インスタで注目!トリリンガル12歳デザイナーLaraの育てられ方

3月1日(木)7時0分 NEWSポストセブン

独自の感性でファッション性の高いイラストを描くLara

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 12歳のアーティスト、Laraをご存知だろうか。バッグブランド『サマンサタバサ』がそのセンスに目をつけ史上最年少のグラフィックデザイナーとして起用、雑誌『ベビーブック』では4月号から、親向け別冊表紙のイラストを描いている。ローラをはじめ、小嶋陽菜吉川ひなのらの有名人との交流もあり、彼女たちのInstagramにもたびたび登場する。このLaraは両親ともに日本人で、日本育ちなのに、日本語、英語、フランス語が話せるトリリンガルでもある。どのような環境で育ったのか、Laraの母親、太田真理子さんに話をきいた。


 * * *

──Laraちゃんはどんな幼少期でしたか?


Laraママ(以下Lママ):本が大好きで空想好き。私が仕事で忙しかったこともあり、色々な人や場所に預けていたのですが、人なつこく人見知りしない子で、周りを巻き込んで楽しんでいるような子でしたね。この子はどこでもたくましく生きていける子だな、と感じていました。


──ではLaraちゃんの絵についてはどうでしたか?


Lママ:小さな子はみんな絵が好きですよね。彼女も同じで、よく絵を描いているなと。特にスゴイと感じたことはありませんでしたね。


──では、絵を習ったことはないんですか?


Lママ:絵だけでなく塾や習いごとはこれまで何もしていません。12歳違いの長女を育てた経験で“習い事=習うこと”となり、自発的な気持ちが消えてしまう気がして。そうすると、受け身になり、本来の好きという気持ちが消えてしまうことがある、と感じることが多くあったんです…。‟好きこそものの上手なれ“の言葉どおり、人生を通して好きであり続けられることをたくさん見つけてほしいなぁと。幼少期に良かれと思い、親が焦ってはいけないというのが私の経験論です。


◆いろんな人に会って、いろんな話をするのがLaraにとっての習い事


──習いごとのかわりに、力を入れていたことはありますか?


Lママ:私が旅好きなので、Laraと一緒に世界中のいろんな場所にでかけています。彼女は好奇心いっぱいでおしゃべりなので、飛行機で隣の席に座った人、空港からのタクシーの運転手さん、宿のフロントの人、ふらっと入ったお店の店員さん…という具合に、行く先々で、様々な人と友達になって話をします。私が手を貸さなくても、自由にいろんなことを学んでくる。それが、彼女にとってのいちばんの習いごとかもしれませんね。


──その刺激が絵の感性につながっているのかもしれませんね。


Lママ:そうなんです。私は、私の母が“子供は社会のもの、みんなで育てるもの”というのが口ぐせだったので、私自身も子育ては子供が成長するお手伝いをさせていただき、いずれは社会にお返しするものという感覚を持っているんです。母が自分の人生を楽しんで生きたように、私も私の人生を。そして、子供にも子供の人生を楽しんで生きられるように、好きなことをいっぱいみつけてほしいんです。


◆語学が自由なら世界中の人と友達になれる!


──Laraちゃんは日本語以外にも英語とフランス語が話せるんですよね。


Lママ:英語に関しては生まれたときから『ペッパピッグ』というイギリスの教育番組的なアニメのDVDを毎日流していました。耳に入ることが大切かなと(笑)。勉強としての英語ならもっと先でもいいと思うのですが、言語として手に入れてほしいな、という気持ちが強かったので、早めに開始しました。


──その後、3歳からブリティッシュスクールに通ったんですよね?


Lママ:Laraには12歳年上の姉がいるのですが、彼女が通っていて教育方針がとてもよかったので。また、私自身が海外に短期留学したときに、現地の学生たちが自由に楽しそうに学んでいるのが印象的で。それもブリティッシュスクールを選んだ理由かもしれません。


──実際に通ってみてどうでしたか?


Lママ:もともとLaraは人見知りをしない性格なので、すぐに溶け込んでいました。言葉もわりとすんなりと出た気がします。インターでは宗教もバックグラウンドも国籍もバラバラなので、お互いを認め合うしかない。人と比べることがないのもLaraには合っていた気がします。


◆個性を尊重する環境がLaraの才能を伸ばしてくれた


──その後、都内にあるフレンチスクールに移ったと聞きました。


Lママ:Laraの姉である長女がこの学校いいよ、とアドバイスをくれたのがきっかけです。長女はフランス語が好きで、学校で勉強もしたのですが、日常会話くらいしか習得できなかったんです。それで、妹にはもうひとつ言語をプレゼントしてもいいかも、と思ったようです。


──Laraちゃんはその時フランス語はできたんですか?


Lママ:いえ、全然できませんでしたし、私もまったく話せません。そんな状況ですが入れますか? と校長先生に聞いたら、まったく問題ないとの答えが。フランスは、すごく子供の教育に力を入れている国なんです。‟学校が子供を育てる“という意識が高いせいか「我々のほうですべて教育しますので、ご心配なく」という感じで、両親はノータッチ。教育への自信を感じましたね。


──それで思い切って学校を移ったんですね?


Lママ:私は学校によってどんな先生がいるのか、どんなことを学べるのか興味があるんです、自分自身も楽しいですし(笑)。Laraが9歳のときに移りましたが、個人を尊重してくれる分、すべて自己責任という厳しい面も。その分、自主性が高くなった気がします。


──親も楽しめる学校選びというのも新鮮ですね。


Lママ:育児全般ですが、お母さんが楽しめることって大切だと思います。この子のために、ああしなきゃ、こうしなきゃと自分を縛りつけたら、苦しくなってしまいますから。現在は教育という部分では、学校を信頼してお任せしているので、私が口を出すことはまったくありません。日本の学校教育もいい部分がたくさんあるので、これはあくまで我が家の場合という感じですが…。Laraは語学という部分はクリアできているので、どこに行っても友達を作れるのはいいですよね。あと、人は人、自分は自分という環境のせいか、他人と自分を比べたり、人を羨ましがったりしないのもよかったと思います。


──最後に、育児で気をつけていることはありますか?


Lママ:この子が18歳になったとき、今からは自分の好きなことを学ぶんだと、学ぶことを楽しめる人になっていることが、私の子育てお手伝いのゴールだと考えています。なので、子供の頃のような好奇心をいっぱい持ち続けられるように、親があえてあれこれ手を出さないようにしています。いい意味でほったらかす、というか(笑)。自由に好きなことをしている時間が、今のLaraを作ったのではないでしょうか?


 ◇ ◇ ◇

 Laraを起用した『ベビーブック』編集長代理の河内紫秀さんはこう語る。


「イラストがとってもおしゃれなので、けっこうオトナな感じの子なのかな、と思いつつ会ってみると、実際のLaraちゃんは、ピュアでファンシー、むしろ子どもらしさ満開の、いい意味で普通の女の子。そのギャップが面白くて、ますます興味がわきました。Laraちゃんが育った背景もまた類を見ないほど魅力的です。その全てを含めて読者のママやパパに紹介していけたら、なにか子育てに対する新しい視点を提供できるんじゃないかと感じました」


 語学という面では早くから教育を取り入れつつ、絵など子供が好きなことはおおらかに見守る。将棋の藤井聡太、小説家デビューを果たした鈴木るりかなどのスーパー・ティーンエージャーが今、話題になっているが、このLaraもまた、親が人生のコアとなる大切な部分に道筋を立て、あとは本人の自由を尊重することで、才能を開花させたようだ。

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