“能登半島地震”被災地のリアルな声を紹介「早く輪島朝市が復興して、また働けるようになれば…」

2024年3月2日(土)6時40分 TOKYO FM+

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。2月24日(土)の放送では「能登半島地震の被災地の声」を紹介しました。

※写真はイメージです


今回は、2月9日(金)〜11日(日・祝)まで手島アナが石川県輪島市、珠洲市、能登町で取材してきた模様をお届け。この記事では、輪島市の輪島朝市で海産物を販売していた遠島貴子さん(とおしま・たかこ/62歳)の声を紹介します。
全長350メートルに約100店舗が軒を連ねる輪島朝市は、能登半島随一の観光スポットとして年間80万人以上の観光客が訪れ、最近では、外国人観光客も増えていました。朝市には、日本海で捕れる新鮮な魚介類や一夜干しなどの加工品、能登の大地で育まれたお米や野菜、さらには、伝統工芸の輪島塗のお椀や工芸品などが並んでいました。
そんな日本三大朝市の1つ・輪島朝市で、38年間ほぼ休むことなくお店を出してきた遠島さん。現在は、輪島市内に住む娘さんの家に身を寄せています。
毎日、朝市で「おはよう」とあいさつをするのが日課だったそうですが、「(地震後は)皆さん結構二次避難をされていたりして、あまり周りに人がいないですね。私たちもあまり外に出歩かなくなって、みんなと会うことはなかなかないです。最近やっと元気になってきましたが、それまではショックが大きすぎて何もできない状態だったので、あまり人とも話すことができなかったんです」と振り返ります。
さらには、朝市の光景を思い出しながら、「こんな私でも、訪ねてくださるお客さまがいて、みんな『おばちゃん、来たよー!』『久しぶりー!』って笑いながら手を振って来てくれるんです。それが私の励みにもなるし、朝市で働く原動力にもなります。やっぱり、皆さんが来てくれるから頑張って働けるんですよね」と遠島さん。被災した現在は、県内外、海外から励ましの言葉が届くそうです。
最後に、朝市への思いと今後について伺うと、「ここで働いて子どもを3人育てあげてきたので、朝市は本当に大切な場所です。地震で亡くなられた方もたくさんいるなかで、こういうことを言うと不謹慎かもしれないけど……早く輪島市、そして朝市が復興して、また働けるようになればいいと思います」と静かに語っていました。
現在、金沢市で朝市を復活させる準備が進められており、計画では「出張輪島朝市」として定期的な開催を目指し、3月23日(土)に第1回目の開催が予定されています。“場所を変えても輪島朝市を存続させる”そんな強い思いを感じた取材でした。
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2024年2月24日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)聴取期限 2024年3月3日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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