話題の『サーモスの真空断熱ごはん茶碗(まほうびん食器)』をサーモスマニアが「保温実験」しつつ実際に使ったうえでの忖度なき感想

2025年3月4日(火)22時0分 ロケットニュース24

知っている人は知っていると思うが、私は断熱容器(まほうびん等)で有名な「サーモス(THERMOS)」が大好きだ! 大好きというか、たぶんサーモスマニアなのであろう。

なにせ持っているサーモスの真空断熱ケータイマグは3種類。スープジャーは2種類。鍋は1つで、フライパンは3種類。計9つの神器をフル活用中。ここまで来たら体に「THERMOS」のタトゥーを入れるのも時間の問題。

そんな私に聞き捨てならぬ情報が。なんでもサーモスの茶碗がSNSでバズってるのだとか。そんなの買うしかねえだろっ! ということで、いつも使ってる茶碗と比較してみたので読んでほしい。

・外側が熱くなりにくい真空断熱構造

購入したのは『まほうびん食器 ごはん茶碗(真空断熱お椀)』なる商品。サイズは250mlと350mlの2種類展開で、カラバリは白、茶、黒と3種類あるもよう。価格は2200円〜2530円。楽天市場でも売ってるぞ。

ものすごくツルツルしている。ヘルメットかってくらいツルツルしている。そして、持った瞬間に「厚みがスゴイぞ……」といった感触。側面というより底の部分が非常に分厚い。

公式サイトによると、この分厚い構造は「真空断熱構造」というらしく、外側が熱くなりにくいので持ちやすいとのこと。あとツルツルしてたのは「セラミック塗膜加工」らしい。

また、公式サイトをくまなく見ると、大人の事情なのか何なのか、「外側が熱くなりにくい」としか書かれていない。なのでお茶漬けとかでも手に持てるよ的な。

いや、そうじゃないだろ。「まほうびん食器」ってことは、「冷めにくい」ってことなんじゃないのか? なぜそれを謳わないのか謎であるが、私が「まほうびん」で連想するのは「いつまでもホカホカ」だ。

ということで

炊き立てご飯を用意して……

サーモスの「真空断熱ごはん茶碗(まほうびん食器)」と、いつも使っているニトリの茶碗に炊き立てごはんをよそい、30分間ほど白米の温度を計測してみることにした。

なお、最初のころは表面の温度も測っていたが、はかる場所によって温度が全然違ったため、これは意味なしと判断。ごはん内部の温度だけをはかることに。

もちろん内部も場所によってビミョーに温度が違うと思うが、そこは素人の計測なのでご愛嬌。でも安心してほしい。ちゃんと良い感じの結果が出ているので。

・測定開始!
まずスタート時点では、サーモス87.6度、ニトリ87.7度と、完全に互角。

5分後、サーモス83.1度、ニトリは一気に温度が下がり63.6度となった。

10分後は、サーモス76.7度、ニトリ61.02度

15分後、サーモス72.3度、ニトリ60.9度

20分後、サーモス70.2度、ニトリ55.3度

25分後、サーモス66度、ニトリ50.9度

ラスト30分後、サーモス60度、ニトリ46.3度!

よって、この「炊き立てホカホカごはん保温対決」は、予想通りすぎるがサーモスの圧勝となりました〜!

・特筆すべきは、開始から5分の保温能力か

ホカホカごはんで納豆ごはん。ホカホカごはんでたまごかけごはん。ホカホカごはんでしらすごはん……。これらをやった場合も、5分ほどで食べ終えたら、普段の茶碗とは比べ物にならないくらいホカホカ状態で食べ続けられるってことだ。

んで実際に、検証で使った30分放置白米をそのまま食べてみたが、感じ方(温度)は、まあまあ違う。サーモスはホンワカ。ニトリは、もうちょいで冷やご飯かな〜的な温度だった。

でも……

結局どっちもうまかった。

というのも今回、なんとなく “いつまでもホカホカ” を目指して温度をはかってみたのだが、冷めたら冷めたでウマいのが日本の白米。

また、“あえて冷めさせる” なる食のテクもあると思う。私なんて、お茶漬けをする時は “あえて冷やメシにする” をしてから茶をかけるほど。

そう考えると、別にいつまでもホカホカである必要はないな……と、なんだか冷やご飯のごとく、妙に冷静になってしまった私がいた。

それゆえ、サーモス公式サイトの “「外側が熱くなりにくい」としか書かれていない” は、なんやかんやで正しいのかなと思ったりも。逆に言えば “冷ましにくい” わけで。

・食器の感触も料理のうち

もうひとつ気になったのは、サーモス茶碗のツルツルしたセラミックの感触である。手に持った時の気持ちよさ的には、正直、普通の茶碗の方が私は好きだ。

私はサーモス大好きなサーモスマニアではあるが、それと同時に、“ごはんをおかずにごはんが食べられる” ほどの「ごはん大好き野郎」でもある。

それゆえ、単純明快に「サーモスだから最高!」とは言えない確固たる信念もある。

今後、私が「サーモスの真空断熱ごはん茶碗(まほうびん食器)」を毎回使うかと言われたら、答えは「否(いな)」だ。もちろん使うべき場面が来たら使うだろう。

それこそ、ヒンヤリした冷やメシを「サーモスの真空断熱ごはん茶碗(まほうびん食器)」に入れて、アツアツの緑茶を注いでのお茶漬けとか……。

しかし、普段の食事は、今まで通り、ニトリの茶碗や、無印良品の茶碗、はたまた陶芸教室で自分で作った自分の手に馴染んだ陶器の茶碗で食べるかなと思う。

私はなにげに、「食器などを手に持った時の感触も料理のうち」と、自分が意識しているよりも強く考えているのかもしれない。

そんなことに気づいた検証であった。

参考リンク:サーモス「まほうびん食器 ごはん茶碗 JDL-350 クロ(K)」、楽天市場
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24

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