【中学受験の塾選び】サピックス小学部の特徴と費用、塾活用ポイント(2018年度版)

2018年3月3日(土)9時15分 リセマム

SAPIX小学部

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中学受験に向けた塾選びの参考として、大手人気塾5校(サピックス小学部・日能研・早稲田アカデミー・四谷大塚・浜学園)の特徴や費用をまとめた。中学受験で成功するための塾選びと活用のポイントは、中学受験専門個別指導SS-1に聞いた。今回はサピックス小学部(SAPIX)について見ていこう。

サピックス小学部の指導の特徴

 講師と児童との討論式の授業を通して、思考力・記述力を伸ばすことを重視。家庭での学習においては、授業の復習をしっかりできるよう指導している。各校舎に在籍の児童が志望する学校に合わせて対策を立てており、個々の志望校によっては、学校別対策の授業を他の校舎で受講することもできる。

入塾前の説明や体験授業

 授業の見学は受け付けていない。入室説明会では授業風景を撮影した映像を視聴する。また、1〜3月と7月・11月・12月に実施する1〜4年生対象の入室テストでは、テスト後に「体験授業」がある(11月から新学年での実施に切り替わる)生徒と教師の空間を一番に考えているため、保護者は見学できない。

 春・夏・冬休みなど、学校が休みの期間には特別講習があるので、講習からチャレンジし、サピックスでの「学ぶ楽しさ」「わかることのおもしろさ」を体験できる。なお、特別講習の実施の有無は学年により異なる。

入塾前のテストの有無

 月1回程度「入室テスト」(受験料3,240円)を実施している。テストの結果は1週間程度で通知する。入室基準に達した児童は入室することができる。入室後の授業開始は、原則として翌月上旬からとなる。

年間にかかる費用とカリキュラム

 1年生は約180,000円、2年生は約220,000円、3年生は約300,000円、4年生は約580,000円、5年生は約730,000円、6年生は約1,340,000円。なお、費用には、テスト費用、授業中に配付するテキスト・プリントなどの教材費、冷暖房費などがすべて含まれる。他塾に比べやや高額だが、必要な費用はほぼ含まれ、オプションなどの追加費用は少ない。

通塾の頻度と時間帯

 1〜3年生は週1回、4年生は週2回、5年生は週3回、6年生前期は週3回、6年生後期は週4回。東京校の場合、1〜3年生は平日もしくは土曜日を選択できる。

・1年生:平日16時〜17時30分もしくは土曜日14時〜15時30分
・2年生:平日16時20分〜18時もしくは土曜日16時20分〜18時
・3年生:平日16時30分〜18時30分もしくは土曜日13時〜15時
・4年生:17時〜20時
・5年生:17時〜20時
・6年生:平日17時〜21時および土曜日14時〜19時

塾選びと活用のポイント
(中学受験専門個別指導SS-1自由が丘教室 室長 中島恒彦先生)

 テキストやテストの質、志望校別コースの内容、そして母集団の学力レベルなど、難関校の入試を突破するために設計されたシステムとしては、総合的に他塾の追随を許さないレベルにある。だからこそ、クラス分けに直結するテストの難易度が高いこともあり、基本的な学習習慣が身に付いていない生徒がモチベーションを維持するのが難しい、という側面もあるようだ。

 テキストが毎回新たに配布されたり、テキストの解答解説が詳しくなかったりするのは、「できるだけ生徒に自分の力で考える機会を提供していきたい」というポリシーの現れ。しかし、その分、テキストやプリントのファイリングや、どの教材をどのように進めていくかのスケジュール管理において、保護者のサポートが求められるのも確かである。

 テキストやテストのクオリティが高いのに対し、教え方や家庭とのコミュニケーションの質や量といったソフトのクオリティには、校舎や担当講師などによって若干のばらつきが見られる。ただ、体験授業は実施されるタイミングが限られているため、多くのお子さんは、入塾テストを経て、そのまま通常授業や講習会に参加することになる。また、大きな校舎ではクラス変動にともなって担当講師が頻繁に変わることもある。

 そのため、親子でテキストとテストに真剣に向き合い、担当講師の質に大きく左右されない、お子さんなりの家庭学習の習慣をいかに確立していくかが、この塾で成績を上げていくためのポイントのひとつとなる。

リセマム

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