤りやすく、注意深く解くことが求められました。例年通り、仮説と検証をテーマとした設問が見られました。

5.イオン(化学)

 問1、2は、2021年度から全面実施の新学習指導要領で追加された内容からの出題でした。過去の入試での出題例が少なく演習量が不足しやすいため、学習の精度が試されました。問3、4は、中和に関する典型問題でした。近年、計算問題が継続して出されていましたが、2022年は見られませんでした。

6.運動とエネルギー(物理)

 レール上での物体の運動についての問題でした。問われている内容はいずれも典型的なもので、取りこぼしを最小限に抑えたい大問です。



-- このレポートは、令和4年2月22日(火)に速報としてSAPIX中学部が作成したもの。 SAPIX中学部は、新小学5・6年生、新中学1・2・3年生(現小4・5・6生、現中1・2生)を対象に「高校入試分析会 〜地域別 入試概況〜」および「高校入試分析会 〜志望校別 データ分析〜」をオンライン配信する。3月18日(金)から視聴可能。講演内容や視聴方法などの詳細は、SAPIX中学部のWebサイトで確認できる。

協力:SAPIX中学部

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