山形県民「『だし』が美味しいから食べて!」 東京出身者が半信半疑で食べてみた

2018年2月25日(日)11時0分 Jタウンネット

皆さんは「山形のだし」という食べ物を聞いたことがあるだろうか。


東京都出身のJタウンネット記者は、失礼ながらその存在すら知らなかったものの、ある日友人から「おいしいから!」と勧められた。何はともあれ、ものは試しである。実際に食べてみることにした。


思いのほかすぐに見つかってしまい、驚く筆者


「だし」というのは山形の郷土料理のひとつ。夏野菜や香味野菜をみじん切りにし、かつお節としょうゆをかけたもので、いわゆる味噌汁などの「出汁」とは異なる。農林水産省公式サイトの「地域の食材を使った料理紹介」コーナーによれば、「山形のだし」の発祥や名前の由来について、「はっきりとした文献もなく正確なことはわかって」いないとしており、その歴史は謎に包まれているようだ。


しかし、まずどこに売っているのか——そんなことを考えてしまったのだが、近くのスーパーマーケットの店員に聞いてみたところ、納豆などと同じようなコーナーにぽつんと置いてあった。


なんとも呆気ない。探すのに全く難儀することはなかった。想像以上に、世の中に出回っているものらしい。


そういえば、ファストフードチェーンの「松屋」でも、「山形だし牛めし」という商品がある。一般家庭のみならず、外食チェーン店舗でも「山形のだし」の導入は徐々に進んでいることがうかがえる。


家に帰り、米の上に「山形のだし」を乗せてみる。


とりあえず食べてみると、きゅうりやナス、しそといった夏野菜は、粘り気がありながら、食感はさほどしつこくない。つるつると喉に入ってくるため、ついつい米とともにかきこむように食べてしまう。


味はダシの利いたほどよい塩気でおいしい。きゅうりなどかみごたえのある食材が多いことから噛めばある程度の満足感がある。また、飲み込んだ後にはしその香りが鼻に抜け、食後の爽快感も楽しめる。総合して、漬物のような感覚で食べることができることから、ごはんのおかずとしても十分な力を持っていると筆者は感じた。


また、夏野菜を使っていることもあり、食後は幾分体が涼しくなり、また食べ物そのものの胃への負担が大きくないのも特徴だろう。筆者は冬真っ盛り、セ氏6度の部屋の中で食べたが、夏の厳しい暑さの中では重宝されるかもしれない......。

Jタウンネット

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