ありそうでなかったハヤシライス専門店『東京デミグラス』で絶品ハヤシを食べてきた!

2022年2月25日(金)10時51分 食楽web


埼玉・三郷に昨年末にオープンした『東京デミグラス』の看板メニュー3品 | 食楽web

 洋食屋さんの定番メニュー・ハヤシライス。小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも美味しくいただくことができるメニューですが、近年の東京周辺では昔ながらの洋食屋さん自体が激減し外食でいただく機会はかなり減ったように思います。かと言って、あのハヤシライスを家庭で作るとなると、結構な手間がかかるものでもあり、ややハードルの高いメニューになりつつあるように思います。

 そんな中、こういった「ハヤシライスの隠れたニーズ」に対応すべく昨年末に埼玉・三郷にオープンしたのが、ハヤシライス専門店『東京デミグラス』です。


『東京デミグラス』の看板

 ありそうでなかったハヤシライスに特化したお店にして、同店最安となるメニュー「ハヤシライス」は649円(税込)。このお手頃価格も嬉しいところです。あまりに気になり、車を飛ばして食べに行ってみることにしました!

合理的かつ衛生面にも配慮し、セルフスタイルでオーダーする仕組み


ハヤシライス他は、ソースを一品ごと加熱しサーブされます

『東京デミグラス』は埼玉・三郷の幹線道路沿いにあります。かなり衛生的な店内には、「お食事・お持ち帰り」の列がしっかり区分けされており、いずれも出来る限り他者との接触を制限するような工夫がなされていました。

 筆者は「お食事」の列に入りましたが、オーダーはいわゆるセルフスタイル方式が採用されており、各カウンターで好みのメニューを注文し、客がそれを受け取る仕組み。最後にお会計となるわけですが、いずれにしてもやはり衛生面での配慮によって、この方式が採用されていることがわかります。


「お食事」は客が各カウンターで好みの注文をし、料理を受け取るセルフスタイル方式。サラダのカウンター

 他方、セルフスタイル方式と言うと作り置きのメニューが多そうな先入観がありますが、「東京デミグラス」ではこの点も最善策が取り入れられています。サラダなどは野菜ごとに仕分けされており、注文後に盛り付けられます。また、トッピングの煮込み類や揚げ物は味が劣化しないよう管理されており、この辺の配慮がありがたいです。


揚げ物のカウンター

 さらに特筆すべきが「ハヤシライス」です。注文すると、個別にデミグラスソースがフライパンに移され、フライパンで加熱する仕組み。煮詰まったり、味にムラが出たりしないように配慮されていることがよくわかりました。

強い酸味と濃厚なコクが売りの「東京デミグラス」の自家製デミグラスソース


「ハヤシライス」649円(税込)

 合理的かつ美味しさを追求した店作りに感心するばかりでしたが、ここで筆者は『東京デミグラス』の筆頭メニューである「ハヤシライス」(649円・税込)、「オムハヤシ」(869円・税込)、「ボロネーゼ」(869円・税込)の3品をオーダー。ちょっと欲張りのような気もしますが、せっかく車で来ているのでアレコレ食べてみたいと思ってのことです。

 まずはシンプルな「ハヤシライス」からいただきました。まず自家製のデミグラスソースは強い酸味と、それに負けないデミグラスの強いコクが口の中に広がり、ご飯がかなり進みます。また、ソースに入った牛肉は程よい火加減であり、決して煮詰まって硬くなったりしていません。これがまた美味です。ソースの旨みと肉そのものの旨みが見事に融合した贅沢な味が649円(税込)でいただけるのは本当にありがたく思いました。


「オムハヤシ」869円(税込)

 次に「オムハヤシ」をいただきます。いわゆるオムライスにデミグラスソースが添えられたもので、ケチャップライスとの濃厚な味の掛け算がパンチを与えてくれますが、玉子がそれらを優しく包み込んでくれる印象であり、これもまた後を引く旨さです。


「ボロネーゼ」869円(税込)

 そして最後に「ボロネーゼ」をいただきます。平たいパスタのタリアテッレにデミグラスソース、チーズ、卵黄が乗せられた創作的メニューですが、これが実に合う! デミグラスソースがパスタによく絡むため、通常の「ハヤシライス」よりもその旨みを強く感じるようにも思いました。ただし、カレーうどんがそうであるように、絡みつくソースがはねやすいため、食べる際は慎重にいただくことをオススメします。

自家製デミグラスソースは、西洋からの伝統的製法を守り、店舗で毎日作られたもの!


『東京デミグラス』を運営するエバーアクション・早川正輝さん

 それぞれのメニューをいただき、存分に『東京デミグラス』の濃厚かつ繊細な「ハヤシライス」の味を楽しむことができました。これだけのメニューを600円台から味わえるのはかなり嬉しく思いました。最後に『東京デミグラス』を運営するエバーアクションの早川正輝さんにも話を聞きました。

「ハヤシライス専門店『東京デミグラス』は、気軽に行ける場所、気軽に利用できる店舗、気軽に食事できる価格で、これから楽しい思い出をいっぱい作っていただける洋食屋をつくりたいという想いで誕生したセルフスタイルのハヤシライス専門店です。

 自家製デミグラスソースは、ハヤシライスの基本となるもので野菜を煮出し、肉を焼き、ワインで煮込んでいます。西洋から伝わる伝統的な製法を忠実に守り、毎日店舗で丁寧にじっくりと、心を込めて仕上げています。また、セルフスタイルにすることで、価格を下げることも実現できました。

 メニューは、トマトやほろほろ肉のトッピングでその時の気分によって楽しめる名物のハヤシライスとチキンライスのオムハヤシ、そしてハヤシソースのボロネーゼ。セルフスタイルで選んでいただけるおかずや、スープにサラダなど組み合わせは自由自在です。店内で作りたてはもちろん、テイクアウトでご自宅や職場でもお楽しみいただけます。

 今後は、埼玉・三郷の1号店と同じくロードサイド店の展開を検討しています。当店でしか味わえない至極のデミグラスで仕立てたハヤシライスをぜひお楽しみいただければ幸いです」(エバーアクション・早川正輝さん)

 どこか懐かしい響きを感じるハヤシライスですが、『東京デミグラス』のそれはしっかり現代に生きる味であり、どこか新しくも感じました。ぜひ機会がありましたら、あなたの舌でも「東京デミグラス」の味をお試しください!

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:東京デミグラス 三郷中央店

住:埼玉県三郷市中央5-1-7
TEL:048-951-2993
営:店内10:30〜20:00、テイクアウト10:30〜22:00
休:なし

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