チェーン店の最強「親子丼」対決! 『なか卯』と『から好し』の親子丼はどっちが旨いのか食べ比べてみた

2024年2月24日(土)10時48分 食楽web


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●突然ですがクイズです。冒頭の写真の2つの親子丼は、どちらが『なか卯』のものでしょう?

 答えは右でした。ちょっとオレンジがかった卵とじが、『なか卯』の親子丼の特徴です。そして左はファミレスのすかいらーくグループが手掛けるから揚げ専門店『から好し』の親子丼。値段は同じ450円です。


から揚げ専門『から好し』の外観(食楽web)

 実は最近、初めて『から好し』の親子丼を食べる機会があり、これが想像以上に美味しくて驚きました。でも親子丼の美味しいチェーン店といえば、やっぱり『なか卯』。筆者も大好きですが、両者の親子丼、どうも方向性が違う気がしたのです。そこで今回、立て続けに食べ比べて、その違いを確かめてみることにしました。

肉の旨味を味わう『から好し』の親子丼


『から好し』の「親子丼」450円

 まずは『から好し』の「親子丼」(450円)から。

 卵とじの色は、いわゆる卵の黄色味が強く、とじ方は、硬めにとじてある部分と、緩い部分が共存するタイプです。

 そして印象的深いのが、鶏肉1個1個がかなり大きいこと。『から好し』は、から揚げも一般的なからあげより大きいですが、この親子丼の鶏肉も一般的な親子丼の鶏肉の1.5倍はありそうです。その大きな鶏肉が7個も入っています。


鶏肉1個が大きい!

 卵の量もかなり多めです。そこにこれまた大ぶりな玉ネギも入っていて、通常の親子丼よりも卵とじ部分の量が多い感じがします。

 実際に食べてみると、鶏肉はプリップリ。やわらかくて肉々しい食感です。卵とじの玉ねぎは大きめでクタクタっと煮込まれており、甘くて醤油感が強めのお出汁がシミシミ。

 食後の感想としては、『から好し』の親子丼は、肉の量が多いためおかず感が強く、かなりボリューミー。さすが鶏肉をメインで扱うからあげ専門店の親子丼という印象です。

 ちなみに『から好し』は、親子丼にバリエーションがあって、あんかけの「天津親子丼」やネギと辛味が効いた「ねぎシビラ—親子丼」など、好みの味が選べるようになっているのも特徴的です。

 では、『なか卯』の「親子丼」とはどう違うのか? 次はおなじみの『なか卯』の親子丼を改めて食べてみます。

『なか卯』の「親子丼」の味わいは?


『なか卯』の「親子丼」450円

『なか卯』の「親子丼」(450円)のこだわりは、公式HPによれば、「厳選した鶏肉とこだわりの玉子、秘伝の割り下」。また、作り方にもこだわりがあり、「黄身と白身は混ぜずに切ってたまごが半熟のふわとろに仕上げる」そうです。

 ビジュアルは、玉子の色がまず違います。『から好し』の黄色っぽい親子丼に比べるとオレンジ色が強め。高級感を感じる色合いと雰囲気です。さらに卵のとじ方も『から好し』よりかなり緩めで、ふわとろ感があります。


『なか卯』の「親子丼」は、厳選した鶏肉を使っています。

 鶏肉は『から好し』よりは小さめながら、数えてみると10個も入っていました。

 食べてみると、玉子とじ部分は、卵のコクが強くてまろやか。また出汁は薄味ながらしっかり効いています。そして鶏肉がとてもやわらかくて、ゆるめの卵とじとのバランスが非常に秀逸です。

 卵が緩めにとじられており、つゆも多めなので、下のごはんはまるでつゆだくの牛丼のように、最後はかきこむようにスルスルっと食べられます。

まとめ


左が『から好し』の親子丼、右が『なか卯』の親子丼

 というわけで、両者の違いをまとめてみます。

『から好し』の親子丼は、鶏肉や卵とじがしっかりしているため、おかずとごはんを食べている感覚ですが、『なか卯』の「親子丼」は、卵とじがゆるいので、アタマとご飯の一体感があって、どちらかというと“卵かけご飯”的な印象が強めです。

『から好し』はガッツリ系の親子丼、『なか卯』はサラッと上品&あっさり系の親子丼と言えそうです。表現を変えるなら、鶏肉が好きなら『から好し』、卵が好きなら『なか卯』といった選び方もできそうです。

 筆者の個人的な意見は、今まで『なか卯』の親子丼が大好きだったのですが、今回、『から好し』の親子丼を食べてみて、なり優秀な親子丼であることを発見できました。未食の人は、ぜひ一度食べ比べて好みの親子丼を探してみると楽しいですよ。

(撮影・文◎土原亜子)

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