【大阪】常連が愛してやまない町の洋食屋『技食人 パルク』で味わう至極の「牛タンシチュー」
2025年2月23日(日)10時50分 食楽web
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●大阪・肥後橋で人気の洋食屋『技食人 パルク』。売り切れ必至の名物メニュー「牛タンシチュー」の美味しさの秘訣とは。
高層ビルが立ち並ぶ大阪・肥後橋エリアは、ビジネスマンたちが行き交うオフィス街。ランチタイムには多くの飲食店が賑わい、仕事の合間に美味しい食事を楽しむ人で溢れています。
中でも地元の人々に愛されているのが、夫婦で切り盛りする町の洋食屋『技食人(わざしょくにん) パルク』。確かな味とアットホームな雰囲気が魅力で、関西のローカル番組に登場したり、Instagramでも頻繁に紹介されたりと話題になっています。
大阪メトロ・肥後橋駅から徒歩5分
開店直後に訪れると、すでに常連客が席に着いていました。店主は洋食一筋40年の熟練シェフ。ホール担当の奥様と常連客との和やかな会話が響き、まるで近所の食堂のような温かな空気が漂っています。この雰囲気からも、地域に根付いたお店であることが伝わってきました。
店名の由来はフランス語で公園を意味する"parc"。隣接する西船場公園にちなんでいます
こじんまりした店内にはカウンター席とテーブル席があり、一人でも気軽に入りやすい雰囲気。厨房からはデミグラスソースの香ばしい匂いや揚げ物の弾ける音が聞こえ、期待が高まります。メニューはハンバーグやエビフライ、ビフカツなど王道の洋食が勢揃い。今回は大人気の「牛タンシチュー」を注文しました。
売り切れ必至の名物メニュー。箸で切れるほどやわらかな「牛タンシチュー」
「牛タンシチュー」1200円
ライスとスープがセットになった「牛タンシチュー」。深いブラウンのデミグラスソースをまとったお肉の横に、キャベツの千切り、スパゲティ、ポテトサラダが彩りよく添えられています。シチューと聞くとスプーンですくって食べるイメージですが、こちらは箸で食べるスタイル。いわゆる“汁気のあるシチュー”ではなく、じっくり煮込んだ牛タンにソースをたっぷり絡めた、素材そのものを味わう一皿です。
力を入れなくても箸でスッと切れるほどのやわらかさ。口に運ぶとホロホロと崩れ、デミグラスソースの濃厚な風味が一気に広がります。脂身はぷるんとした食感で、噛むたびにジュワッと旨味があふれる贅沢な味わい。丁寧に仕込まれていることが一口ごとに伝わってきます。
最後に一滴まで味わい尽くしたいデミグラスソース
ご飯に合う濃厚デミグラスソース
デミグラスソースがまた絶品。牛肉の旨味が溶け込んだコクのある味わいに、トマトの酸味と野菜の甘みが見事に調和しています。ほんのりビターな後味がくどさを感じさせず、最後まで飽きません。
ご飯と一緒に食べるとソースの深い味がさらに引き立ち、食べる手が止まらなくなる美味しさ。一滴も残したくなくて、付け合わせのキャベツやスパゲッティを絡めて最後まで堪能しました。
早いときは開店30分でなくなることも [食楽web]
高級食材のタンが3切れも入って1200円で楽しめるのは驚きのコストパフォーマンス。添えのポテトサラダやコンソメスープも、こだわりを感じられる味でした。
ちなみに「牛タンシチュー」と「黒毛和牛ビーフシチュー」の2種類は大人気で、開店から1時間ほどで売り切れることも珍しくありません。確実に食べたいなら開店直後を狙うのがベストです。
店主の腕が光るおすすめ料理は他にもあり、じっくり煮込んだ牛タンをカラッと揚げた「牛タンカツ」が人気。アザラシのようなユニークな形の「海老クリームコロッケ」も名物です。試してみたくなるメニューばかりで、次回の訪問が待ちきれません。
40年の技が光る一皿常連客の笑い声が響く『技食人 パルク』。40年の経験を持つ店主が丁寧に仕込む「牛タンシチュー」は、驚くほどのやわらかさと深いコクのデミグラスソースが魅力。肥後橋の隠れ家的洋食屋で、プロの技が光る一皿を味わってみませんか。
(撮影・文◎安達春香)
●SHOP INFO
技食人 パルク
住:大阪市西区京町堀1-11-7 京旺ビル1F
TEL:06-6445-2656
営:11:00〜14:00、18:00〜22:00
休:土・日・祝日