【大阪グルメ】昭和32年創業の老舗うどん屋『にし家』の名物料理「肉つけ」とは?

2024年2月25日(日)10時49分 食楽web


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●麺のもっちり感と出汁の風味を楽しむ大阪うどん。老舗うどん屋『にし家』で年間4万杯以上売り上げる人気メニュー「肉つけ」を食べてきた。

 大阪のソウルフードといえば、たこ焼きやお好み焼き、串カツが定番ですが、うどんも外せません。街を歩けば至るところにうどん屋があり、かつおと昆布の出汁の香りが店の外にまで漂っています。

 そんなうどん大国大阪で長年愛され続けているのが、大阪屈指の繁華街・心斎橋に店を構える、昭和32年創業の老舗うどん屋『うどんちり本家 にし家本店(以下、にし家)』。ガヤガヤとした商店街から一本外れた場所にあり、都会の喧騒を忘れさせてくれる和風木造建築のお店です。

 たっぷりの海鮮とうどんを入れたお鍋「うどんちり」が名物なのですが、それとは別に話題になっているメニューがあるという情報を入手。期待に胸を膨らませて食べに行ってきました!

年間4万杯以上売り上げる「肉つけ」


1078円

 すき焼き風の甘辛いタレにうどんをつけて食べる「肉つけ」は、年間4万杯以上売り上げる人気メニュー。味は「ラー油風味・ゆず胡椒風味・カレー風味」の3種類があり、麺はつるんとした歯ごたえの冷たい細うどんか、モッチリした噛み応えのある温かい太麺の2つから選べます。麺は無料で大盛りにできるので、がっつり食べたい人も満足できますね。筆者は柚子こしょう風味の温かい太麺を注文してみました。

 運ばれてきたお盆の上には、たっぷりの釜揚げうどんとつけ出汁、生卵と揚げゴボウがのっています。店員さんによると「まずはそのままで。次につけ出汁に揚げゴボウを入れると香ばしい風味が、最後は生卵を入れるとまろやかなお味が楽しめます」とのこと。

 さっそくいただいてみましょう。

 うどんはつるんとしたのど越しでやわらかくモッチリとした食感。『にし家』では、こだわりの水と身体に優しい天然塩、厳選されたうどん粉を使用して、毎日職人さんが丁寧に打っているそうです。また、うどん生地は気温が高くなるとやわらかく、低いと硬くなる性質があるため、気候によって水加減を調整しているのだとか。

 つけ出汁は、たっぷりの豚肉とほんのりと歯応えが残った玉ねぎが入っていて、上には白髪ねぎがのっています。すき焼き風味といっても、甘さは控えめでかつおと昆布の出汁の風味が効いています。

 うどんをドボンとつけて啜ると、豚肉のコクと旨みが広がり、玉ねぎの甘さが後からやってきました。「あれ、ゆず胡椒入ってる?」と心配になってくる頃に、ゆずの香りとピリリとした辛さがジワジワと押し寄せてきて、口の中が一気に爽やかに。出汁の風味を邪魔しない、ちょうど良い塩梅です。

揚げゴボウと生卵で味変!


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 ある程度食べ進めたら、お次は揚げゴボウをトッピング。ささがきにしたゴボウを揚げていて、サクサクしたスナックのような食感です。むっちりのびやかなうどん、とろけるようにやわらかい豚肉にサクサクとした歯応えが加わり、口の中が楽しい。ゴボウ独特の風味と出汁の旨みが次々と味覚を刺激してきます。

 はじめはクリスピーですが、時間が経つとつけ出汁を吸ってだんだんやわらかくなり、煮込んだような食感になるのもまた良いんです。

 最後は、生卵を落とし入れて楽しみます。すき焼き風味の出汁に生卵なんて、どう考えても間違いない組み合わせですよね。卵を割り落としてかき混ぜて食べると、すき焼きの〆のうどんを食べているかのよう。一気にまろやかになり、優しい味で締めくくれます。

 つけ出汁が濃厚なので、釜揚げのお湯が入ってしまっても生卵を入れても味がボヤッとせず、最後までおいしく味わえました。

調査結果

 大阪で60年以上愛され続けるうどん専門店『にし家』。人気メニューの「肉つけ」は、そのまま、揚げゴボウトッピング、生卵入りと3通りの味が楽しめる絶品うどんでした。大阪を訪れた際はぜひ足を運んでみてください。

(撮影・文◎安達春香)

●SHOP INFO

店名:うどんちり本家 にし家本店

住:大阪府大阪市中央区東心斎橋1-18-18
営:月〜土曜11:00〜22:30(L.O.22:00)、日・祝日 11:00〜22:00(L.O.21:30)
休:1月1日(その他不定休)

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