年金をもらいながら、去年1年間、年収120万円ぐらいのアルバイトをしました。確定申告は必要ですか?

2025年3月5日(水)18時30分 All About

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は年金受給者の「確定申告」について、編集部が設定したケースに専門家が回答します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に、専門家が回答します。
今回は年金受給者の「確定申告」について、編集部が設定したケースに専門家が回答します。

Q:年金をもらいながら、去年1年間、年収120万円ぐらいのアルバイトをしました。確定申告は必要ですか?

●編集部が設定した以下のケースに専門家が回答します。
「60歳で年金をもらっていて、月額約8万円、年間で96万円。去年1年間、月収10万円のアルバイトをして年収は120万円ぐらい。確定申告は必要となるのか?」

A:アルバイトの年収が120万円ですと、確定申告が必要になります

老齢年金の収入は雑所得として、アルバイト年収は給与所得として、それぞれ課税対象になります。そのため、原則、確定申告する必要があります。
ですが、年金には「確定申告不要制度」というものがあり、公的年金等の合計額が400万円以下、アルバイトなどの所得が年間20万円以下の場合は、確定申告は必要ありません。
所得が20万円以下というのは、年収にすると75万円以下(20万円+給与所得控除55万円)となります。
去年1年間、月収10万円(年収120万円)のアルバイトをしていた場合、75万円を超えているため確定申告が必要になります。
したがって、もらっている年金額が年間96万円で、400万円以下であっても、アルバイト年収が120万円の場合には確定申告が必要となります。
老齢年金をもらいながら、アルバイトをしている場合は、確定申告が必要か、必要でないかを判断する必要があります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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