から揚げの「温め直し」でカリッと揚げたて状態に一番近くなる方法は? 色々試してみた

2021年2月27日(土)10時50分 食楽web


食楽web

 外出自粛が続くなか、から揚げ専門店のお持ち帰りを利用することが多くなりました。家に帰ってもすぐに揚げたてを食べられて、衣はサクサク、カリカリ。中はふっくらジューシー。

 しかし、時に余ってしまい、翌日に温め直す場合もあります。ご存知のように、この“温め直し”の際に電子レンジをそのまま使うと、衣がベチャッとして脂っこくなり、全然美味しくなりません。

 というわけで今回は、万人を悩ます“から揚げの温め直し”がテーマです。

温め直しには4つの派閥が存在


電子レンジで30秒温めたから揚げ

 ちなみに筆者は、揚げ物はいつもトースターで温め直します。まあ、ある程度カリッとはなるのですが、しかし、この方法が本当に最適解なのだろうか? と疑問に思ったのです。

 周りの友人たちに聞くと、多くはオーブントースター派でしたが、中にはフライパン派や、魚グリル派などもいることが判明。まとめると、およそ以下の4つの方法が浮かび上がってきました。

【1】オーブントースター派
アルミホイルをくしゃくしゃにしてオーブントースターの天板に敷き、その上にから揚げを置いて2分ほど焼く

【2】電子レンジ&オーブントースター派
電子レンジで20〜30秒温めた後、オーブントースターで2〜3分焼く

【3】魚焼きグリル派
魚焼きグリルの受け皿に水を入れず、網の上にくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷いて、弱火で2〜3分焼く

【4】フライパン派
フライパンに油を敷かずに強火で熱し、温まったら弱火にし、から揚げを載せて両面を焦がさないように焼く

 もちろん、どの方法もから揚げの大きさによって時間の調節は必須です。では、どの方法が一番美味しく温め直しができるのでしょうか。実際に試してみることにしました。

最も“カリジュワ”が再現されたのは?

 今回は、同じから揚げで試さないとわかりにくいので、筆者が好きな『から揚げ割烹 福のから』の「だし醤油から揚げ」を使用します。翌日の冷めたから揚げです。


『から揚げ割烹 福のから』新高円寺店。ここの「だし醤油から揚げ」(100g 223円)を使います。実はこちらのから揚げは冷めても美味しいんです

 ここのから揚げは大きくて食べ応えがあり、特製のタレが香る一品。衣はサクッ&パリッ、中は柔らかくて旨みが濃いのが特徴です。

 ちなみに『福のから』では、冷めたから揚げは「電子レンジで数十秒、オーブントースターで5〜8分」という方法での温め直しを推奨しています。

オーブントースターのみの場合は?


冷めてしまったから揚げは復活する?

 最初はいつも通り、オーブントースターにアルミホイルを敷いて温め直してみます。


筆者の場合、アラジンのトースターの180〜200度に設定して加熱

 アルミホイルをくしゃくしゃにして受け皿にすることで、凸凹の凹部分に脂が落ち、さらにトースターの強い熱で衣もパリッと感が復活しました。


オーブントースターで温め直したから揚げ

 中のお肉もある程度柔らかさを取り戻し、揚げたて、とまではいかないまでも、冷めた状態よりツヤが出て、衣もパリッとしています。

電子レンジ&オーブントースターではどうなる?


最初は電子レンジで温め、その後にオーブントースターへ移動。なんだか忙しい

 続いて、『福のから』も推奨する電子レンジで30秒ほど温めた後に、オーブントースターに移動させてカリッとさせる合わせ技。オーブントースターは同じくくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷いて、5〜6分加熱します。


電子レンジとオーブントースターを使って温め直したのがこちら

 いざ食べてみると、中は柔らかいものの、やや脂っこく、しつこさを感じます。電子レンジで加熱することで、脂が少し衣に回るのかもしれません。これならオーブントースターだけの温め直しの方がいい気がします。

魚焼きグリルでの温め直しは?


受け皿に水は入れません

 続いて「魚焼きグリル」を試してみます。受け皿に水を入れず、網の上にくしゃくしゃにしたアルミホイルを敷いて2〜3分焼くという、友人が勧めていた方法。これをそのままやったら、から揚げの衣が焦げてしまいました。これは失敗。やり直しです。

 焦げ防止のため、最初にアルミホイルをから揚げに被せ、2分ほど中心部を温めるイメージで弱火で焼き、続いて上のアルミホイルを取って1分半、衣をパリッとさせるために中火で焼きます。


アルミホイルを被せたり取ったり、常に監視が必要

 このアルミホイル使いが功を奏し、2度目は衣が焦げることなく、表面はパリッとしました。食べてみると、衣はサクッとしていて油っぽさは気になりません。そして中のお肉も柔らかい。これまでの方法の中では一番美味しくなりました。

フライパンで温め直してみると?


テフロン加工の普通のフライパンです

 最後に、フライパンに油を敷かずに強火で熱し、温まったら弱火に変えて、から揚げの両面を焦がさないように焼く方法をテストしてみます。


表面はカリッと仕上がったものの、肉からジューシーさが失われた

 フライパン方式は、表面の衣はカリッと出来上がりました。実際、食べてみると、冷めている状態よりは衣の香ばしさが蘇っていますが、中のお肉はあまり柔らかくなっておらず、ジューシーさに欠けます。ゆっくり火を通せばいいのかもしれませんが、塩梅が分からず断念。

 というわけで結論です。最も優秀だったのは「魚グリル」方式。ただし、付きっきりで目が離せないし、アルミホイルを被せたり取ったりと、何かと手間が多いのが難点。それを考えると、味は一段落ちるものの、トースターがずっとラク。時間のあるときは魚グリル、忙しいときはオーブントースターにおまかせ、というのが一番良いと思いました。

 皆さんもから揚げの温め直し方法をいろいろ試して、正解を見つけてみてくださいね。

(撮影・文◎土原亜子)

食楽web

「から揚げ」をもっと詳しく

「から揚げ」のニュース

「から揚げ」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ