IKEA、東京ディズニーランド87個分の広さの森林を購入。開発から土地と生態系を保護するため

2月26日(金)19時30分 FINDERS

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文:汐里

森林購入の目的は新たな家具の材料を確保するためではない

スウェーデン発の家具量販店IKEAの親会社「インカ・グループ」は先月14日、アメリカ・ジョージア州南東部のアルタハマ川流域近くに位置する、およそ1万1000エーカーの森林を、非営利の環境保護団体「コンサベーション・ファンド」から購入したと発表した。東京ディズニーランド87個分もの広さに相当するこの土地には、希少なロングリーフ・パインの森林や絶滅危惧種のゴファーガメなど、350種類以上の植物や野生生物が生息する。

同グループがこの巨大な森林を買い取った理由は、新たな家具の材料を確保するためではない。開発から土地とその多様な生態系を保護するためだ。

コンサベーション・ファンドの社長兼CEOのラリー・セルザー氏は、インカ・グループの取り組みについて「インカ・グループと一緒に仕事できることを光栄に思いますし、アメリカとヨーロッパの森林の質の維持と向上に尽力している同グループの姿勢を称えたいです。適切に管理された森林は、気候変動の緩和だけでなく、綺麗な水や重要な野生生物の生息地など、本質的な利益をもたらします」とコメントしている。

また、インカ・グループのマネージメント・ディレクターを務める、クリスタ—・マッツソン氏は『CNN』の取材に「私たちは責任ある森林管理が可能であると確信していますし、私たちが所有する土地、ひいては地球に対する責任として、森林を回復させる、つまり伐採以上に植樹することだと考えています」と話している。

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保護してきた世界の森林、61万3000エーカー

インカ・グループの森林保護活動は今に始まったことではない。2014年以降、アメリカだけに留まらず、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニアでも行ってきた。保護してきた森林の規模は61万3000エーカーにも上る。また、ジョージア州以外にもアラバマ州、オクラホマ州、サウスカロライナ州、テキサス州で森林を購入している。さらに、これまで世界各国で700万本近くの苗木を植えてきた。同グループが運営するIKEAは、2030年までに企業の活動において排出されるよりも多くの温室効果ガスを削減する目標を掲げている。

環境問題の解決に対するデッドラインは、一説にはおよそ7年後だと言われている。この問題を乗り越えるためには、企業が積極的に環境保護活動に取り組むのはもちろん、一人一人が意識と行動を変えなければならないだろう。


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