新潟県高野連はすごい!時代を動かす球数制限の過程とは?

2月27日(水)3時31分 YAZIUP

高校野球の光と影


高校野球の光と影

毎年、大きな話題となっている全国高校野球選手権大会。

劇的な試合展開やニューヒーローの誕生が大きく報じられる一方で、近年は連戦による球児の故障や疲労を懸念する声も増えています。

特に負担が大きいのは投手で、それにより肩を故障してしまえばその後の野球人生に悪影響を与える可能性も。

もちろんそんなことは誰も望んでいないことで、教育活動でもある高校野球で起きて良いことではありません。

そんな状況の中で、新潟高野連がある決断を下したことが話題となりました。



全国初!新潟高野連が球数制限を導入


2018年12月22日、新潟県高校野球連盟が2019年の春季県大会で「球数制限」を導入することが発表。

制限は1試合につき1人100球までにするとのこと。

実行されれば、公式戦での球数制限は全国でも初となります。

現時点ではあくまでも2019年春季県大会に限るとのことですが、この導入を皮切りに全国に球数制限の加速度的に進行する可能性もあります。



導入の狙いは?


新潟県高野連が球数制限の導入を決めた理由は何なのか。

まず1つは、登板過多による障害を予防するため。

過去に高校野球で肩や肘を故障してしまった選手の中には、それがなければ将来プロ野球選手になれていた選手もいたのかもしれません。

プロに行けるほどではなくとも、大学や社会人で野球を続けたかったのに断念せざるを得なくなった選手もいるでしょう。

また深刻な障害ともなれば、日常生活にも支障が現れる可能性もあります。

故障の全てを防げるというわけではありませんが、球数制限をすればそうした悲劇からある程度は選手を守ることができます。


そしてもう1つは、複数の投手を育成するため。

チームに1人絶対的エースがいると、チームの勝利のためにどうしてもその投手1人に頼りがちになります。

選手層が薄いチームは、よりそうした状況に陥りやすいでしょう。

しかしそのようにエースにばかり投げされば、二番手三番手の投手が実戦の経験を積む機会が少なくなります。

もしかしたら経験を積むことで、エースを抜くほどの成長を遂げる投手も現れるかもしれません。

球数制限を導入することで、より多くの投手にスポットを当てることができます。



指導者の67%が肯定的


導入にあたり、県内の高校指導者を対象にアンケートを行っていた新潟高野連。

それによると、67%の指導者が球数制限に肯定的だったとのこと。

裏を返せば33%はそうではないということになりますが、指導者界隈でも肯定意見の方が多かったのは日本高野連としても見過ごせない所ではないでしょうか。



独断による決定


実は今回の新潟高野連は独断により行われており、日本高野連からの許諾があったわけではありません。

そのため、今回の導入には高野連内部から批判をする声も挙がっています。

ただ日本高野連も球数制限自体に否定的というわけではないようで、竹中雅彦事務局長は「将来絶対に踏み込んでいかないといけない話」と語っています。

それでも独断専行ではなく「全国一斉にというのが本来あるべき姿」という考えを持っており、2月20日の理事会で結論が出されるとのことです。



歴史が変わる時


独断専行には賛否を呼んでいますが、球児の安全を守りたいというのは多くの野球関係者が願っていることでしょう。

しかし変革というのはそう簡単には起こらないもので、球数制限にしても何年も前から言われていることでもあります。

強行という形になった今回の新潟高野連の決定は、もしかしたら野球界の変革を数年間早めるほどの出来事になったのかもしれません。

100年の歴史を持つ高校野球。

その歴史が大きく動く時は、近いのではないでしょうか。


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