【医師監修】インフルエンザ予防接種の適切な時期は?子供の年齢別回数と注意点

2月28日(木)19時0分 マイナビウーマン子育て

毎年、冬になると流行するインフルエンザ。その対策としてのワクチンは、いつごろ接種するのが良いのでしょうか。今回は、子供と大人の接種方法の違いなど、子供のインフルエンザワクチンの接種について詳しく説明します。

この記事の監修ドクター

ほしこどもおとなクリニック院長 星 礼一 先生 埼玉医科大学医学部卒業。天心堂へつぎ病院小児科(大分県)、埼玉医科大学総合医療センター総合周産期母子医療センター新生児部門等を経て、現在ほしこどもおとなクリニック院長。

おすすめは12月上旬までの時期。インフルエンザ予防接種の時期

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インフルエンザワクチンの効果発現には個人差がありますが、接種してから効果が現れるまでに2週間程度かかり、効果の持続期間は約5ヶ月とされています。

通常日本では、12月下旬〜3月上旬がインフルエンザ(季節性)の流行期となります。地域によって流行期に多少の差がありますが、予防をしておきたい時期の2週間前に、12月上旬までを目処に接種しておくのが良いでしょう。ただし、接種が早すぎると、流行期中にワクチンの効果が終わってしまう可能性もあります。

接種回数、感染後の接種、アレルギー……子供の接種回数と注意点

子供のインフルエンザワクチン接種は、年齢によって接種回数と接種量に違いがあります。

子供の年齢別インフルエンザ接種方法

インフルエンザワクチンの接種について、生後6ヶ月の乳児から13歳未満までは2回接種をすることになっており、接種の間隔や1回接種量は年齢別で次のように決まっています。

※1:通常、生後6ヶ月未満の乳児には接種しないことになっていますので、6ヶ月未満の乳児が家族にいる場合は、感染を防ぐために家族全員がワクチンを接種して予防することが大切です。また、妊婦さんがインフルエンザワクチン接種をした場合、生後6ヶ月まで乳児にも効果があることが報告されています。海外では妊婦さんへの接種が推奨されています。※2:1回目と2回目の接種の間隔は、免疫効果を考慮すると4週間あけることが望ましいとされています。

2回接種の場合の注意点

・2回接種を終える時期は?

2回接種した場合のインフルエンザワクチンの効果が現れるのは、2回目のワクチン接種の2週間後以降とされています。予防をしたい時期の2週間前には、2回目の接種まで終えるようにしましょう。

・2回接種前にインフルエンザ感染したら?

1回目の接種後、2回目の接種を受ける前にインフルエンザA型(またはB型)にかかってしまったら、2回目の接種は受けても意味がないのでしょうか。

同一シーズンに同じ人がA型、B型の両方にかかる場合があります。インフルエンザが治った後1〜2週間をあけ、2回目の接種期間(1回目接種から2〜4週間)に間に合うようなら接種し、別型のインフルエンザにかかるのを予防する選択もあります。このような場合には医師に相談しましょう。

卵アレルギーがある場合の接種について

インフルエンザワクチンは、製造するときに鶏卵を使っています。卵のアレルギーがあると心配ですが、ワクチンに含まれる鶏卵成分はとても少ないため、卵アレルギーがある子供でも、基本的に接種は問題ないとされています。

ただし、鶏卵や鶏卵を使った食品を食べてひどい蕁麻疹・発疹が出たり、口の中がしびれるなどの症状が出たことがある場合や、アナフィラキシーショック等の重い卵アレルギーがある場合は、かかりつけ医師に相談の上、インフルエンザワクチン接種を受けるかどうかを決めましょう。

インフルエンザワクチンの効果と副反応ついても知っておこう

インフルエンザワクチンを正しく接種することで、ある程度のインフルエンザ感染予防効果と、肺炎や脳症などの重い合併症を起こし入院が必要になったりするような重症化を防ぐ効果があります。

一方で、インフルエンザワクチン接種によって副反応がみられることがあります。

インフルエンザワクチンの効果

インフルエンザワクチンの効果は、年齢、体調、流行するインフルエンザの型によっても違ってきますが、乳幼児(1歳〜小学校入学前)に対しての発症予防効果は概ね20〜60%とされています。また、ワクチンによる乳幼児の重症化を防ぐ効果が認められている報告もあります。

インフルエンザワクチンの副反応

ワクチンを接種すると、体に免疫反応が起こり、感染症を防ぐことにつながります。これが主作用(ワクチンの本来の目的である働き)で、この主作用以外の反応が現れることを副反応といいます。薬などの場合は副作用と呼びますが、ワクチンではこれと区別して副反応というのです。

インフルエンザワクチンの一般的な副反応として、注射部位の発赤(赤み)や腫れ、痛みなどがあります。これらは、接種した人の10〜20%に起こるとされていますが、通常2〜3日で症状はなくなります。また、全身性の副反応としては、発熱、頭痛、倦怠感(だるさ)などが5〜10%の人に起こるとされ、こちらも通常2〜3日で症状はなくなります。

一方、発生頻度は大変低いですが、接種後にショック、アナフィナキシー様症状などがみられる場合があります。これら重いアレルギー反応(発疹、蕁麻疹、呼吸困難など)は接種直後に起こることが多いので、接種後30分は接種した医療機関で安静にして様子をみるようにしましょう。その他、ギラン・バレ症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎などの重篤な副反応報告がありますが、これらは0.0002%(50万接種当たり1件発生程度)の頻度であり、また、インフルエンザワクチンが原因と明らかになったわけではありません。

まとめ

インフルエンザワクチンは、接種すれば絶対にインフルエンザにかからないというものではありません。しかし、ある程度の発症予防効果と重症化を防ぐ効果があり、予防接種はインフルエンザに対する最も有効な防衛手段となっています。子供のインフルエンザワクチンでは、予防したい時期の2週間前までには2回目の接種まで終えるようにしましょう。

(島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部)

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