BIGLOBEトップBIGLOBEニュース

楽天で買ったのに「アマゾン」から届く…無在庫・タダ乗り「直送転売屋」、対策強化へ

弁護士ドットコム2月25日(土)9時46分
画像:関連画像
写真を拡大
関連画像

楽天市場やヤフーショッピングなどで、Amazonを利用した「直送転売屋」あるいは「無在庫転売屋」などと呼ばれる業者の出店が相次ぎ、各ネットモールが契約解除など、対策を強化している。


「直送転売」とは、仕入れをしていないのに、商品があるかのように見せかけて出店し、注文のたびに、ほかのネットショップで商品を購入するというもの。通常はAmazonが利用され、商品が「ギフト」として送られてくるのが特徴だ。


価格を比較しないユーザーや、ポイント目当てのユーザーを対象に、Amazonより高い価格で販売し、その差額で利益をあげているとみられる。中には、実際にはかかっていない送料を徴収する業者もあるようだ。


ネットでは数年前から、「楽天やヤフーで買ったのにAmazonから届いた」という書き込みが増えており、通販新聞が今年2月16日に報道したことで話題になった。在庫リスクを抱えない手法やAmazonの倉庫・梱包・発送機能にタダ乗りしている点、利用者の了解なしに個人情報を引き渡していることなどに批判が集まっている。


●弁護士ドットコムニュースも注文してみた

各モールのレビューページには、「商品がAmazonから届いて驚いた」といった投稿が数多く寄せられている。弁護士ドットコムニュース編集部は、レビューを頼りに直送転売屋と思しきショップを発見。実際に注文してみた。


そのサイトでは、CDやおもちゃ、カー用品、PCサプライ、健康用品など多彩な商品が扱われている。商品は全部でおよそ12万種類。この中から、「配送がAmazonだった」とのレビューがあった約1500円の商品を注文した。価格はAmazonより500円ほど高い。送料は無料で、最短当日というスピードが強調されていた。


商品を受け取ったのは翌日の夜。楽天市場で注文したのに、箱には「Amazon」の文字。伝票には「このお届けものはギフト(贈物)です」と書かれていた。送り主の欄には、なぜか注文した本人の名前が…。ショップの名前はどこにも見当たらない。Amazonの処理上は、「自分にギフトを贈った」わけの分からない客ということになっているようだ。


●Amazon使ってるんだから、速いのは当たり前…

Amazonの箱で届くものすべてが「直送転売」というわけではない。Amazonが提供する「FBAマルチチャネルサービス」があるからだ。ネットショップ事業者がAmazonに在庫を預けておくと、梱包・発送などをしてもらえるうえ、楽天やヤフーといったAmazon外への出店にも対応しているサービスだ。


しかし、このサービスは「ギフト」に対応していない。しかも、事業者はAmazonのロゴが入った箱ではなく、無地のものを選ぶこともできる(未対応の地域もある)。


すべての商品がそうかは分からないが、この業者が「無在庫」で商売していることは間違いなさそうだ。サイトに「現在ラッピングは行っておりません」とあったが、できるわけがない。業者はAmazonの箱どころか、商品にすら触れたことがないのだから。配送が速いのも、無料なのも当たり前だ。やっているのはAmazonなんだから…。


●「直送転売」は法的に問題か?

ところが、消費者問題にくわしい岡田崇弁護士によると、「直送転売」は違法とは言い難いようだ。Amazonから直送しているので、法的には「転売」とは言えず、チケット転売などで争点になる、古物営業法にも抵触しないそうだ。


在庫がないのにあるように見せかけていることや、実際にはかかっていない送料を求めた場合でも、詐欺罪などに問うのは難しいという。「ただし、倫理やショッピングモールの信頼性という意味では、明らかに問題。モールの利用規約などで対応すべきでしょう」(岡田弁護士)


●楽天やヤフーはどうしているか?

各企業の対応はどうなっているのだろうか。楽天は、利用者の同意を得ずに、氏名や住所などの個人情報を他社に送っている点を問題視。確認が取れ次第、契約解除などの措置をとっているという。


また、「楽天で買ったのに、Amazonで届いた」という問い合わせが増えたことから、今年2月2日には出店者向けのガイドラインを改訂。FBAマルチチャネルを使う「正規」の事業者に対し、箱の伝票や納品書などに「楽天市場」であることを明記することや、可能な限り「無地」の箱で送るよう求めている。5月以降、対応を取らなかった店舗に対し、違反点数を加算することも検討するという。


ヤフオクやヤフーショッピングを運営するヤフーでも、同様の問題が確認されている。ヤフーも、無在庫販売などを禁止しているガイドラインや利用規約に抵触する行為として、取り締まりを強化。パトロールを行い、確認が取れ次第、強制休店や契約解除などにしている。


モール側も、ユーザーの利便性やモールの健全性、ほかの出店者の保護といった観点から、対策をとっているようだ。直送転売屋を規制しなければ、「Amazonで買った方が安い」というイメージもつきかねない。


それでは、ユーザーはだまされないためにどうすべきだろうか。ヤフー広報は、「購入の前に、ストアの評価や商品評価(ユーザーレビュー)の確認をしていただくことなどが考えられます」と注意を喚起している。

© Bengo4.com, Inc. 2005 - 2017

はてなブックマークに保存

この記事のトピックス

最新トピックス

トレンドトピックス

芸能写真ニュース

旬なニュースを配信中 フォローしてね!

注目ワード

話題の投稿画像

ページ設定

関連ワード
楽天のまとめ写真 Amazonのまとめ写真 アマゾンのまとめ写真 転売のまとめ写真

「楽天」をもっと詳しく

注目ニュース
知ってた!?「九九の9の段」に隠された驚くべき秘密 ロケットニュース249月20日(水)6時45分
誰でも、小学生の時に必死で九九を覚えたと思うが、おそらく日常生活のなかで、一番よく使う算数が九九ではないだろうか。[ 記事全文 ]
60歳前半の年金に多い「勘違い」を検証 All About9月18日(月)18時30分
同じ老齢厚生年金でも、全く別物公的年金は老齢、遺族、障害と3つの種類があり、その中で中心となるのはなんといっても老齢年金です。[ 記事全文 ]
「貧乏節約」と「金持ち節約」4つの違いとは? All About9月19日(火)12時20分
「節約」するなら豊かな気持ちを持つ事が大切節約というと、家計が苦しい人だけが取り組むと思われがちですが、実は豊かな人こそ「お金を無駄に使わ…[ 記事全文 ]
妻には絶対、内緒!「不倫男」たちのアリバイ工作LINEを覗き見ッ Menjoy![メンジョイ]9月11日(月)19時45分
浮気している男子たちは、同じようなことを楽しんでいる男同士で同盟(?)を組んでいることも。[ 記事全文 ]
スーパーから老舗ブランド米「ササニシキ」が消える事情 NEWSポストセブン9月19日(火)16時0分
スーパーのお米売り場の“景色”は一昔前とは様変わりしている。とにかくバラエティ豊かなのだ。[ 記事全文 ]
アクセスランキング

本サイトのニュースの見出しおよび記事内容、およびリンク先の記事内容は、各記事提供社からの情報に基づくものでビッグローブの見解を表すものではありません。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容についてその正確性を含め一切保証するものではありません。本サイトのデータおよび記載内容のご利用は、全てお客様の責任において行ってください。

ビッグローブは、本サイトの記事を含む内容によってお客様やその他の第三者に生じた損害その他不利益については一切責任を負いません。

データ提供元:アニメキャラクター事典「キャラペディア