握手会やアクスタも...大人気「ゴキブリ展」が今年も開催中　あなただけの「推しのゴ」が見つかるかも？

素早い動き、とてつもない繁殖力、しぶとい生命力、そして黒光りする見た目......。「ゴキブリ」は、ある意味では誰もが目を奪われてしまう存在だ。どうしても苦手、という人も少なくないだろう。

そんな彼らが主役のイベントが、竜洋昆虫自然観察公園（静岡県磐田市）で開催されている。

その名も、「ゴキブリ展7　知ればきっと、推しになる」だ。2018年から始まり、今回で7回目の開催となる。

身近なものから珍しいものまで、国内外に生息する50種以上のゴキブリの生体展示をはじめ、世界の「ゴキブリホイホイ」や、ゴキブリの名前の由来など、さまざまな角度からゴキブリのことを知れる内容となっている。

さらに、推しのゴキブリに投票する「GKB48総選挙」なるイベントもあるらしい。

いったい、どんな展示なんだ......。

Jタウンネット記者は2024年2月20日、この企画の担当者であり、「ゴキブリスト」を名乗る柳沢静磨さんに話を聞いた。

全ての卒業Gが再度登場

まず、そもそもどうして「ゴキブリ」の企画展を開催しているのか。

記者の質問に、柳沢さんはこう答えた。

「僕は元々ゴキブリが嫌いだったのですが、一歩踏み込んで知ってみると面白い昆虫で、この魅力を知らない人が多いのではないか？　と思い、企画展にすることにしました」

ゴキブリ嫌いが、ゴキブリニストになるなんて、意外だ。

まさに企画展の副題にある通り、「知ればきっと、推しになる」ということなのだろうか。

そんな柳沢さんに、今回の企画展の目玉ポイントを聞いてみた。

「これまでのゴキブリ展では、GKB48の総選挙で1位を取ったゴキブリは卒業して、次の総選挙では投票ができない形でした。今回は全ての卒業生が再度登場しています。卒業しているいないにかかわらず、思う存分自分の『推しゴキ』に投票できるのが今回のポイントです」

なんと卒業生した歴代の人気ゴキブリたちも勢ぞろいするそう。つまり、この選挙でゴキブリ界の真のセンターが決まるといっても過言ではない。

また、この展覧会では推しゴキに投票するだけでなく、グッズを購入することで推しへの愛をアピールすることが可能だ。

ゴキブリの「アクリルスタンド」や「推しゴキステッカー」などゴキブリ好きにはたまらないグッズが揃っている。これは、ゴキの推し活——"ゴキ活"が捗りそう。

ステッカーなんて、あまりゴキブリが得意ではないJタウンネット記者も欲しくなるぐらいの可愛さである。

さらにこの展示はジェイアール東海ツアーズＥＸサービス会員向け「ＥＸ旅先予約」とのコラボ企画も実施しているのだが、その内容もかなり「マニア向け」だった。

推しゴキと握手会！？

その特別プランでは、ゴキブリニストでありゴキブリ研究者である柳沢さんによる「ゴキブリ教室」に参加できる。

その後は、約５万匹のゴキブリがひしめく「秘密の飼育部屋」へ招待してくれるのだという。希望者は、GKB選抜メンバー（※ゴキブリ展開催中に行なわれる「推しゴキ」投票で選抜されたゴキブリ）との握手会にも参加可能。

５万匹のゴキブリ......。記者にとっては、想像するだけで背筋が凍ってしまう光景だが、きっとゴキファンたちにとってはたまらないのだろう。

それにしても、ゴキブリとの握手会って、どういうこと？

実際に手のひらにゴキブリをのせるということなのか......？

記者の質問に、柳沢さんは

「はい、そうです。ふれあいができる素敵なイベントです」

と答えた。

3月23日、30日に各日20名限定で実施されるこの企画。5日、記者が予約サイトで確認したところ、23日分は完売、30日分も残りわずかになっており、かなりの人気ぶりがうかがえる。

もしかしたら、普段はあの黒光りする姿に怯えながら暮らしている記者や、読者の皆さんも、その魅力を知れば、柳沢さんのようにゴキブリを好きになれるのかも？

少しずつ、気になってきたというそこのあなた。竜洋昆虫自然観察公園で、探してみてはいかがだろう。あなただけの「推しのゴ」を。企画展は、3月31日まで開催中だ。